ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

2号機帰還

2012年12月30日 18時46分43秒 | カメラ その他雑記

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■イベント直参■
・12月29日 コミックマーケット83 東ペ-52b 「That'sゆーのす」名義  
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無事終了しました、ありがとうございます。
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先日手に入れたハイマチックE2号機。

近所のハードオフのジャンク品の中から友人が発掘。
お値段525円なり(笑)



試写してみて普通に撮れてたので大丈夫かと思ったら、
プロの診断によると「露出がデタラメ」とのこと(^^;)

冗長性のあるネガフィルムで、且つ露出が偶然合っただけ…。
素人丸出しですね(笑)

露出が大丈夫だから点かないのかと思っていた警告灯も、
どうやら球切れであった様子(汗)


そんなこんなできちんと修理してもらったハイマチックE。
昨日帰って来ました。





実はきれいだと思っていたレンズですが、
細かーく見るとゴミが発見されたそうで、
前玉も交換となったようです(^^;)

そしてファインダー内清掃と遮光モルト張替えで
すっかり元気になって帰って来てくれました。




1号機(黒)と比較すると二重像のミラーの調子が良いのか
暗所でも明らかにピント合わせがしやすいです。

実は二つ目のハイマチックEを買った理由が
「片方のレンズをL39マウント化する」なのですが…
こうなるといろいろ悩ましいです(^^;)




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ハイマチックEが発売されたのは1971年と聞きます。

当時、カメラは高嶺の花だったはず。
新品価格29200円、大卒初任給が約4万3000円。
現在の大卒初任給が約20万円ですので、単純換算すると13万6千円。
ですが、当時の世の中は今から考えるよりずっと貧しくて、
単純に今の13万円に換算するのは難しいでしょう。
カメラというのは高級な嗜好品だったと祖父から幼いころ聞きました。

私は1974年生まれ。その話を聞いたころでも1980年代初頭。
それよりさらに10年前のカメラです。
きっとお店から最初のオーナーさんに渡された頃は
「とても高価な高級品」としてやってきたのでしょう。

1971年、調べてみると
”新宿にある大手カメラ量販店”が小売業を始めたばかり。
競合の”大きなカメラ屋さん”はまだありません。
つまりはカメラ専門店で大事に注文をとって買われたものだろう、
それこそ月賦で買われた物かもしれません。

よほどの趣味人でもない限りカメラはタンスにしまわれ
普段使いするものでもなかったでしょう。



そう、極端に言うなら…
生まれて最初のオーナーさんに手渡される時ってのは
きらめく様な高価値のものとして輝いていたはずです。

でもタンスの奥などで貴重品として寝ているうちにどんどん時は過ぎ去り、
たまに出てくる度に時代は変わって、
新しいカメラに置き換えられるときはすっかり時代遅れ。
型遅れの中古カメラとして流れるうちに、動けぬから動かないに変わって、
そして流れ流れて行き着いたのは、セコハンショップのジャンク置き場。

うやうやしく扱われた時代が嘘のように、ジャンク用の箱に放り込まれ、
同じくここへ流れてやってきたジャンク箱の仲間と狭い箱にひしめき合いながら
いつ拾われるかも分からぬ日々を過ごしていくわけです。

「昔はみんなが大事そうに自分をさわってくれたのになぁ…」
「もう動けんし、このままゴミになるのかなぁ?」

たまに好事家が引き取って行ったりする仲間もいるでしょうけど
それこそどういう扱いが待っているか分かりません。
無造作にさわられ、いじられているうちに致命的な損傷を負う仲間もいるでしょう。
実際そうされて手の付けようのない個体もたくさんジャンク箱には入っています。



自分はカメラが好きだから、
そういう風にジャンクコーナーに並べられているカメラを見ると
いつも悲しくなります。

でも彼らは「精密機械」です。
素人が油を塗ってやって「ほら、動いた!」ってレベルでメンテすべき
ものでもないというのが私見です。
もちろん全てを助け出すことも出来ません。



今回は前回に続いて(あえてこう書くけど)自分が拾い上げ
運よく助けることが出来ました。



元ミノルタ技術者の修理業者さんできちんとした点検調整を受けて
ちゃんと仕様通りに動くようになって、姿もピカピカに磨き上げられて
文字通りの「戦線復帰」です。

もう「ジャンクカメラ」じゃありません。
立派なクラシックカメラ、立派な実動機です。

そして世界各地に散らばって行った筈の仲間のうちの一台と
何故か今は仲良く並んでおります。




カメラに本来あるべき尊厳を取り戻せた…そんな感じでしょうか(^^;)


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さて、

先に言ったL39マウント化ですが、
こうやって両方ともきちんと動く状態になると
レンズを抜き出すのが忍びなくなります(^^;)


実は改造費用が60000円ほどかかる訳なんですが、
レンジファインダーカメラで使おうとするとボディを買わねばならず、
またデジタルでマウントアダプターで使うにしても
80mmという変なレンズになってしまいます。
フルサイズデジタルとなるとライカMしかありませんが
そんなものは今の私には買えません(笑)


そんなことを考えているうちに
「ロッコールを絞りまで含めて自由に使いたいなら
 コレじゃなくてもいいんじゃない?」

というわけで今、古いミノルタの一眼レフを買おうと
カメラ修理業者さんに相談にのって貰っております。

今のところかなり安価に揃えられそうな雰囲気です。
フィルムをスキャンする機材を入れても改造費用で足りそうです。



とりあえずこの2台共にそのまま…となるか。
出来ればそのまま使える環境を作れれば…と思います。




■Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

■twitter → http://twitter.com/Yasuo_Watanabe

  
コメント
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