陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

事業仕分け

2009-11-12 08:59:21 | Weblog
国の予算を洗い直す「事業仕分け」が始まりましたなあ。
まあ、族議員や官僚がこそこそとやる予算編成などよりは格段に良いが、
いわゆる目利きがやらないと、あまり意味があるとは思えない。
意味があるとすれば、
衆人環視の下、多数決で「一応みんなでやりました」の形づくりになるという点でござろうか。
ホントウに実効ある、意義あるものになるかは、別のハナシでありましょうなあ。

従来の予算を見直し、役人の意識を徹底的に変えるには、
少なくとも、仕分け対象の事業は全否定し、全部ボツにすれば宜しい。
さすれば、所与の財源なんぞ幾らでも出ますぞ。
何よりも、40兆円の税収でまかなおうとすれば、50兆円の削減を行う必要があるが、
つまり、どうしても計上しなければならない分でけでも40兆円に達するだろうから、
他は全部削るしかないじゃあござんせんか。
必要であろうが、なかろうが。

事業仕分けなんて、上の理由で、
人と手間をかけて、つまりカネを投じてやる程のものかとも思うが、
まあ、これも民主主義のコストでござろうかのう。
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国民から見たブラック会社

2009-11-11 08:56:21 | Weblog
ブラック会社/ブラック企業という言葉があるそうな。
言葉から想像すると、
与信力がない会社とか、その筋の会社かと思ったら、そうではなく、
「従業員に劣悪な環境での労働を強いる等の理由で、入社を勧められない企業、転職を推奨される企業」とのこと(Wikipedia)。

近く公開される映画で、
『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』
というのがあるという。

ネットで検索すると、リストまでありますなあ。
誰かが面白半分でレッテル貼りをしている要素もある様な気がする。
しかし、世の中がかくも不景気、加えて日本社会の衰退の中では、
そうそう期待する職場は得られるもんじゃあない、と思うけどね。
黄昏の中で、光を求めても、限界がありますからなあ。

上の言葉は、働く者の立場からのものだけど、
別な定義や角度、例えば「社会」とか「国民」の視点から見ると、
「役所、独法、天下り団体」などがブラック会社そのものですぞ。

上とは違って「入社を勧められない組織」ではなく、
入社すると「こたえられない、辞められない、うはうは組織」だけどね。
国民の犠牲の上に成り立つ吸血組織ですからなあ。
そのかわり、国民は泣かされる。 
ワタシも泣く。
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官房機密費

2009-11-10 08:55:11 | Weblog
官房機密費が話題となっている。
その公開について。

内閣官房報償費が正式な名称らしいが、
国政の運営上、必要な場合に内閣官房長官の判断で支出される経費だという。
何だかおどろおどろしい名称ですのう。

高度な機密性を有する政治活動が行われている様な印象を受けるが、
報道によると、外遊国会議員の餞別金であったりで、
要するに、仲間の飲み食い費用じゃあないの。
少なくとも自民党時代は。

麻生政権時代、官房長官の河村が、自民党の各派閥に1千万円単位の官房機密費を配って回ったらしいが、
何てことはない、税金を使った、ジブン(達)の権力維持のためのカネ。
こたえられないですのう。
ヒトのカネでジブン(達)を潤わせるんだから。
自民党が政権にこだわる理由の一端が分かりますぞ。

場合によっては、相手の名前を公表しづらい場合もあるだろうが、
その場合は名前を伏せて、使途だけを公開すれば宜しい。
民主党は、野党時代に公開を主張してきたんだから。

ワタシが官房長官なら(勿論、そんなことはありえないけど)、
もっと有意義に使いますゾ。
例えば、
毎晩、日比谷公園で自由参加の飲み食い会(焼酎+柿の種)を開催するとか、
ホームレス連中を連れて帝国ホテル(のロビーに)に泊まるとか、
社会の底辺のプア連中の声を聞く場をふんだんに作るけどね。
これだって民意を知る貴重な情報収集活動ですぞ。
安あがりの。
ワタシも毎晩参加しようかね。
参加資格は文句ナシだろうから。

↑ ジブンでも思うけど、発想がヒンコンですのう。
アタマだけでなくセイシンも。
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エコポイント申請が混乱 → アホまる出し

2009-11-09 08:58:37 | Weblog
報道によると、
エコポイントの申請手続き制度が混乱しているという(朝日 11/7 夕刊)。
アホまる出し!

9月末までの全265万件の半数に記入ミスなど書類上の不備があり、再提出を求められているとのこと。
処理の遅れで、交換したい季節の商品は届かず、代替品になるケースも相次いでいるという。

書類の半数が不備だとすると、それは書式なり制度の問題でしょうなあ。
また、ネット申請が全体の2割未満で、予想(5割)を大きく下回っているとのこと。
ネットで申請しても、申請書を印刷し、添付書類と一緒に郵送が必要で、そのために利用が低いという。
当たり前でござろうよ。

政府の電子申請も、利用が進まず、事業見直しの対象になっているらしいが、
これも当たり前。
利用頻度が低いのに、事前準備に費用がかかり、加えて煩雑となると、
利用者が限られるのは当然のこと。
ワタシのところも、同じ理由で電子申請の利用はまだまだ。
ネットで全て完了するならともかく、紙ベースの書類も併せて提出するとなると、二重手間。
従前のとおり、紙の方が余程てっとり早い。
結果、各省の電子申請のコストはえらい高いものになっているという。
アホラシイ。

昔、これからネット手続きが普及すると、
情報リテラシーが低レベルのワタシなんぞ困ったことになると思った時期があったが、
何てことはない。
心配ご無用でござった。

全体を考えずに、各省がてんでバラバラにシステム開発をするから、そうなる。
プアなアタマはワタシだけかと思っていたが、
政府&各省はもっとヒドイですなあ。
勿論、ネット利用があぶり出されただけで、
(従前からの)紙ベースの手続きも随分といいかげんなものが多いですぞ。
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貧困率

2009-11-05 08:51:45 | Weblog
このところ「貧困率」という言葉がよく出てきますなあ。
自公政権下で覆い隠してきたものが、隠せなくなった、ということでござろうかのう。
厚労相の発表(10/20)だと、全国民の中の低所得者の割合を示す「相対的貧困率」が
15.7%(2006年度)とのこと。

貧困率とカウントする分岐点の金額は、
単身者では手取り所得が127万円、2人世帯では180万円、3人世帯では224万円、
4人世帯では254万円に相当するという。

率直な印象は、そんなものかなあ?(15.7%=低いという意)ということ。
実際の貧困率はもっと高い様な気がする。
計算上の話(一つの尺度)としては分かるが、
違和感が残るのは、
所得の絶対額だけでなく、どれだけ働いているか(量=時間と、その質=密度)が加味されていない点。

例えば、単身者の分岐点は手取り所得127万円だが、
フルに働いて150万円と、ぷうタロウで適当に働いて100万円とでは全く意味が違う。
上の計算だと、フル150万円は貧困ではなく、ぷうタロウは貧困者となる。
どちらがホントウに貧困か?
言うまでもなく、フル150万円の方が貧困(←ワタシの感覚では)。
一部のことだろうが、よく聞く話として、生活保護世帯の方が実質的に余裕がある(場合がある)ことと同じ。

昨日のブログの、プアな人生相談者の手取り月収 162,000円だったから、
×12=1,944,000円は、上の定義による貧困には該当しませんぞ。
日の丸弁当者は貧困ではない計算(←もっとも、この弁当は本人の意思だろうけど)。

ワタシは二人世帯だから、上の数字だと分岐点の所得は 180万円。
仮に所得税が10%と仮定すると、180万円÷0.9=200万円(収入)
200万円÷12カ月=16.7万円/月 となる。
これに達しない者はもっといると思いますぞ。  
フルに働いている者の中にも。
フルに働いても貧困 ⇒ 全国プア同盟でも結成しようかね。
あなたも参加しますか?
コメント (1)
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プアな人生相談

2009-11-04 08:52:29 | Weblog
先週土曜日(10/31)の朝日新聞の人生相談「悩みのるつぼ」が面白かった。
ワタシがこの相談に答えてみましょうぞ。

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●相談内容(記憶で書くので正確でない部分もあるかも)
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会社勤め20年の39歳独身貧乏OL。
辞めたいと思いながら、親元から1時40分をかけて通勤。
正社員だが、給与は手取り 162,000円。賞与はナシ。
貧乏なため通勤服は着たきりすずめで、ロッカールームでの着替えが苦痛。
昼食は一人で持参した日の丸弁当を食べる。
恥ずかしいので、外の公園へ行って一人で食べる。雨の日は欠食。
いいご縁に恵まれず、友達もいない。
他人に何と言われても平気な強い精神力を持つべきか、
人並みの服や弁当にし、他人ともっとコミュニケーションをとる様にすべきでしょうか?

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●ワタシのプア回答
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う~む。
ワタシを上回るプアは、なかなか世の中にいまいと思っていたが、いましたなあ。
あなたはワタシの鏡ですぞ。

人間は、欲望の塊だから、あなたの様な生活はなかなか続けられない。
それを20年継続しているとは、すばらしい。

ワタシなんぞ、理想は、
 ・着るものは年中同じ
 ・食べるものは一汁一菜
 ・仕事力は超ハイレベル
であるが、理想ということは現実ではないということで、実行&実現は難しい。

相談者は、従って、現状に満足せず、更にプア度を上げると宜しい。
プア度を上げるとは、恥ずかしいなどと考えず、自身の思うところを徹底すること。

但し、それだけでは単なる貧乏生活にすぎない。
他人と違う何か、それもヒトが及ばないものを持っていることが肝要。
その「何か」とは、例えば、会社の中や業界で仕事力がピカ一であるとか、
ヒトを凌駕する何らかの技能・技術・知識を持っているとか、
そういうものがあると完璧で、貧乏なんて気にする必要はない。
以前にも書いたが、孔子の一番弟子の顔回は、もっと貧乏生活だったが、全く意に介さなかった。

新聞の回答者(社会学者 上野千鶴子)の言のなかに次があった。
「高度成長期以前の日本では、あなたの様なひとは決して珍しくなかった。
あなたの反時代的な生き方は、一周遅れのトップランナーかもしれません」

そのとおりですぞ。
今はビリかも知れないけど、価値観を変えると、あっという間にトップに躍り出る、
プアはそういう生き方をすべきでありますなぁ。
今の価値観にとらわれる必要なんぞ、なあ~んにもござらぬよ。
プアの本意は、一朝事あらば主役になり得るが、事がなければただのプアであること。

一点わからない箇所がある。
手取りが16万円というと、遠路とはいえ親元からの通勤だから、
贅沢はできないものの普通のOL生活はできる水準。
一部を実家に入れているのか、将来のために貯蓄しているのか、その辺りは分からない。
何らかの事情なり、考えがあってのことだと思われる。
その考え方と今の生活に、自分なりの疑問を感じている様だから相談に及んだのであろうが、
休日には、今のジブンが「ジブン」であると悟るための修行が良いかも知れませぬ。
ワタシなんぞは、修行をしなくても、日々己れがプアであることを思い知らされていますがのう。
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移転後2カ月

2009-11-02 08:47:49 | Weblog
オフィスを移転してから2カ月が経過。
周辺には慣れてきた。
と言っても余り出歩かないが。。。

今いるところは、周りが高層ビル群の一角。
この一角だけは高層ではなく、少し気どった街。
と言うか、外面だけ背伸びをしている雰囲気。
歩いている者も、外見だけミエを張った者が多い感じを受ける。
底が浅いというか、厚みがないというか、プラスチックのペラペラ人間。
必要以上の背伸びはワタシも同じだが、それだけにワタシには似合わないかも。

移転時の反省点-
「とりあえずここに置いておこう」⇒ 結局そのまま。
「役所などへの手続き」⇒ 必須のものは処理するが、そうでないものは後日、がズルズル。

前向きの移転の場合は、いろいろ目配りをするが、
そうでない場合は、ほどほどになってしまう。
この辺りは、どうしても、ぷうタロウの一面が出てしまう。

移転の最大の目的は「気分転換」であったが、
この気分転換で、
方向が好結果&好循環の契機になるのか、
相変わらずなのか、
宜しくない方向にむかうのか、
この辺りは現時点で定かではない。
今までだと、どういうワケか、移転後は少し上向くんだけどね。

早いもので、もう11月。
だんだんと寒くなる。
ワタシのアタマとココロとフトコロも寒くなる。
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