和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

051(東京)浅草 人形焼

2013-03-28 11:08:43 | 東京の和菓子
東京浅草には多くの和菓子屋さんがあります。
先日、浅草を訪れた際に3軒目に選んだお店
がこちら。
1、2軒目が芋菓子だったので、ちょっと
趣向を変えてみました。

浅草仲見世と言えば名物の人形焼、その元祖
といえばこちら。

<木村屋本店の店構え>

明治元年(1868年)創業の老舗。
仲見世の一番奥、浅草寺境内に一番近い場所
にあります。

仲見世は同一規格の店が建ち並ぶ通りなので、
残念ながら老舗らしい堂々とした店構えとは
いきません。
ただ、人形焼という庶民のお菓子にはそれが
相応しいのかも。

「ここは木村屋さんの本店ですか?それとも
木村屋本店という店名ですか?」と、
ここが支店ではなく本店なのかを確認したく
てお店の方に質問したら、
「木村屋は他にありません、ここだけです!」
と、にべもない回答。
客と会話をしたら損だとでも思っているので
しょうか?
観光客の多い東京浅草だから商売が成り立つ
のでしょうが、他の場所(特に大阪)だった
らきっと長続きしないでしょう…。

<人形焼>

これが元祖人形焼、形はこちらの4種類。
左上:五重の塔
右上:鳩
左下:提灯
右下:雷様
初代が浅草名所にちなんで考案されたとか。

カステラ生地はしっかりしていて密度が濃い。
蜂蜜の甘みがしっかり効いています。
中のこしあんも甘めで、冷めても美味しく
食べるための工夫のようです。
ちなみに賞味期限は1週間。
(8個入り \600)

食べ歩きにはピッタリですが、どうせなら
もっと愛想良く売ってくれたら、買う方も
もっと気分が上がるのにな…
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050(東京)浅草 芋きん

2013-03-26 22:06:03 | 東京の和菓子
東京浅草には和菓子屋がたくさんあります。
先日、浅草を訪れた際に3軒ほどハシゴして
きました。

今回はその第2弾で、「満願堂」さんの
「芋きん」です。
前回(「舟和」さんの「芋ようかん」)に
引き続きまたしても芋菓子。
やっぱり浅草とサツマイモって切っても
切れない繋がりがあるんですね。

<満願堂の店構え>

舟和本店から目と鼻の先、新仲見世から
ちょっと外れたところにあるこじんまり
したお店。
店頭で黙々と芋きんが焼かれています。

創業は昭和61年(1986年)と意外と
新しいですが、浅草周辺に3ヶ店、他に
羽田空港や百貨店に入っているようです。

<芋きん>

見た通り芋のきんつばです。
きんつばの衣は意外と厚めで、もっちり食感。
サツマイモにはしつこくならない程度に砂糖
が加えられており、サツマイモの美味しさが
より一層引き立ちます。
芋菓子好きにはたまらない一品です。
(1個 \115)

物価高の東京の和菓子としては値段も手頃、
味も申し分なし。
添加物なしなので賞味期限はわずか24時間、
これだけが唯一の弱点でしょうね。
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049(東京)浅草 芋ようかん

2013-03-19 23:42:58 | 東京の和菓子
東京旅行や出張の帰り、東京駅や上野駅、
羽田空港でちょっと土産を…
こんな時でもすぐ買える和菓子といえば
「舟和」さんの「芋ようかん」です。

でもそこは私のしょうもないこだわりで、
敢えて本店まで行ってきました。

<舟和の店構え> ~台東区浅草~

新仲見世商店街にど~んと構える間口の
広いお店。
創業は明治35年(1902年)と110年
の歴史がある老舗です。
東京の和菓子を紹介するのは初めてですが、
初回に相応しいんじゃないでしょうか。

ちなみに、東京駅や上野駅、羽田空港以外
でも都内の各百貨店で買えるようです。

<芋ようかん>

見た目はサツマイモそのものの色。
名前はようかんですが、食感もサツマイモ
そのもので、味もまた然り。
たぶん砂糖は加えているでしょうが、妙な
甘さは一切ありません。
目を瞑って食べれば、サツマイモと間違っ
てしまうかも…。

なお、添加物が入ってないので、賞味期限
は2日間のみ。
(バラ売り1本\95、6本入り\598 など)

美味しく、値段も手頃、色々な所で買えて
便利、まさに3拍子揃った和菓子です。
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048(兵庫)龍野 おとのさま

2013-03-14 21:33:50 | 兵庫の和菓子
先日、オートバイで訪れた龍野城下は老舗の
和菓子屋が目白押し、どのお店で買おうか
本当に迷います。

<大三萬年堂の店構え>
~たつの市龍野町本町~

江戸中期創業、二百年超12代に渡る老舗。
老舗らしい間口の広い町屋建築ですが、建具
は全てアルミサッシというのがちょっと残念。
木枠の建具ならより風格が増すんでしょうね。
なお、隣に駐車場があって車の方も安心です。

龍野藩主、脇坂家の御用菓子舗だったそうで、
店には藩主専用の菓子の木型(落雁に使用)
が伝わっているそうです。

店の看板でも分かるように、この店のお勧め
は龍野名産の煉羊羹。
お店のお婆ちゃんも奨めてくれたので、本当
は買いたかったのですが、既に3軒目なので、
今回は以下の3品を購入。

<おとのさま>

龍野藩主、脇坂家の家紋「輪違い」を表面に
配した最中。
パリパリの皮がそんなに好きではない私に
とっては丁度いいしっとり具合。
粒あんは甘過ぎず、抑え過ぎず適度な感じ。
さすがは「おとのさま」、上品な最中です。
(1個 \130)

<樽最中>

龍野名産の薄口醤油樽をかたどった最中。
中はあっさりしたこしあんです。
(1個 \130)

<しょうゆう饅頭>

龍野名物の醤油饅頭です。
見た目は茶色っぽいですが、醤油の味は
意外に薄め。
また、生地の密度はやや粗めで若干パサつい
ているというか素朴。
こしあんは適度に粗めで、甘さはやや控えめ
で丁度いい感じ。
後味の醤油風味は少なめなので、あっさりが
好きな人にお勧めです。
ちなみに、賞味期限は3日間。
(1個 \120)

今回は泣く泣く看板商品を外したので、
もし再訪するなら、今度は羊羹にします。
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047(兵庫)龍野 煉羊羹

2013-03-12 22:02:05 | 兵庫の和菓子
老舗和菓子店が数多くある城下町龍野。
龍野での2件目の紹介は、中でもここは外せ
ないというお店。

<觜崎屋本店の店構え>
~たつの市龍野町下川原~

難しいですが「はしさきや」と読みます。
江戸中期の寛保2(1742)年創業、龍野藩
御用菓子司も務めた老舗で、現在10代目。

外観もですが店内も小ざっぱりしており、
ひょっとして建物自体はあまり古くないかも。

<煉羊羹>

煉羊羹は龍野名物のひとつ。
市内の多くの和菓子屋さんが羊羹を扱って
いますが、元祖とされるのが「觜崎屋本店」
さんです。

龍野の煉羊羹はピンク色で、通称「龍野羊羹」
と言われる独特なもの。
普通の小豆ではなく瀬戸内地方でしか採れない
という斑古ささげという種類の豆を使用して
いるそうで、それがこの色の秘密のようです。

豆っぽい感じが少なく上品な甘さであっさり。
甘党ながら羊羹があまり好きでない私もこれ
には納得。
(1棹 \1,050)

ちなみに、この煉羊羹は龍野藩に納めていた
そうで、当時の記録もしっかり残されている
そうです。
その記録が、この包装紙に印刷されていて
ちょっと興味深い。
<包装紙>

龍野城下の古地図と幕末の藩主からの羊羹の
注文書が印刷されたもの。
羊羹三箱を一箱あたり三分(一両=四分)で
購入したと記されています。

羊羹以外にも龍野名物の醤油饅頭など目に
ついた甘酒饅頭も購入。

<醤油饅頭>

まず見た目、色は白に近く上に黒胡麻が数粒。
生地の醤油風味はやや抑え目、こしあんはきめ
細かくしっとり甘さ控え目。
ちなみに、賞味期限は4日間。
(1個 \120)

<甘酒饅頭>

見た目は田舎饅頭、生地は甘酒風味が濃厚で、
あっさりした粒あん。
こちらもなかなかいけます。
(1個 \120)

さすがは和菓子屋が数多い龍野で長年培われ
た味、どれも外れはありません。
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