背景のことも少し書いておきましょ…。
個人的に写真トレスは避けていた…のは間違いありません。
ただ、今描いている作品は写真トレスを導入しております。
嫌がってた理由は簡単。
写真から起こせば、クルマでも何でも、誰でもだいたいきれいに描けちゃうからです。
手で描くのは自分なりのこだわりでもありました。
では何故写真から起こすことを始めたのか?
それはいろいろ作品を見る中で、少し考えを変えたからです。
「変なこだわりよりも、できることは全部やってみよう」と思ったからです。
今でもメインのものは手で描かなきゃダメだと思ってます。
湾岸の最終巻のコメントじゃないですけど、
クルマまんがとしてクルマは登場人物に等しいから、
それは手で描く…というこだわりは捨ててません。
人物も…メインとなるものはみんな手描きです。
ただ、背景に関して言えば、そのこだわりよりも、意図した作品に近付けることのほうが
大事なんじゃないのかな…と。
最近いろいろな作品を見て、背景の写実性を効果として使用する作品に関しては
その方がより意図するものに近いのかな?と。
孤独の~~もそうだし、駅弁一人~~もそう。
決して手抜きなんじゃなく、むしろ情報としての確かさや、リアリティとしての要素が大きく、
実際にやってみて、工数としても非常に大きなもので、手抜きとは言えない。
逆に言えば、手抜きにならないと分かったからこそ入れたというのがあります。
背景は、漫画としてみた時は、あくまで演出の一要素です。
作品の優劣を分けるものにはなりにくいでしょう。
背景が細かいから緻密だとか言う気は無いです。
そしてあれが非常に大きな手間を食うものだということは知ってます。
トレスは程々にすることで手抜きになりうることも知ってます。
でもそうじゃないと言える範囲で、入れさせてもらおうと。
プロがやってる手法は真似れる限り真似てみようと。
男40歳、なりふり構わぬ意思の表れなんだと思ってもらえればいいのかな?と。
写真から起こすにしても、自分の色が出るのは面白いです。
そしてそこに手間を惜しまぬことで、手描き以上に手の込んだものにもできます。
写真起こしを入れたからって、それを密度の低下に思わせない中身なら良い訳で、
あとは自分の頑張りです。
過去に見たトレスは意図が消極的だったから納得できなかった訳で、
自分が徹底的にやればいいことなんだろう…と。
何となくそんな感じに考えております(^^;)
新作。
背景の作業は膨大ですが、頑張ろうと思います。
引退する前に超したいラインがあるので…。
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