陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

日航 会社更正法

2010-01-09 18:46:53 | Weblog
報道によると、
日航の法的整理(会社更生法)の方針が固まったとのこと。
何ごともそうだが、決まってみると当たり前の様に思えますぞ。

しかし、昨年のGMといい、今回の日航といい、
時の流れを感じますなあ。
かっては超優良会社だったところが、倒産ですからなあ。

まあ、しかし、以前から、世界の主要な航空会社が次々と破綻しているから、
日航もそうなるべくしてなった、ということでござりましょうや。
昔のハナシだが、パンナム(パンアメリカン航空)なんぞ、驚きましたぞ。
名前のとおり、パンアメリカンと思っていましたからなあ。

その後、パンナムがどうなっているか、知ってる?
勿論、破産したのだが、
権利を継承した東海岸の小さい会社が細々と運行していたものの、今はもう飛んでいない。

それはともかく、
日航は、何だかんだと言っても、国が助けてくれるんだから、特別扱いもいいところ。
世の中小・零細企業なんぞ、そうなっても誰も見向きもしませんぞ。
ワタシのところも同じ。
日航の社員はまだ幸せ者ですよ。
ここまでやってこれただけでも。

これから、社員には冷たい風が吹くだろうが、
それは今までと比べると、というハナシであって、
世の中の多くの者は、もともと冷風の中で生きているんだから、
その意味では、普通に戻るだけでござりますよ。

部外者が勝手なことを言うなとお叱りを受けそうだが、
プアから見ると、そうなのでござります。

世の中には、OBは会社を優良会社として維持・発展させるべく一生懸命働いて退職したのに、
企業年金が減らされてかわいそう、という意見もあるようだが、
それは違いますなあ。
こうなった原因は、OBたちが現役であった頃にあるんだから。
それが表面に噴出したのが今になったというだけ。
逃げ切ったOBがいるとしたら、それはラッキーな人。
現役からみると、そういうヤツは殴ってやりたいかもしれない。

支援機構は、3年計画で再建させるとのこと。
そりゃあ、出来ますよ。
破綻後の資金繰りの面倒をみてもらい、借金は棒引きされるんだから。
かっての超優良企業に戻れるかどうかは別として、再建できない方がおかしい。

よくあることだが、
これから、こうなるに至った長年のおどろおどろしい社内事情が暴露され、
世の中からあきれられるのでござりましょう。

しかし、今回の出来事は、
単に日航の問題ではなく、日本の現状と今後を象徴しているとすれば、
何だか寂しくなりますなあ。
衰亡のワタシと同じですからなあ。  
コメント
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