待ってましたー!
でも…
でも…
遅すぎたよ富士フィルムさん(涙)
GF2買う前に出してくれなきゃ(爆)
それはさておき
富士フィルムさんから新型デジカメが発表されました。
その名前は「X10」
今回の発表ではFinePixの名前が付いていません。
RICOHのCaplioみたいに外れちゃうんですかねぇ?
外観はこんな感じ
前作X100に倣ってクラカメ風です。
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電源オフ+ストロボ収納時
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レンズ繰り出し(電源オン)+ストロボ突出時
(どうやら電源はズームリングでの沈胴解除で入るようです)
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正面
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背面
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上面
今回の最大のトピックは富士フィルム内製のセンサー「EXR CMOS」が、
しかもサイズを拡大されて帰ってきたことだと思います。
一時の高級コンデジでお馴染みだった2/3型(8.8×6.6)です。
それに組み合わされるレンズは
9群11枚構成の換算28-112mm/F2-2.8という明るいズームレンズです。
最短撮影距離は通常マクロで10-50cm。
スーパーマクロで1cmまで寄れます。
シャッター最高速は1/4000ですが開放では1/1000がMAXです。
NDフィルターは非内蔵(ここは残念至極)
最低感度はISO100から 最高は12800です。
またフォーカスや各種撮影モードがフルマニュアル操作可能な
アナログライクな操作系(キヤノンさんのG12みたいな)を採用しています。
以上解説終わり(笑)
簡単に言っちゃいまして、過去にF200EXRを持っていて
「ここがもう少しこうだったら完璧だったのに~」という要素が
非常に多く盛り込まれているカメラに思えます。
だから嬉しくも悔しいです(^^;)
F200で気に入っていたのはセンサーとそれに関連するEXRモードでした。
画素数を使い分けて性能を変えていくという発想が面白いだけでなく
とんでもなく戦闘力の高い機能に仕上がっていたと思います。
コンデジなのにISO400を気兼ねなく常用でき、
800まではA4印刷で許容可能なレベルにおさめてくれていたことは
GF2を買った今でも「そこだけは及ばない」という部分になっています。
また富士のカメラは色の出方が非常にダイナミックかつ繊細で
風景などを撮る時に見た目というより心情色で写るかのような
写り方をしてくれました。
レンズも明るさこそ無かったものの、シャープでテレ端のボケもきれい、
背面液晶で確認してOKだった写真も、家に帰って大きなモニターで見たり
プリントしてみるとさらにきれい…という素敵な驚きを与えてくれるカメラでした。
そこをX10は強化してきているのが極めて印象的です。
正確には同じタイプのセンサーではないのですが
(F200はスーパーCCDハニカムEXRでX10はEXR CMOSです)
コンセプトは同じだと思います。
F200のセンサーが一代で途絶え、
後継機でセンサーが小さくなったこと(1/1.7→1/2)は残念でしたが
ここでF200より(わずかとは言え)さらに大きなセンサー(2/3型)を積んできたことは
嬉しくもあり、悔しくもあり…というのが素直なところです。
現行のF600と比較してもセンサー面積で約190%、
画素あたりの面積は画素数ダウン(1600万画素→1200万画素)と合わせて
250%になっているのは極めて大きいと思います。
背面照射式の導入と合わせてF200のセンサーを大きく越えるだけの素性を持っている訳で
気にならないのが難しいです(^^;)
またレンズもF200の時点で不満は無かったものの
「これだけいいモノを持っているんだ、レンズもボディも
G12のようなコストのかけ方をしてやったら
どれだけ素晴らしいカメラに仕上がるだろう?」
そう思っていました。
他には天気が良い海辺などでは背面液晶が役に立たないケースもあるので
ただの窓でもいいからファインダーが欲しいなぁ…とか
露出補正がすぐにできるダイヤルが欲しいなぁ…とか。
RAWで撮って後から多少修正ができたらいいなぁ…とか。
そういったものが全部入りになって出てきてくれたのです。
だから言いたいです。
「遅いよー!」
でもこれも言いたいです。
「でもよく作ってくれましたね、嬉しいです」
X100にガッカリしたのは造りの問題もあったのですが
「全然”らしさ”がない」という問題でした。
外観はライカコピー、機能は現実に意味のあるものが無く、
単純にクラカメブーム・懐古趣味の人間に迎合する内容に思え、
これだったら富士じゃなくてもどこだっていいんじゃない?と思ってしまったのです。
富士にはどこにもない技術”独自のセンサー”があります。
そしてこれは確実に他へのアドバンテージがあるものだと思っています。
X100が独自センサーであったのなら、自分は全く違った捉え方をしていたでしょう。
しかしX10は”富士にしかできないカメラ”だと思います。
優秀な…しかも明るいフジノンレンズを備え、
それをやはり優秀で世界唯一のEXRセンサーで受け止める。
こういうのが見たかったのです。
せっかくだったらデザインも飛んで欲しかった…というのは”タテマエ”で有りますが
本音の部分では「個人的にはこういうのは嫌いじゃないのでOK」です(^^;)
露骨に何かに似せているようなのは本物と並んだときに恥ずかしいのでアウトですが
今回のは何となくクラシックだけど何に似てるかといえばいまいち言い辛い…という
ギリギリのラインだと思います。
というか全体の雰囲気をクラシック調にしただけで細部は完全にデジカメモードだと。
エッジを立てて、貼り革をモダンなものにするだけで一気に今風になるのでしょうね。
今の富士にもっともHOTなのがこういったデザインなのでしょうから
こういうものだと思うしかないでしょう(^^;)
メーカーこそ違いますがパナの作っていたLC1等にも雰囲気が似ています。
レンズのスペックも似ていますし(^^;)
ただ、こっちがより小さいのは褒めるべきでしょうね。
こっちのビデオを見ると小ささが分かると思います。
(外国の方が使っているので余計にかもですが…)
Fujifilm X10 Promotional Video
唯一残念なのはNDフィルターが内蔵式でないことですね。
いい天気でも開放がすんなり使えるようになるので
これは入れて欲しかったです。
GF2を買った理由がそのあたりにもあるのですが
高速シャッターが無理なタイプなら、その辺は加味して欲しかったです。
(GF2は小さいけど”一眼”なので1/4000と連写がちゃんと使えるのです)
いずれにしても国内発表と発売が楽しみです。
手持ちのカメラを処分したばかりですので買い足しは難しいですが
できることなら手元に置いて試してみたいカメラです。
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