和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょこっと甘味付け…

180(京都)祇園 志んこ

2020-03-28 09:11:43 | 京都の和菓子
先日、京都の四条周辺をブラついた後、
京阪の祇園四条駅に向かい、南座前を
通り過ぎようと思ったら、
あれ?こんなところに和菓子屋が…。
しかも看板に文政年間創業の文字が…。
思わず引き寄せられました。

<祇園饅頭の店構え>
~京都市東山区四条大橋東詰~

京都南座の下、ちょっと柱の陰にある
売店みたいな小さなお店。

それでも創業は文政年間(1818~
1830年)というから驚きます。
さすがは京都です。

しかも支店はなく店はここだけという
私のポリシー(本店で買いたい)に
ピッタリ。
もう買うしかありません!

<志んこ>

米粉(真粉)で作られたところから
名づけられた和菓子。
江戸時代から京の都の人々におやつ
として親しまれたんだそうです。

まずはスタンダードな白。
食感はモチモチかつ歯切れは滑らか。
同様に米粉から作られるういろうに
在りがちな粉っぽさはありません。
ほのかな甘さが上品。

続いて茶色い見た目のニッキ。
こちらも甘さ控えめで、ニッキ独特
の味が大人好み…これも美味しい。
(税込み 1個 170円)

たまたま目に入った売店のような
お店が文政年間創業とは…
さすがは千年の都です。
昔の人もしんこを食べながら芝居を
楽しんだのかもしれませんね。
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179(大阪)藤井寺 いちご大福

2020-03-20 09:45:25 | 大阪の和菓子
観音霊場巡りで知られる西国三十三所
第5番札所の葛井寺(ふじいでら)。
その門前町として成立した藤井寺市は
現在は大阪のベッドタウン。
近鉄バッファローズの本拠地だった頃
もありましたね…。

今回はそんな新旧が融合した町らしい
和菓子です。

<吉乃屋の店構え>
~藤井寺市北岡2丁目~

近鉄南大阪線の藤井寺駅から北へ
3~4分。
創業は昭和42年(1967年)、
堺大和高田線に面した綺麗なお店です。

<いちご大福>

こちらのイチオシはいちご大福です。
いちごを包む白あんは上品であっさり。
求肥も滑らかかつ最小限で、いちごの
味を前面に押し出した感じ。

いちごのジューシーさが抜群!
もはやスイーツ感覚で、後味が爽やか。

賞味期限は本日中。
いちごは鮮度さが命です。
(税別 1個 180円)

いちご大福以外にもフルーツやチョコ
を使った和洋折衷なお菓子がたくさん。
そのうちタピオカ大福も出るかも…
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178(大阪)藤井寺 菅公梅

2020-03-14 09:55:05 | 大阪の和菓子
大坂夏の陣でも有名な道明寺周辺は
天神さんこと菅原道真の祖先、土師氏
の根拠地。
そんな所縁もある道明寺天満宮の近く
にある和菓子屋さんです。

<梅屋の店構え>
~藤井寺市道明寺6丁目~

近鉄南大阪線の土師ノ里から南へ6分、
道明寺駅からも西へ同じく6分ほど。
国道170号線(旧外環)に面したお店。

創業は昭和28年(1953年)
なんだそうです。

<菅公梅>

生地に山芋が練り込まれた薯蕷饅頭。
天神さんの梅にちなんだネーミング
ながら、こしあんの中には大粒の栗
の甘露煮がゴロリ。
梅じゃないのね…。
出来ればもう少ししっとり感が欲しい
ところですが、あっさりと上品です。
(税込み 1個 220円)

<玉手山>

大坂夏の陣で豊臣方の後藤又兵衛が
陣を敷いた小松山。
その後、玉手山と改称されて遊園地、
現在は都市公園として親しまれている
そうで、その名に因んだ饅頭です。

こちらも大粒の栗を白あんで包んだ
要するに栗饅頭。
やはり甘さは控えめです。
(税込み 1個 220円)

そう言えば、
お店近くには日本で2番目に大きい
前方後円墳、世界遺産に指定された
応神天皇陵(羽曳野市)もあります。
買った和菓子を片手にちょっと散策
(参拝?)はいかがでしょう?
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177(京都)伏見 おせきもち

2020-03-07 21:40:44 | 京都の和菓子
先日訪れた京都伏見の和菓子です。
創業は永禄年間(西暦1560年代)と
なんと450年を超える老舗です。

<おせきもちの店構え>
~京都市伏見区中島御所ノ内町~

大阪から国道1号線(京阪国道)を
北上し、城南宮の社前、国道沿いに
あるのがこちらのお店。

元は鳥羽街道沿いの茶屋でしたが、
昭和7年の京阪国道敷設に合わせて
現在地に移転したそうです。

<おせきもち>

江戸時代、おせきという器量良しの
娘が笠の裏に並べ売ったあんころ餅
が始まりという…見た目にも素朴な
あんころ餅。

甘さ控えめのこしあん、きめ細かく
柔らかな餅が相性良し。

普通の餅とよもぎの餅があります。
特によもぎ餅は、よもぎの風味が
しっかりしていて、奈良當麻名物
の中将餅と似ています。
どっちも美味しく甲乙つけ難い…。
(税込み 4個入り 430円)

賞味期限は当日中。

先日食べた枚方の「くらわんか餅」、
その由来(小舟に乗った庶民が賑々
しく商った)の割に形が整い過ぎ…
素朴な「おせきもち」を見倣うべし!
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