和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

103(神奈川)小田原 ういろう

2014-12-18 20:04:20 | 神奈川の和菓子
当ブログでは初の神奈川県の和菓子。
店数の差はあれど、これで12都府県目です。

先日訪れた関東を代表する城下町、小田原。
小田原で名物と言えばこれは外せません。

<ういろうの店構え> ~小田原市本町~

国道1号線に面した城の天守を思わせる建物。
これは目立つ…。

創業は永正元年(西暦1504年)と500年
以上の歴史を誇る超老舗ですが、お菓子の
ういろうを市販し始めたのは明治以降とか。
現在もお菓子と薬の両方が売られています。

<ういろう>

小田原名物、元祖ういろうです。
そもそも「ういろう」というのはこちらの
当主の姓が「外郎(ういろう)」さんだから。
元は医薬を専らにする家で、薬の「ういらう」
を扱い、二代目市川団十郎がこの薬で全快した
ことから「外郎売り」という歌舞伎の演目が
始まったそうです。

その外郎家で賓客接待に用いたのがお菓子の
「ういろう」だ…と、説明書きにしっかりと
書いてありました。
名古屋の名物じゃなかったんですね…

甘さもモチモチ感も控えめで、わずかながら
粉っぽさ(嫌な感じではない)を感じます。
この辺り、本来が薬屋さんだからでしょうか?
でも数百年の歴史を噛みしめながら食べると、
不思議とまた違う味がします。

ちなみに賞味期限は1週間~10日。
(1棹 \600 税抜き)

ところで、これが元祖「ういろう」である
ことに間違いはないのでしょう。
ただ、説明書きで他地域のものをニセモノ
扱いするのは如何なものか…
せっかくの老舗の品位にかかわるのでは?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする