見てきました。
面白かった。
日本ではあまり普及してないけれど、世界で一番使われているSNS‘フェイスブック’
そのサイトを立ち上げた大学生、マーク・ザッカーバーク。彼をめぐる人間関係と彼等の訴訟の話が中心となっています。
マークはPCについては‘天才’的かもしれないが、好きな女の子とデートしても、会話が成り立たない。
すべて自分中心。悪い人間ではないんだけど、付き合いたくないタイプ№1。
女の子に振られると、大学のサイトから女子学生全員の顔写真をハッキングして、誰が美人か比べるサイトをあっという間につくり、屈折した気持ちのはけ口にする。
授業の課題もネットを不正利用して、簡単に情報を手に入れる。
確かにPCに関しては天才的かもしれないが、人間的にどうなの?状態なんですね。
フェイスブックの立ち上げにしても、アイデアを提供した人たちを裏切るような形で独断先行で立ち上げてしまう。それが訴訟にまで行くんですね。
正直、マークには人間として一番大事なものが欠けていると思いました。
表情に感情が出ないし、自分にできる力があるので他人に相談なんてせずに勝手に独断先行していく。人が説明とかしてる時も自分のシステムのこと考えてる。
彼にとってはネットでできることには善も悪もない感覚なんでしょうか。
う~ん。自分が親だったら本気で怒るだろうし、心配するなあ。
映画は出演者が地味だし、内容も淡々と進むので派手さはないけれど、会話にスピード感があって、訴訟している現在と過去が交互に出てきて、緊張感があふれていて引き込まれるし、あっというまの2時間20分でした。
脚本、演出がいいんだろうと思います。
アカデミー賞8部門ノミネートも納得。
登場人物は実在の人たちで、事実を基にしているそうですが、事実と違うところもある、ということで、あくまでも一つの映画作品として楽しめる、と思います。
マークはこのフェイスブックで世界で一番若い億万長者になったわけだけど、人間としての普通の幸せは手に入れられるのだろうか。
お金だけがすべてじゃないし。
余計なお世話とは思いつつ…
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