和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

036(奈良)坊城 きなこ団子

2012-12-24 11:53:30 | 奈良の和菓子
先日、ロードバイクで訪れたきなこ団子の
超有名店、「だんご庄」さん。
奈良で一番有名な和菓子屋さんといっても
過言ではありません。
この店に行かずして奈良の和菓子屋を語る
ことなかれ。(ちょっと大げさかな…)

<だんご庄の店構え>
~奈良県橿原市東坊城町~

近鉄南大阪線坊城駅から南へすぐのところ。
創業は明治11年と130年以上の歴史が
あります。
私が訪れたこの日も老若男女、多くのお客
さんで賑わっていました。

建物自体は新しいけど、古い町屋の雰囲気を
再現したような造りで好感が持てます。
基本は持ち帰りですが、店内には腰掛けと
テーブルが2つ3つあって、その場で食べる
ことも可能。

<きなこ団子>

商品はきなこ団子のみ。
あえて粗くついた感じの団子に蜜を絡めて
たっぷりのきな粉をまぶしてあります。
団子はしっかりと弾力があり、少しダマに
なったきな粉が素朴でいい感じ。
懐かしくて素朴なコクのある美味しさです。
(1本 \63)

子供のお小遣いでも十分買えそうな値段
(1本\63)は非常に良心的な設定。
ところで、これを何本売ればこんな立派な
お店が建つんでしょうかね?
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035(奈良)香芝 おはぎ

2012-12-16 11:21:41 | 奈良の和菓子
昨日、ロードバイクで初めて訪れた奈良県
香芝市。
そこで立ち寄った「紅乃屋」さんです。

<紅乃屋の店構え> ~奈良県香芝市上中~

創業は昭和53年、交通量が多い国道168
号線沿いにあるお店。
なんといってもおはぎが有名です。
この日も入れ替わり立ち代わり次々お客さん
が訪れていましたが、不思議と私を含め全て
おっさん…。

<おはぎ>

あんこたっぷりの素朴なおはぎ。
お店の人によると、北海道産の十勝小豆と
兵庫県三田産の餅米を使っているそうです。

塩味の効いたつぶあんは甘さ控えめ。
中の米粒はしっかり弾力があり、食べ応え
十分。
それでも、食後でも2つ3つはいけそう。
(1個 \199)

おっさんにも人気の紅乃屋さんのおはぎ。
確かに美味しいけど、1個199円はちょっと
高いのでは?
もう少し安ければしょっちゅう買いますが…。


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034(奈良)當麻 中将餅

2012-12-12 22:17:30 | 奈良の和菓子
以前からお気に入りで何度も訪れているお店。
ただし、当ブログ開設後は初めての訪問です。

<中将堂本舗の店構え> 
~奈良県葛城市當麻~

近鉄南大阪線当麻寺駅の目の前にあり、創業
は昭和4年というお店。
いつ訪れても観光客らしきおばさま達で賑い
ますが、若いお姉さんは見かけません…。

建物は町屋というよりは立派な民家の一角を
店舗にした感じ。
飲食スペースは店内のテーブル席の他にも
中庭に大きな木製のテーブル席があります。

<中将餅>

餡を載せた一口サイズのよもぎ餅。
牡丹の花びらをかたどっているそうですが、
當麻寺の牡丹にあやかっているのかな?
餅はものすごく柔らかく、よもぎの風味が
口中にふわっと広がります。
甘さ控えめのあんは、きめ細かく口の中で
溶けるような感じ。
こしあんかと思いきや小豆の粒が少しだけ
入っています。(粒あんという程ではない)
柔らかい餅と舌触りのいいあんの組み合わせ、
まるで飲み物のように喉を通ります。

店内では中将餅2個と煎茶のセット(\300)
やぜんざいなども食べられます。
持ち帰りメニューはきめ細かく、2、3、4、
5、8、12、15、20、24、30、40、48個の
設定あり。
(4個入り\280、8個入り\550 など)
ただし、持ち帰りは柔らかさが災いし、
横にするのは厳禁。

ちなみに、當麻寺の参道沿いには季節限定で
よもぎ餅を売る「春木春陽堂」さんがあり、
そちらも一度は味わいたいところですが、
やっぱり一年中売ってくれる「中将堂」さん、
貴重です。
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033(奈良)田原本 五千石

2012-12-02 21:51:06 | 奈良の和菓子
歴史薫る奈良の田原本で2件目に立ち寄った
のがこちら「はつの家」さんです。

<はつの家の店構え>
~奈良県磯城郡田原本町~

落ち着いた建物が多い田原本町の旧市街地に
あって妙に目立つ色の建物。
こじんまりした店内ではロールケーキなどの
洋菓子も扱っています。
店のご主人も愛想良く対応してくれ、ロード
バイクで来たということに興味を示してくれ
ました。

それはさておき、購入したのはこちら。

<五千石もなか>

領主平野家の石高「五千石(ごせんごく)」
をその名に冠したもなか。
俵型のもなか皮の表面に五千石の文字が入り、
以前彦根で購入した井伊家の「三十五万石」
と同じ発想。

皮はほどよくしっとり、中身は甘さも適度な
粒あんで正統派のもなかです。
これといった特徴はありませんが、バランス
が良くなかなか美味しい。
表面に記された石高は小さいけど、味は彦根
の三十五万石にも劣りません。
(1個 \137)

ちなみに平野家の祖、平野権平(1559年 -
1628年)は豊臣秀吉の家臣で、福島正則や
加藤清正らとともに「賤ヶ岳の七本槍」と
呼ばれながら、唯一大名になれなかった人。
大坂の陣を前に敢えて敗戦濃厚な大坂方に
つくことを家康に告げた(結局は許されな
かった)硬骨漢。

そんな権平を誇りに思い?わずか五千石
ながらも堂々ともなかに記したに違いない。
(たぶん…)
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