和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょこっと甘味付け…

076(京都)出町 鎌餅

2013-12-26 18:34:18 | 京都の和菓子
先週末、底冷えの京都を散策、銀閣寺~吉田
神社~相国寺の拝観後、訪れたお店。

出町柳の西、寺町通りを北上し、阿弥陀寺前
から西へ路地を入るとお店がひっそりと佇ん
でいる…そんな印象。
一度行けばすぐ分かるけど、最初は迷うかも。

<大黒屋の店構え> 
~京都市上京区阿弥陀寺前町~

明治30年(1897年)の創業、ご覧の通りいい
感じに枯れた年輪を感じさせる渋~い店構え。
入口は、もちろん自動ドアではなく、手動の
木枠引き戸です。

<鎌餅>

ひとつずつ「へぎ」というエゾ松の皮を削いだ
ものに巻かれており、風情と懐かしさが感じら
れます。

鎌餅は、その名のとおり、稲刈りに使う鎌の刃
を模したもの。
江戸時代に「鎌を腹に入れると豊作になる」と
縁起をかついで食べたのがはじまりだとか。

羽二重餅のような柔らかな餅の中に甘さ控えめ
の上品なこし餡が包まれています。
餡の隠し味に使われている黒糖の効果か、後味
はかなり濃厚。
これはお茶以外にも、コーヒーにも合います。

確かに素朴で優しく、美味しい餅ですが、この
手の和菓子としては少々高め。
(1個 \210)

それでも、これだけの名物なので、出町へ行っ
たら豆餅だけでなくこちらも試してみては?
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075(奈良)五位堂 きなこ団子

2013-12-15 23:49:05 | 奈良の和菓子
先日、ロードバイクで王寺~竹内コースを走っ
た際に立ち寄ったお店。

奈良といえば「だんご庄」さんのきなこ団子が
有名ですが、こちらはその流れを汲むお店。

最寄駅はJR五位堂駅?…場所が分かり難い。
とにかく五位堂郵便局の目の前です。

<扇屋の店構え、店内> ~香芝市五位堂~

「だんご庄」で修行して開店、営業して26年目
だとか。

横に長い建物で、ガレージを改装した建物?
しかし、店内は以外にきれいです。
基本は持ち帰りなんですが、店内で食べるの
も可能。

<きなこ団子>

店内では温かいお茶を出してくれます。
この日は寒かったので、これがめちゃ嬉しい。

蜜を絡めて、きな粉をまぶした素朴な団子。

だんご庄さんと同じテイストながら、団子自体
はこちらの方がしっとり滑らか、きな粉もやや
香ばしい。
だんご庄さんの団子より私の好みかも。
(1本 \73)

道が細くてややこしい五位堂周辺ですが、素朴
で美味しい団子のためなら、行く価値あり。
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074(奈良)御所 葛城路

2013-12-04 21:49:57 | 奈良の和菓子
先日、ロードバイクで訪れた奈良県御所市。
旧市街地は陣屋町で、寺内町でもある歴史
のある町。
歴史のある町には、美味しい和菓子がある
はず…自然と期待が高まります。

<あけぼ乃の店構え> ~御所市大広町~

古い町屋が残る御所まちの入口、近鉄御所駅前
にある地元の有名店。
地元の方が次々と自宅用に贈答用にと和菓子を
買い求めていきます。

こちらは明治18年(1885年)の創業。
現在4代目だそうで、なんでも「あけぼ乃」と
いう店名は元大阪相撲の関取だった初代店主の
現役時代の四股名だとか。
あの「曙」とは特に関係ないんでしょうか?

<葛城路>

こちらのお店の代表銘菓。
見た目よりややしっとりの皮、あっさり黄身餡
の中に甘露煮の大粒の栗が入り、ちょっと贅沢
な饅頭。
ちゃんとばら売りもあります。
(1個 \194)

<御所の月>

こちらは定番和菓子のどら焼き…じゃなくて
三笠饅頭と関西人ならこう呼ぶべきでしょう。

スポンジ生地に挟まれたつぶ餡は、かなり甘さ
控えめ。
別に味が薄いという訳ではなく、あっさり。
3つくらいは一気にいけそうです。
(1個 \136)

こうしてみると歴史のある奈良にはまだまだ私
の知らない美味しい和菓子があるんですね。
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