なんとかなるもんだよZUYAさん! ( Hey, ZUYA. You Can Do It! ) 

『なんてこったいZUYAさん!!』をVersion Up.“崖っぷちブルーズマン”ZUYA(ずうや)の悲喜交々を綴る。

跳び箱...

2018年03月02日 | Story

夢を見た




集会所のような所に集められて


“跳び箱を飛べ!”と




“中学生以来飛んだことがないわ~”と


ブツブツ言いながらもやらされる




やはり全く飛べない  




実際に中学生の頃は飛べたっけ?


いやぁもう思い出せないなぁ


運動神経は悪くはなかったが




何度かチャレンジしてもダメだったので


自分の席に戻って酒を飲み始めた




周りは皆、お茶やらスポーツドリンクだが


ZUYAさんの席だけは酒の空瓶だらけ...




そのうちさっぱりとした女性がやって来て


それらを黙って回収して行った




ZUYAさんは取られまいと


背後に隠していた最後の一本を


その女性が去るやいなや取りだし


他人が軽快に飛ぶのを眺めながら


再び飲みだした...




ってな夢でした  





さぁ今日は何が起こるのだろうか  



Have A Nice Day,Folks!

とほほ... (ToT)

2013年04月14日 | Story

『 あんたっ そんな髪で面接通ると思ってんのか~


そう声を張り上げた妻は


おもむろにハサミを手に掴み取り


彼女の夫を風呂場に引きずり込み


その凶器を彼に向けた...




『 や、止めてくれ~ これは俺のプ、プライドなんだよぉ~  』


近所に助けを求めようと夫は必死に叫び声を挙げるも


抗戦虚しくハサミは深く入り込む


『 お、俺の... 』


すっかり魂の抜けた夫は


切り落とされた自身の髪の毛を集めながら


別れの言葉をかける...


『 ありがとう...みんな。また会いに来てくれる日を楽しみにしているよ... 』  




夫の脳裏に刃物を持った女の狂喜の顔がこびりつく...


早く寝よぉ...



あぁ、また伸ばそう~



注:本物語は基本的にはノン・フィクションですが、けして“のろけ話”ではございません。心中お察しくださいませ...


とある物語...

2012年10月03日 | Story

今夜は“ストーリーテイラー・ZUYA”として



『 現実 』

原作 ZUYA  出版社 (株)崖淵書房


大都会東京。


この街に住んで早10年以上になるデヴィッドは毎日配達ドライバーとして生計を立てている。彼は長年音楽人として頑張ってきたが本国カナダに残している不治の病に苦しむ妻カトリーヌのために、文化も大きく異なるこの日本で稼ぎの良い仕事を見つけ日々頑張っている。


台風も去り初秋を思わせるある朝、デヴィッドは“今日も頑張るぞ~”と意気込んで会社に行くと、彼の一日の相棒となる配達車がどこにも見当たらない。デヴィッドには直ぐ検討が付いた、“またポールのヤツかぁ...”。


ボスの息子であるポールはどう言うわけか、その配達車を毎日通勤に使っているのだが、度々遅刻してくるのである(その上ガソリンも入れて来ない時がある...)。彼の仲間達は本来の出勤時間である8時よりも30分~2時間も早く来て準備をしているのだが、積み込み準備が終わっても一向に現れる気配がない。8時を過ぎ、業を煮やしたデヴィッドはボスのオフィスへ向かい、“電話をして、今どこら辺なのか確認してください”と頼んだ。ボスが電話をし、デヴィッドに告げた。


“今起こしたから~”


いつものように耳を疑うデヴィッド...


こう言ったことが毎月1、2回はあるのだと言うから驚きである。デヴィッドは入社当初日本人に対する考え方が変わりそうになったほどだ。これは“ビジネスではないのか!”と。今日と言う今日はさすがに母親であろうとボスであるのだから、みなの前で“一喝”するだろうと思ったら、

“ポール、あなたが遅れてくれたから商品を検品する時間が出来て、おかげで欠陥が見つけることができたわ”

なんて言い出す始末...


もちろんデヴィッドは本来よりも90分も遅れて出発することとなり、いつもより遅い時間の配達になりお客がよく思うわけがない...


“我が子は可愛い”と言う言葉は良く耳にするが、社員は早く来ているのにポールは始業時間までベッドの中とは...


”お~神よ。私が何をしたと言うのです。私は毎日懸命に...”


こう祈ることがZUYA...いやいや、デヴィッドの日課になりつつあるようです。果たしてデヴィッドに明るい未来はやって来るのだろうか。


                  To be continued...


あとがき 

この物語は多少脚色されていますが、ほぼノン・フィクションとの噂があります