まんがやアニメの第一話というのは
別の意味でも面白いです。
作品によってはキャラなどの諸設定が決まりきっていなかったり、
その後の展開で「こっちの方が良かろう」と変えられたりして
後半と前半で内容やキャラの雰囲気や性格、
はては作品自体の雰囲気すら変わっていたりするので、
その経緯含めてをプラスアルファの楽しみとして
見ても良いのではないかと思います。
たとえば…手元にあるものから順に例を挙げてみます。
(うろ覚えで書いているので細部の間違いはお見逃し願います)
・湾岸ミッドナイト
分かりやすいのがブラックバードの性格。
「違う! クルマは同じでもお前の兄貴じゃないッ!」
などと叫んでしまうなど、
後半の比較的静かなキャラとは雰囲気が違います。
・カレチ
主人公の荻野くん、最初はチーフに付いている感じで
駆け出し車掌っぽかったのが
2巻に入るころだとスーパー車掌に進化しています。
・オレさま烈伝
ナビキャラのマキちゃん、
最初はどおおーん!って怒るくらいの弾けキャラだったのですが
いつの間にか女の子っぽく可愛くなっていました。
(というかこの作者さんの描く女の子がすげー勢いで可愛くなっているんです)
・スクラン
途中で話のメインキャラがすっかり変わって、いろんな意味で最初と最後が別物。
・Drスランプ
何より変わった…なのが主人公そのもの。
頭身も最初は2頭身じゃないし、一人称も「わたし」
アニメ化でああいう方向性になったけど、一歩間違っていたら
今で言う「萌えロボ少女・ファンタジーまんが」だったのかも知れないと思う一人です(^^;)
・ドラえもん
最初はのび太の暗黒未来を変えるためにセワシくんと共にやってきた筈で、
当初ドラえもんがのび太に教えた未来ではジャイ子と結婚していたけど
その後出てくる将来ののび太の嫁さんはしずかちゃんばかり。
ドラえもんが過去に行ったことが決定打だったのかしらん?
・おねがい朝倉さん
最初は「仕事はできるけどモテない」設定で「あーウザい!」とか過激なセリフも発してましたが
途中からおっとりさんで超モテモテ+鈍感設定に。
・北斗の拳
有名な「お前はもう死んでいる」のセリフがありますけど、
最初は「お前はもう死んでる…」
「てめぇは死ね」「てめぇらに明日を生きる資格はねぇ」などと
最初は比較的普通の口調で話していたケンシロウさんです。
・キン肉マン
最初はヒーローものギャグまんが、途中からどんどん設定が追加され、
超人プロレスまんがになったのは有名かと思います。
・こち亀
最初はバイオレンスお巡りさんだったのですが、
いつの間にか下町人情+破天荒おまわりさんに。
最初に比べると両津も人が丸くなったのだと思えます。
中川もけっこう別人です。
常識人のイメージがありますけど、第一話で通行中のクルマにマグナム弾ぶち込んで
破壊するという暴挙を行ってます(^^;)
例が偏っていてゴメンナサイ。
まぁ挙げればキリが無いネタですが、ある意味すごく楽しいと思います。
設定の変化や内容が変わることによって面白さを増していくことも多く、
そういうものがどういう風に変わったか?
どこから変わって行ったのか?
そういうものは作品をただ見るだけではなく、より細かい領域を探り見ることでもあって、
それだけ深くファンに見られていることだとも思います。
そういった変化は無いほうが良い…みたいにされているのかも知れません。
が、
徹頭徹尾そつが無く作られているものもいいですけど、
個人的には良い意味で読者がツッこんで関われる作品の方が
楽しいんじゃないかという気もしますです。
作品に最初にふれるのは通常は第一話だと思いますが、
より深く切り込んでいくのも第一話なんだなぁ…と思った次第です。
まとまり無い文章ですがご容赦ください。
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