なんとかなるもんだよZUYAさん! ( Hey, ZUYA. You Can Do It! ) 

『なんてこったいZUYAさん!!』をVersion Up.“崖っぷちブルーズマン”ZUYA(ずうや)の悲喜交々を綴る。

33年振りの再会... - Fender USA '52 Vintage Telecaster -

2015年09月02日 | Music


只今16年...ZUYAさんが恋愛継続中


何やら思わせぶりなタイトルですが、今日33年振りに“とある家族”が再会したのです。そうZUYAさんが16年間パートナー・シップを築いていおり、万が一ZUYA邸が火災に見舞われた場合に嫁と彼女のどちらを先に救出するか未だに決めかねているギターのことです


『 Fender USA '52 Vintage Telecaster(82年製) 』...彼女に出逢ったのは今を去ること10数年...1999年の春でした。その年の3月末にカナダに渡ったZUYAさんは先ずは初めての海外体験に馴染むために西海岸のバンクーバーで一週間ほど過ごし、その後目的地であるマニトバ州に向かい州都ウィニペグに宿を取った

黒人の苦悩を少しでも理解するために、マニトバ州の何処かの農場でひたすらこき使われて働くつもりだったのだが、 『 Times Change 』 と言うナイトクラブで Big Dave Mclean や Righteous Ike に出逢い、ウィニペグに住むことを決意したわけだ

そして仲間に紹介されたギターショップ 『 Ultimate Guitar Works 』 に向かい、彼女に出会ったわけだ


ウィニペグ市中心部からのバスに数十分揺られた郊外にあるこのギターショップ。間違いなく日本人ではZUYAさんが初めて訪れたのではないか。店主のブライアンは日本にある小さな個人経営のギターショップと同じく独特の親近感を持った良いヤツだ。数ある中のギターの中でZUYAさんの目を惹いたのはガラス張りのカウンターの中にあったこのギターであった

このブライアンにはその後ZUYAさんが実家からカナダに送ってもらった 『 Kid's Metal Top 』 が傷ついた時にリペアを依頼するほど信頼のおける良い関係を築いた


2011年に Brian と~



1982年製のこのギター。専門的な話になるが60年代半ばにCBS傘下になってからのフェンダー社は迷走に迷走を重ね、『 質より量 』 を選び、50年代、60年代前半に得た名声をどんどん失うことになった。もちろんその時期に作られたギターも物によっては人気はあるのだが、その質は...

そこへ日本のメーカーよる精巧な“フェンダー全盛期”のコピー製品が市場に広く出回り、その脅威から一念奮起して作られたのが 『 Vintage Series 』 になるわけだ


最近、男前ミュージシャンが“良質のストラトが欲しい...”と呪文のように語りかけてくるので、ZUYAさんもネットで色々観ていると、偶然“姉妹”を発見したわけです。ZUYAさんのはロット番号が 『 1416 』 、発見した物は 『 649 』 ...お姉さんだ

ところがそのお値段は“75万円”...

某倉庫に眠っていたらしく1982年に発売された当時のまんまらしい。備品どころか弦までが当時のまま...

詳細は(↓)から観に行ってください~

http://www.digimart.net/cat1/shop56/DS02945614/


ZUYAさんは1999年に1,500ドル(当時のレートで12万円ほど)で購入。同じく“ワンオーナー物”で素晴らしいコンディションだったが、今日気付いたが備品はなかったなぁ

そのZUYAさんの彼女を一目だけでも姉に会わせてやろうと、本日雨が上がった午後に店のある荻窪へ向かいました

『 荻窪 』 ...この街に来たのは栃原の兄貴のライブを観に着た時以来だから6年振りくらいかな。マンションの一室にある楽器店はすぐに見つかり、その店主は以前は山野楽器のスタッフであることが判明。しかも日本において Fender に関してはちょっとした権威のようだ。丁重な説明とともに姉(ギター)を見せて頂き、氏のオリジナルアンプである 『 HGT 』 も試奏させていただいた。その音からは Fender への熱い思いが感じられた

HGTアンプはこちらを(↓)

https://www.youtube.com/watch?v=9Tjfp8OG96k


75万円...その価値は十分ある。さて...どうやって買おうかなぁ...

いやいやいや...