和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

011(京都)宇治 茶だんご

2012-05-29 16:48:21 | 京都の和菓子
今回は私が子供の頃から馴染んだ甘味、
宇治銘菓「茶だんご」です。
宇治には「能登椽 稲房安兼」など多くの
茶だんごのお店がありますが、私にとっては
「茶だんご=宇治駿河屋さん」です。


<宇治駿河屋の店構え>

世界遺産「平等院」の参道入り口にあり、
明治後期の創業だとか。
この日もたくさんのお客さんが訪れて
いました。

<茶だんご>

米粉と砂糖、抹茶、生麩粉のみで作られて
おり、とても柔らかい団子。
見た目通りに抹茶味が結構効いていて、
そんなに甘くなく、ほどよく渋く味が引き
締まっています。
甘さ控え目のせいか、知らず知らずに食べ
進んでしまいます。
ちなみに、好みの問題ですが、他のお店のは
もっと甘いように思います。

唯一の弱点は柔らか過ぎて箱から取り出し
にくいこと。
なので、お客さんに出すのには向きません。
自宅用なら箱から直接食べるのがお勧め。
(33粒入り \500)

普段は和菓子にブラック珈琲という私も、
茶だんごは熱~い煎茶でいただきます。
もちろん、宇治茶に限ります。

せっかくなので、宇治川近辺を紹介。

<宇治川近辺>

川の流れが清々しく、源氏物語宇治十帖を
彷彿とさせるとても絵になる光景でした。
まあ、読んだことありませんけど…。
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010(奈良)大宇陀 きみごろも

2012-05-09 16:35:42 | 奈良の和菓子
今回は奈良県は大宇陀にある松月堂さんの
「きみごろも」。
和とも洋ともつかない不思議なお菓子です。

<松月堂の店構え>

大宇陀の古い町並み、味のある建物が軒を
連ねる辺りにあります。
以前大宇陀に来たときは別の場所だったの
ですが、いつの間にか移転したようです。
店舗部分は新しいものの建物自体は古い。
どうやら使用しなくなった建物を再利用して
いる様子。
古い建物を朽ちるにまかせたり、新しく建て
直したりするよりも、ずっといいですね。

こちらのお店は明治時代創業で、牡丹の花で
有名な長谷寺御用達にもなっているんだとか。

<きみごろも>

見た目や柔らかさは揚げ出し豆腐そのもの。
ただし、こちらの方がずっと軽い。

口の中で、あっという間に溶けてなくなる
けど、味は意外と濃厚。
泡立てた卵白を固め、卵黄で包んで焼いて、
味付けは砂糖と蜂蜜でしょうか?
とにかく軽い食感ですが、味は間違いなし。
(1個 \105)

それにしても、美味しくて不思議なお菓子。
ただし、二つや三つじゃお腹に溜まらない
のが玉に瑕です。
もっと、いっぱい買えば良かったかな~。
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