主催者様側にデータ提出、および許可をいただきましたので
先日より進めてきた「Mechanic Gear 2nd」チラシ絵を公開させていただきます。
pixivにもUPしておりますが、表の日記ブログ(ここ)にも貼り付けいたします。
無駄にでかいとも思われますが、右クリックで保存してからお楽しみください。
…というか楽しんでもらえるじゃろか? 心配(^^;)
今回の絵ですが、前回と同じく「メカニックギア」という
メカ系オンリー同人誌即売会向けに描かさせていただきました。
前回は去年の7月に行われましたが、今回は9月に新大阪で開催されます。
その告知用チラシとポスターに使用されるとのことです。
従来の絵を利用したチラシとポスターは各所に配布され、
ポスターは秋葉原のメロンブックス様にも掲示してあるとのこと。
私はまだ見てないのですが、一度見てみたいものです(^^;)
イベントの方も、何卒宜しくお願いいたします!
関西の即売会は、関東と違った個性があって楽しいですよ~♪
この日記を見ている方の多くは関東の人だと思いますが
グルメや旅行を兼ねて行ってみるのも楽しいです。
メカ系とのことで、絵のような宇宙もの等で無くとも
電車や自動車、バイクに自転車、ロボットに戦車、機動戦士でも汎用人型決戦兵器でも
メカに関わりが少しでもあればOKの楽しいイベントです。
ぜひ宜しくご検討くださいませ!!!
以下ヨタ話ついでに、絵についての無駄話など…(^^;)
前回の絵は前回の絵で、調べられる限りを尽くしたのですが
後から見れば、まだまだ甘い部分がたくさんありました。
(自分ではすごく気にいってますが(^^;))
前回の絵がきっかけとなって、「That’sゆーのす スペースプロジェクト(仮称)」を
立ち上げたこともあり、あの絵以降も資料集めはコツコツ行っておりました。
NASA・JAXAのサイト巡回(NASAは毎日チェック)に始まり、
各種専門書やビデオを買いあさり、文献を読み、模型を買い、
はたまた遠く金沢の博物館に”実物”を見に行ったりと
執筆に支障が出ない範囲ではありますが、多くの資料を集めてきました。
(それでもクルマに比べれば微々たる量ですが…)
おかげで少しは分かってくる事ができたようで、逆にもう一度機会をもらえれば
前回をぶっちぎれる作品を描けるだろう、いや、描きたいな…と思っていました。
そういう意味では、今回のお話が来た時には「待ってましたァ!!」でしたです(^^;)
「依頼先が決まったなら早くローソクに火をつけようぜ!(←シェパード風)」
「もちろん描くさ! こっちの準備はいつでも100%できてるんだ!(←グレン風)」という気分でしたし
「頼めますか?」と聞かれた時に「Yes!! I do!!」と答えたついでに
「大丈夫です●さん、こんなこともあろうかと図案は頼まれる前に考えておきました!」
「大丈夫です●さん、こんなこともあろうかと資料は1年かけて集めておきましたァ!!」
って言いたかったくらいです(言わなかったけど)
こんなこともあろうかと! こんなこともあろうかと! 一度言ってみたかった(爆)
という訳でノリノリで、超燃えて楽しく描きました。
反省は締め切りに間に合わなかったこと…。
やさしくも待ってくれた依頼主様に感謝です、おかげで納得の仕事にできました。
(来年はもっと進化しているように精進しますので、その際は良かったら宜しくです…)
さて、絵そのものですが…
今回も題材は国際宇宙ステーション(ISS)と
宇宙飛行士の宇宙遊泳(船外活動=Extra-Vehicle-Activity:EVA)です。
前回は日本の実験棟「きぼう」で描いたのですが、
今回はNode3にくっついている”Cupola”というモジュールを題材にしました。
”Cupola”は観測用モジュールだそうで、宇宙機としては珍しい大窓があり
側面に6つ、上に1つの合計7つの大きな窓を持っています。
こんな大きな窓を持つモジュールが出来る時代になったんですねぇ…。
今年(2010年)2月のSTS130で打ち上げられたばかりですが
キューポラは早くもISSの”名所”となったようでして、NASAのサイトを見ても
いろいろな飛行士たちがそこで写真を撮っています。
(先日も山崎さんがキューポラから外を見ている写真がNASAのHPに出ていました)
窓の外を見る飛行士と、その窓にすぐそばにEVA中の飛行士…というネタは
かなり前から温めていたものなんですが、
キューポラを見たときにこれは使うしかないなぁ…と(^^;)
”Cupola”は地球に向けて設置されています。
自分たち地面に貼り付いている人間から見ると、ISSからぶら下がっているわけでして。
EVA中の飛行士がそこにやってきて、ぶら下がるような格好で…
その様子ををキューポラ内から撮ろうとしている飛行士…
それを他のEVA飛行士が撮った…みたいなイメージで描いています。
軌道飛行中は0Gですが、文字通り見下ろす地球は奈落でもある訳でして
そういう落差感みたいなものを感じてもらえればいいなと、ああいう構図になりました。
また画面の左右に一人ずつ飛行士が居た方がチラシ的に安心なのかな?と
いうのもありました。
キューポラ内の女の子の持っているカメラはオリンパスE-3です。
若田さんが長期滞在した際に持っていったカメラです。
別にオリンパスユーザーではありませんが、カメラ好きとしてのお遊びです(^^;)
NASAの正式採用カメラはアポロ計画以来ニコンであるようでして、
ISSの備品にD2(Xなのかなぁ?)があり、EVA中の飛行士の腰にもニコンをくっつけました。
(とは言え防護被服に包まれているので何がなんだか分かりませんが…(^^;))
ニコンといえば、D3Sも採用されたとかされないとか。
カメラと宇宙は不思議に縁があるというか、カメラメーカーが宇宙に行くのを
ステータスに感じているのかな?と思うこともあります。
ミノルタはジョン・グレンのフレンドシップ7にミノルタ・ハイマチックが載り、
それの縁で看板モデルに”7”を付けるようにしたという話は有名ですし、
その後秋山さんが宇宙に行ったときにもα-8700iのミールモデルを
出しています。
そして私の記憶が確かならば、ニコンはアポロ15以降のNASA正式採用カメラです。
ハッセルブラッドにも確かアポロ11記念モデルがありますし
オリンパスも依頼ペイロードとしてですが、宇宙へカメラを送っています。
まぁカメラ好きとしては絵に趣味を入れられて良い楽しみになりました(^^;)
宇宙服(MMU)ですがSTS129/Expedition22以降の
できるだけ最新版の資料を基に描きました。
前回出来なかったことを出来たので、少しだけ安心しました。
ただある意味で、こういった絵を描く恐ろしさを昨日いきなり感じました。
手袋の部分を見た人が「これは新しいタイプのグローブですね?」と
言ってきたのです。
こういったジャンルに手を伸ばすというのは、そのままシビアなマニアの目に
自分の作品がさらされることを意味します。
クルマ同人等でも経験はしていますが、分かっているマニアは誤魔化しなど
一発で看破してしまいます。
それは重々承知しているつもりで、そのとき出来る最善を尽くしているつもりですが
こういったリサーチはさらに慎重に行なっていきたいと思いました(汗)
前回はセーフティーテザーやレストレイントシステムの
使い方が漠然としていたのですが
今回は多少なりともそういう面でのリサーチも出来たので
前回より小物も理屈をしっかり入れて描く事ができました。
こういったものもマニアは気にしますし、また気を使っている作品を見たい筈です。
(私もそうでして、気を使ったメカ絵を見ると嬉しくなります)
もちろん絵ですのでデフォルメは許されるべきですし、私の絵も意図してデフォルメ
している箇所は多々あります。
難しいカテゴリーですが、その分やりがいはありますです。
ケネディの演説じゃないですけど「簡単だから…ではなく、困難だからこそ目指す」です。
まだまだ知識も作画技術も浅いのですが、頑張ってより良いものを目指したく思います。
ラストになりますが…
私、絵を描くときにイメージを膨らませるように音楽をよく聞きます。
今回はゴスペラーズの「空へ ~Reach for the sky~」を聞きながら
この絵を描いていきました(^^)
すげー間抜けな話なんですが…完成させた絵を見ながら音楽かけてみたら
「おお、こりゃ雰囲気でてるぞい(笑)」と自分でも間抜けに楽しんでしまいました(^^;)
もし良かったらお試しください(笑)
アポロ13のサントラとかでもいいかもしれませんです…(^^;)
上記長かったですが、お絵かきの余談でした。
■”Favorites同窓会”のおしらせ■
6月5日(土)に山中湖にて”Favorites同窓会”を行います。
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