儒教の再評価

彼の国では、かって「批林批孔」として弾圧された儒教が、昨今は保護の対象となり、再評価されつつあるという。
今や、学校教育にも論語が取り入れられているそうな。
変われば変わるもんですなぁ。
なんでですかなぁ？

そもそも儒教は、
「春秋時代の身分制秩序崩壊による混乱社会において道徳的再編を試みたもの」とされ、
仁義や上下秩序の弁別を唱える儒教は、為政者にとって都合の良い側面があることはよく指摘されている。
それが、儒教がかって国教化された理由ではあるが、それだけではありませんなぁ。
その根底には、荒ぶる民の存在があると思いますよ。
荒ぶる神ではのうて、荒ぶる民なんですなぁ。
為政者からみた民は、
何らかのルールを示さんと、何をしでかすかワカラン存在なんですなぁ。
そのルールとして、儒教がぴったりだったんでしょうなぁ。
また、民にとっても、ルールなき社会でどう生きるかをテーマにした何かが必要だったんでしょうなぁ。

彼の国で儒教がかくも浸透し続けているのは、
その教義もさることながら、そもそもそれを必要としている土壌なのでござりましょう。
規律をはかる何かがないと、更なる混乱社会に陥ってしまうのでござります。

かっての儒教による規律社会、国というのは全く逆であって、
そういうオブラートを被せておく必要がある社会なのでござります。
それは今も、これからも同じでしょうなぁ。
朝鮮も事情は同じでござりましょう。

ノダ何某は、李明博に続いて、胡錦濤に親書を送るそうだが、
竹島や尖閣の根っこには、
彼らがいう歴史問題云々よりももっと根底に、そういう土壌、社会、民衆があると考えておかないと、
間違うてしまいまするよ。