陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

年金制度改革?

2010-01-28 09:00:36 | Weblog
民主党が、年金制度改革への取り組みを前倒しして実施するそうな。
年金制度一元化に加え、税方式の「最低保障年金」が柱ですと。

目玉は、低所得者に対して月額7万円を保障します、ということの様だが、
オバマがアップアップ状態の米国医療保険と同じく、
この種のものは、増える財源を誰がどの様に負担するのか、という点が問題。
内容を充実させようとすれば、カネが要るのは不変の法則。

最低保障年金の財源は消費税だそうだが、
必要な金額は、(ワタシは計算していないが)膨大なものになる可能性がある。
移行期間を経て、全面適用となる時点では、ハンパな消費税率では済まないのでは?

一方、消費税が財源ということは、結局、ジブンでジブンの年金を支払うのと同じ。
既に年金を受給している者は既存の年金制度で、ということらしいから、
結局、既存の受給者はジブンの年金には反映されず、負担が増えるだけ。

若い頃には、親世代の年金を負担し、
ジブンが受給する年代になったら、
年金を受取りはするものの、ジブンに反映しない年金(消費税)の負担を強いられる。
受給した年金が消費にまわるから、実質的に年金減額と同じこと。
何だか、ず~っと負担ばかり、という感じがしますぞ。イメージとして。

一方、現役世代はというと、
現行の拠出はそのままで、新たな消費税を負担するから、当然に支払総額は増える。
将来のジブンの年金に反映されるのであれば、納得するであろうが、
将来の年金は、ホントウに大丈夫なのであろうかと、
疑心暗鬼でござろうなあ。

いやいや、大丈夫でござりますよ。
年金の支給が無くなることはござりませぬ。
ただ、その年金だけでは生活がどうにもならんだけでござります。
その意味では、今だって同じでござりますよ。
しかし、そんな年金制度なんぞ、そもそも継続する必要があるのでござりましょうや?

むしろ、
年金制度なんぞ止めてしまった方がスッキリするのでは、と思うのはワタシだけ?
制度維持に要する人件費やシステム構築&維持費など、
膨大な管理コストが浮きますぞ。

もしくは、「保険」化し、
明らかに自力で生活費を確保することが困難な年齢、
例えば、平均寿命をベースに80歳からの支給開始にするとか、
抜本的に見直しをすると良い。
上の場合の財源は、80歳到達前に死亡した人の拠出金。
そうなると、意地でも80歳以上生きなければなりませぬよ。
名称は、年金から「老後生活保険」になるけどね。
もっとも、そんな保険に入りたい人は多くないだろうから、
結局、上の制度ハイシがベストになる。

いずれにせよ、
原資(財源)が不足していれば、どうにもなりませぬ。
原資をジブンで負担するのなら、突き詰めれば、制度が無くても同じことではござらぬか?
年金機構な~んて、今年から形のうえでは公務員ではなくなったが、
ムダ飯食らいを養うコストはムダというもの。

民主党どの、
年金制度維持は必ずしも与件ではござりませぬよ。
制度改革というのなら、制度の存続を含めて検討した方が宜しいのでは?

年金を含めた所得の再配分のための制度は大いに結構でござるが、
その再配分のために国債増発、増税というのは、そもそもおかしいのではござらぬか?
コメント
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