和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

195(三重)伊勢 二軒茶屋餅

2021-03-25 08:40:44 | 三重の和菓子
伊勢名物の赤福餅、そして先日紹介した
へんば餅と並ぶ伊勢三大餅。
お伊勢参りには欠かせない一品です。

おはらい町で、お決まりの伊勢うどんで
お腹を満たした後、甘いものを求めて
こちらのお店へ。

<角屋の店構え>
~伊勢市神久6丁目~

創業は安土桃山時代の天正年間
(1573~1593年)。
なんと400年超の歴史です。

尾張・三河方面から来た参宮客は
舟で伊勢湾を横切り、店裏の勢田川
の船着場で上陸し、ここで着替えて
一服したそうです。

そんな昔の茶店感が色濃く残る店内
にはイートインスペースが…
というか、上がり框や腰掛けのほか、
昔懐かしい応接間のような場所でも
頂けます。

<二軒茶屋餅>

この角屋の傍には、かつてうどんと
すしを商う湊屋というお店があり、
この地が二軒茶屋と呼ばれたことが
由来だとか。

うす皮のやわらかい餅に香ばしい
きなこがまぶされています。
甘さ控えめのこしあんも上品です。
ほっとするような落ち着く味です。

無添加なので賞味期限は当日中。
小ぶりながらも餅2個に美味し~い
伊勢茶?が付いて驚きのこのお値段。
(税込み 160円)
良心的過ぎて、もはや「おもてなし」。

さて、英気を養って…さぁ帰ろ!
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194(三重)伊勢 生姜糖

2021-03-20 15:50:21 | 三重の和菓子
小学校の修学旅行以来、数十年ぶりに
お伊勢参りへ。
当時は鳥居前のおはらい町もこんなに
活気がなかった…気がする。
あんまり覚えてないけど…。

<岩戸屋の店構え>
~伊勢市宇治今在家町~

内宮の入口、宇治橋からわずか30秒
ほどの好立地のお店。
創業は明治43(1910年)と
100年超の立派な老舗です。

宇治橋前には1階にお土産を集めた
物産店、2階が食堂という大型店舗
も構えています。

<生姜糖>

生姜の絞り汁に砂糖水を加えて煮詰め、
固めて作る渋い一品。
元々は神宮に供える神饌であったため、
剣型ですが、今回は老齢の両親への
お土産なので、一口大になったものを
チョイス。
昔は伊勢土産と言えば赤福と双璧な
ぐらいメジャーでしたが、最近はあまり
目立ちません。

久々に実食してみると、
落雁ほどもさもさせず、口溶けも良し。
これなら歯が悪い両親でも大丈夫。
白は生姜、緑は抹茶、ピンクは肉桂?
中でも着色料などが入っていない白が
最も口溶けが良く、味も上品。

日持ちするので、お土産にも最適です。
(税込み 250g、580円)

伊勢名物が多様化してもしぶとく生き
残って欲しい渋い一品です。
年配者へのお土産にいかがでしょう?
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193(三重)伊勢 へんば餅

2021-03-16 07:04:40 | 三重の和菓子
赤福餅、二軒茶屋餅と並ぶ伊勢三大餅。
お伊勢参りゆかりの名物です。

内宮の参詣後、住所を頼りにカーナビ
任せで向かった先は鄙びた田園地帯。
「ほんまにこっちでえぇの?」
と不安になる頃、ようやく古い街道に
出ると、その家並みに味のある立派な
建物が出現しました。

<へんばや商店の店構え>
~伊勢市小俣町明野~

創業は安永4年(1775年)と
250年近い歴史のあるお店です。
店先の一枚板の看板も老舗の風格。
どうやら目の前の旧街道は伊勢街道の
ようです。
昔はお伊勢参りでさぞや賑わったこと
でしょう。

もちろん店内も渋い!

ちなみに、おはらい町や伊勢市駅前、
国道23号バイパス沿いにも支店が
あるようです。
結構、手広く商ってるんですね。

<へんば餅>

茶屋の場所がお伊勢参りの旅人が
乗ってきた馬を返し、宮川の渡し舟
に乗り換える所であったことから
「返馬餅」と呼ばれたそうです。

つやのある米粉の餅はしっかりとした
食感ですが、喉越しは滑らか。
中のこしあんはほど良い甘さです。

無添加なので賞味期限は2日間。
(税込み 1個 90円)

ところで、内宮や外宮からは離れた
場所にあるこちらの本店ですが、
道を挟んで店の前に数台分の駐車場
があるので大丈夫。
ただし、馬を繋ぐ設備はないので、
念のため…。
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