ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (7)

2007年04月04日 22時17分00秒 | なべ旅行記
 
■山陰線178D 豊岡行き各駅停車 餘部発15時28分■
さて、最終的に今日のお宿である姫路まで行く列車「はまかぜ6号」。
2駅隣の香住駅から16時49分発になります。
この列車に乗るには16時11分餘部発の列車に乗ればいいのですが
一本早い列車で餘部を発つ事にしました。

餘部の隣駅「鎧駅」は港を見下ろす景色の綺麗な駅で
ドラマや映画の舞台として有名です。
過去何度か通過した際に、一度は降りて見たいと思っていた場所でもあります。
今回、各駅停車で山陰を訪れたのも何かの縁、立ち寄ってみることにしたのです。

ちょっとその前に…。
山の上の餘部駅に向かう前に餘部橋梁下の慰霊碑に手を合わせます。
昭和61年、餘部橋梁上から風にあおられた列車が脱線転落、
鉄橋下にあった水産加工場を直撃し、6名死亡、6名が重傷を負うという
悲惨な事故があった場所がここなのです。
慰霊碑はこの事故での亡くなった方の御魂を慰める為に
建てられた物とのこと。
鉄橋は建て替えられますが、新しい橋になっても
安全運行の精神だけは守り続けていって欲しいと思います。



先ほど下った山道を登って行きます。
やっぱこりゃ大変ですよ。
新しい駅と橋にはきっといろいろ反映されることでしょう。
このあたりはお年寄り屋子供も多いだろうから、何とかしてあげて欲しいです。


さて、駅に着くと鉄橋の入り口のランプが点滅しています。
またまた嫌な予感…。
しばらくすると放送が入りました。
「餘部橋梁上の風速計が風速20mを計測した為、列車の運行を停止しております」
ありゃりゃ…。
確かに下にいた時から風が強かったので、嫌な予感はしていたのです。


駅員さんに聞いてみると、風が治まれば運行再開とのこと。
慌てて騒いでも仕方が無い、待つしかありません。
ついでなので新しい橋について駅員さんに聞いてみました。
新しい橋は下をしっかり覆う防風壁を設けるので風速25mまで運行できる、
新しい橋は今の橋の7m山側を通し、駅もその分山側へずれる、とのこと。
こういう場面に直面すると、新しい橋の意義もまた違って聞こえます。
我々外野はつい感情論を押し立てがちだけれど、この架け替えが地元の利用者にとって
意義あるものであることこそが重要なんだと思いますです。

「運行再開は15時26分です」との放送が続けてありました。
これなら何とかなりそうです。
ただしこの天気ではいつ再び運転中止となるか分かりません。
駅員さんに聞いてみました。
「実はこのあと鎧に寄ってみたいのですが、
 香住を16時49分の特急に乗るなら止めといた方が無難ですか?」
「ああ、止めといた方がいいですね。この分だといつ止まるかわかりませんから」
残念、鎧駅は諦めるようです。
今回の旅の目的はこの餘部と、明日の「そうさく畑」です。
ここで足止めを食うわけにはいきません。

列車は定刻からいくらか遅れてやってきました。
次の列車が時間通りに走る保証はありません。
今が餘部にいられるリミットです。

周囲の景色を目に焼きつけ、列車に乗り込みます。
できるだけ窓辺へ近付いて、外が見えるように…。

列車はゆっくりと餘部を後にします。
鉄橋の上に飛び出すと、まるで空を飛んでいるようです。
思い出ある山陰、そこに行く時に何度も渡った餘部の橋です。
もしかしたらこれが最後かもしれません。
しっかり目に焼き付けました。

さよなら、餘部橋梁。


列車はトンネルをいくつか抜けながら隣の鎧駅を目指します。
トンネルの合間に見える景色は何度見てもすばらしく、
そこでのんびり見られたらといつも思います。

鎧駅のホームに着きました。
雲は急速に切れて、晴れ間が広がりつつあります。
小さな港を見下ろす場所にある鎧駅、
今回は降りられません。残念。
いつかかならず…。


列車は一気に勾配を駆け下り、香住の駅に滑り込みます。
降りる人はそんなに多くなく、列車が去って行った後はしずけさに包まれます。
先ほどまでの餘部の喧騒が嘘の様…。



次に乗る本日のラストランナー「はまかぜ6号」の発車までは約1時間…。
少しはのんびりしたい気分です。

少し駅から歩くといくつか喫茶店がありました。
そのうちの一軒に入ってコーヒーを注文。
値段がよく分からなかったけれど、コーヒー1杯で何千円もとりゃしないでしょう。
温かいコーヒーで一息つきます。

このお店、地元の人たちのたまり場になっているみたいでした。
そのうち一人は列車で浜坂方面に行こうとしているようで
列車が動かなきゃどうしようもないと言っていました。
ぼーっとテレビの高校野球の中継に目をやります。


そろそろ列車の時間。十分のんびりさせてもらって店を出ます。
値段も知らずに頼んだコーヒー、1杯350円でした。


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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (8)

2007年04月04日 22時15分31秒 | なべ旅行記
 
■山陰線・播但線6D 大阪行き特急はまかぜ6号 香住発16時49分■
コーヒーをいただき、すこしのんびりした気分で香住駅に戻ります。
何かのんびりしたら眠くなってしまったな…。

駅改札は一人の駅員しかいないのに対し、窓口待ちのお客さんはいっぱい。
再入場の切符確認をしてもらおうと待っていたら
切符をお持ちならば入って下さい…とのこと。
話が早くて助かった。

線路の下をくぐって向こうの島のホームに出ます。
特急はまかぜ号…、これが本日のラストランナーです。
はまかぜ号は旧国鉄時代の車両、181系というディーゼルカーで運転されています。
車齢40年を超えようとするこの形式が使われているのはもはやここだけです。


車内に入ると、なんとも言えない雰囲気…。
いいか悪いかではなく、とにかく雰囲気がクラッシックなのです。
何もかもが古い感じ。けしてぼろいとか手入れがいい加減という意味ではなくて。
今から10年前に、初めて山陰に来た時にも乗ったけれど
その時の印象も「古いバスみたいな走り方」でした。
あれからさらに10年が経っています。
あの時は若者だった私も今ではおじさんです。それは古びる訳です。


自分の席は指定してあったのですが、何と視界の真ん中に柱が入る位置の席。
夕方ではありますが、まだまだ車窓が楽しめる時間。
それなのにこの眺めでは…。
6両編成のうち、1両しかない指定席です。
その車両内には私しかいないのに、わざわざ眺めのよくない席に座るのも
何か納得行かないものがあります。

車掌さんに空いている席に変更をお願いしたところ
快く受けていただけました。
しかし途中駅での発券状況が分からないため、
予備扱いの席で良ければ…とのこと。
和田山以降はほとんど乗ってくる客はいないので
それ以降であれば好きな席に座っていただいて結構…とも。
デッキ寄りの席ではありましたが特に問題は無いので席を変更、
何とか本日最後の車窓を楽しめる状況になりました。

時間になり浜坂を出発、これまた昔懐かしいオルゴールの発車メロディが流れます。
指定席のお客は結局私一人での発車です。

この車両ですが、動き出す前に必ず一発身震いをします。
そういえば前に乗った時にもそう思ったっけ。
このあたりも古めかしいです。

山陰線内はこまめにお客を拾っていきます。
竹野、城崎温泉、豊岡、江原、八鹿、和田山と特急の割にはすぐ停まります。
最初の竹野では乗車は無く、車掌さんの言うとおりだな…と思っていましたが
城崎温泉で10人ほどが一気に乗ってきました。
そのあとの停車駅でも徐々に席が埋まっていき、和田山を出る頃には
指定席の2/3ほどが埋まりました。
思いのほか乗ってくるじゃないですか…。ちょっとびっくり。

何度か対抗列車と交換しながら進んでいきますが、
その列車が遅れているようで、少しづつこちらも遅れていきます。
和田山到着時は5分の遅れ。
私は姫路までの乗車ですが、この列車は姫路から
神戸線に乗り入れをして大阪まで行く列車です。
遅れが他の路線に響かなければいいけれど…。

和田山を出ると、ここからは播但線に入ります。
城崎温泉くらいまでは何とか車窓も楽しめましたが
ここに来て完全に日は落ちました。
播但線は初乗車ですが、車窓が眺められないのは残念です。

夜の闇の中を特急はまかぜは淡々と走ります。
相変わらず走り出す時は一発身震いをしてからです。
こうして昔からずっとここを走っているのですね。

寺前からは電化区間でディーゼルではなく電車の姿が見られます。

姫路が近付き、窓の外にも灯りが増えてきたようです。
いよいよ本日のゴールが近付いてきました。
ひときわ高い高架の上を窓の明かりがすごい勢いで通り過ぎていきます。
山陽新幹線です。
姫路への到着案内放送が流れると、指定席のお客さんも一斉に降り仕度。
数人を残して皆ここで下車のようです。

和田山出発時の5分の遅れを残したまま姫路到着。
指定席だけでなく、自由席のお客さんの多くもここで下車していきます。

車内が少々寂しくなったはまかぜ6号ですが、列車はここで向きを変えます。
そしてこのあと1時間少々をかけて大阪駅まで走っていきます。

ぶるんと一発…また身震いをしているのでしょうね。
エンジンを唸らせて、はまかぜ号は夜の闇の中へ消えていきました。

また乗る機会があるといいな。


さぁ、私も行きましょう。今夜はここで一泊です。



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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (9) 

2007年04月04日 22時13分59秒 | なべ旅行記

●おまけ 姫路にて…●
せっかくなので新幹線ホームに上がってみました…。

ちょうど新大阪行きのこだま号が停車中。
普通車のシートですが、通常の新幹線の3人掛け+2人掛けと異なり、
2人掛けが左右に並びます。
グリーン車は連結していませんが、グリーン車並みにゆったりしています。

のぞみ号が矢のように通過していきました。
まだ東京行きがある時間なんですね。

名物「えきそば」はまたの機会に…。
「えきそば」とは中華麺のような麺の入ったおそば。
ぐぐると出てきます。


宿は駅のすぐそば…、徒歩5分の位置にあります。
夜食は軽めなものを買ってきまして
お宿で済ます予定です。

チェックインしてシャワーを浴びて、さて晩飯…と思ったところで
外から轟音、何だろう?
答えは雷の音でした。いつの間にやら外は激しい雨になっています。
あと少し宿に着くのが遅くなっていたら
この雨に打たれていたことになります。運が良かった…。

運が悪かったのは部屋のエアコンが故障していたこと。
暖房が入り続け、暑くてとてもいられません。
外は大雨、窓を開ける訳にも行かず。
フロントに電話するもなかなか復旧せず、しばし汗をかいて過ごします。

しばらく経った後、何とか送風はできるようになり、
何とか部屋で過ごせる温度になりました。

こういうトラブルは初めてでしたが、何とかなって本当に良かったです。

宿の9階には姫路城が見える風呂があるとのこと。
行ってみましたがちゃんと見えます。なかなか気が利いてますね。
もう少し広ければ言う事なし。
冬場などはゆっくり足が伸ばせる風呂があるってことは
さらにありがたいのではと思います。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 4月1日 (1)

2007年04月04日 22時07分59秒 | なべ旅行記

■山陽電鉄 阪神梅田行き直通特急 山陽姫路発08時45分 他■
いよいよ本日が旅行最終日。
よく眠れたので体調は万全です。
身支度を整え、朝食をいただき宿を出ます。
ホテルのモーニングでお豆腐を目玉にしているそうですが
なかなかでした。気が利いてますね。


今日は某SNSで知り合った方がお付き合いしてくださるということで
待ち合わせ場所に指定した山陽姫路駅に向かいます。
そのMさんにお会いするのは久し振り…。
Mさんは駅前で既に待っていらっしゃいました。

山陽姫路駅は小ぶりながらも、
くし型ホームを持つお洒落な感じの駅です。

私は山陽電鉄を利用するのは初めて、
しかし大の鉄道ファン、山電ファンであるMさんがいろいろ教えてくださるので安心です。
いろいろ山陽電鉄についてお話を伺いながら山陽姫路駅を後にしました。

写真を撮るのが好きな私に合わせてMさんから途中下車のアドバイス。
高砂駅で下車し加古川を渡る鉄橋で山陽電車を撮影します。
広々とした川を渡る姿は絵になります。
本当はもっとのんびり撮影して行きたいところですが
今日の目的はそうさく畑ですので何本か列車を撮ったところで高砂を後にします。
再び特急に乗車。Mさんのお話によると山陽電鉄は明石より先で
線形がガラリと変わり、雰囲気も一変すると聞きました。
そのあたりも楽しみに乗って行きます。

山陽電鉄のお楽しみは明石の海沿いを走ること、海が良く見える路線だと聞きます。
けれど海が見えるはずの区間に入ったら何故か急に霧が出てきてしまいました。
海霧なのかしらん? すごい濃霧で一番濃い時で視界は100m程度というところでしょうか。
明石海峡大橋も霧のため影も形も見えません。
まさに自然の脅威、こればかりはしかたがないですね。
Mさんが「見せたかった」非常に残念がっておられました。
またの機会にとっておきますです。
それにいつかまたここを通ったときに「あの時はすごい霧だった」と
思い出すことが一個よけいにできたのです。それで十分。
むしろ得しているのかも。


三宮に着きましたが「そうさく畑」の開場にはまだ若干時間がありますので
Mさんのお勧めでちょっと足を伸ばして阪急六甲駅まで。
ここでも写真が撮り易いそうで、阪急の特急電車に挑戦。
結果は敗北でしたが、なかなかに楽しい撮影でした。

Mさんが教えてくれたところだと、
撮影待ちの間に来た電車は少々古い車両を「リフォーム」したものとの事。
電車の塗装なのにこっちの姿が映るようなきれいな仕上げにびっくり。
阪急マルーンの伝統はこのような良い仕事によって守り受け継がれてきたのですね。

撮影を楽しみながらMさんとおしゃべり。
仰るには身の回りに鉄道や写真の仲間がいないとのこと。
そう考えると私は幸せですね。
鉄道に限らず、クルマや写真も一緒に楽しんでくれる友だちが身近にいます。
同人は居ないけれど、これだけ一緒に遊んでもらえる人が居るのですから
贅沢を言ったら罰が当たります。


程好い時間になったので三宮へ。
いよいよこの旅の本題「そうさく畑」です。

せっかく鉄道好きが集まったので、ポートライナーで貿易センター前まで。
三宮のコインロッカーに荷物を預けて身軽に変身。

ポートライナーの乗車はほんの一瞬。
2年ぶりのサンボーホールが見えてきました。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 4月1日 (2)

2007年04月04日 22時06分35秒 | なべ旅行記

●そうさく畑 三宮サンボーホール 11:00~15:00●
そうさく畑はその名の通り、創作同人誌のイベントです。
三宮を中心に、現在では年1回のペースで開催されています。

特色は「交流重視」
本の売買ももちろんですが、それ以上に読み手、描き手の交流を
重視している点が特筆されます。
雰囲気もアットホームで、同人誌即売会が本来持つであろう
同じ趣味を持つ仲間が集う楽しさを味わえる稀有なイベントです。
それゆえに根強いファンが多く、関東やさらに遠方からの参加者も
多くいるのです。
2年ぶりではありますが、私もその一人です。

サンボーホールに着いた我々を追い越していく人が何人か…。
サークル参加の方でしょうか?
この時間ではちょっと遅いのでは…。急げ急げ。会場はすぐそこだ。
Mさんが仰るには「関西人はせっかちだから…」
いや、気持ちは分かります。たぶん関東人でも、この状況では焦りますです。


入り口がある会場正面に回ると2年前よりも多くの人が
開場を待っているではないですか。
その人の中に懐かしい顔を発見。私が初めて神戸遠征を始めた頃に
お世話になった方々です。
いろいろお話しているうちに11時30分となり開場となりました。

開場後、すぐにイラストコンテストの申し込みを済ませます。
別に賞を狙ってるわけではなく、でも自分にとっては重要な意味もあり…。

ごく一部ですが、私のことを覚えていて下さる方がいらっしゃいます。
その方々にちょっとでも気付いてもらえれば…と思っての参加です。
見て貰えるといいなぁ…。

Mさんと一緒に会場をゆっくり回ります。
今回のそうさく畑はサンボーホールの一階と二階、全てのホールを使い
しかもスペースはめいっぱい詰めてあります。
サークル数が多かったのでしょうけれど、すごいな。
いつも以上の活気がありますです。

今回は2年ぶりの参加ではありましたが、
やはり見たことの無い新しいサークルさんが非常に増えているよう。
昔馴染みのサークルが数を減らす中で、新しい若い力がどんどん出てきています。
そうかと思えば古参のサークルさんが元気いっぱいに頑張ってもいます。
創作同人のすそ野が広がっていくのは、創作同人をたしなむものにとって
非常に心強い気がするものです。

イベント代表を務められるTさんにご挨拶。
ハードなスケジュールが続いているのでしょうけれど
元気そうなので一安心。
次回は必ずサークルとしてやってくることを約束…。
たぶん大丈夫…(汗)


そうさく畑の作品ですが、関東の創作同人誌即売会以上に
手作りの温かみのある作品が多いです。
びしっときれいなオフセット本も良いですが、モノ作りをする人間として
工夫を凝らして見ていただく工夫をする、こういう気持ちだけは
忘れてはいけないと思います。
ずらりと並んだ作品を見ていると、自分も頑張りたいって
素直に思えてきます。
Mさんも大いに刺激を受けていらっしゃる様子です。
正直に言えば、私も机の向こう側でイベントを楽しんでみたかったです。
けれどサークルと一般の参加者がそれぞれいることで成り立つのが
同人誌即売会です。
今回は一般として思い切り楽しみましょ…。

いろいろ見ながら歩いていると知っている顔にも出くわしました。
自分のことを覚えていてくださった方や、関東から遠征してきた方と
ちょっとおしゃべりの時間もあったりし、思いの他賑やかに楽しめました。
ありがたいことです。
「イラコン見たよ」とお声をかけていただくこともできました。
良かった…。もって来た甲斐がありました。嬉しいです。

いい本も見つけることができ、軍資金も尽きてきました。
そして時間もそろそろ少なくなってきました。
お昼も食べていないし、そろそろ潮時かもしれません。

賑やかな雰囲気に後ろ髪を引かれる思いでしたが会場を後にします。


ちょいと西宮まで足を伸ばして、駅構内のお蕎麦屋さんで遅めの昼食。
盛りが良くて助かります。
関西と言うと「うどん」のイメージがありますが
お蕎麦も案外食する機会が多いように思います。
関東人の偏見かな?


楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。
Mさんとも、楽しい旅先での時間ともお別れの時です。

再会を期して阪急三宮でさようなら。
いろいろありがとうございました。楽しかったです。

Mさんを乗せた電車はトンネルに向かって走っていきました。

さぁ、こっちも帰る時間です。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 4月1日 (3)

2007年04月04日 22時05分02秒 | なべ旅行記
■山陽新幹線 東京行きのぞみ34号 新神戸発16時38分■
勝手知ったる三宮の駅…というわけにはいかないのが
にわか旅人の悲しいところ。
三宮は阪急電車とJRとで利用した事はありましたが
地下鉄は初めて。
今までは新快速で新大阪まで行って乗ることが多かったですから…。

地下鉄の入り口はほどなく見つかり、三宮への別れを惜しむ間も無く
ちょうどやってきた列車に飛び乗ります。
さよなら三宮、また来るぞと思うか思わないかのうちにホームの景色は
トンネルの中に消えておりました。

新神戸での乗り継ぎは生まれて初めて。
勝手は効きませんが、知らない場所というおかげで
帰路に就くわびしさのようなものは無いままにエスカレーターをどんどん登って行きます。

思いの他狭い駅構内は観光帰りの人々でごった返していました。
みどりの窓口にも長い行列ができています。
切符を取り出し、その列を横目に改札を抜けていきます。
ここで最後の切符に判が押されました。
それを見たときに「いよいよ帰り道、旅もそろそろ終わりなんだな」と実感。
楽しかった分寂しいな…というのが正直な気持ち。


ホームにはひっきりなしに列車が入ってきます。
私がちょうどホームに上がった時に放送が流れ、
自分の乗る列車より1本早いのぞみ号がホームに入ってきました。

列車を待つ私の隣は見送りの人々。
春休み、遊びに来ていた親類が帰るのかな?
別れの情景です。
きっとまた会えるさ…、そう思ってしばしのお別れです。

向かいのホームには西へ向かうこだま号。
丸いボンネットの初代新幹線電車です。
西か…、あれに乗って戻っていきたい気もします。
そうはいかないけれど。


放送が流れ、岡山方のトンネルからヘッドライトを煌々と輝かせて
私が乗るのぞみ34号がやってきました。
車両はスマートな500系電車、子供の人気者、何人かの子供は大騒ぎです。

新神戸には車両のほかにもホームにドアがあるけれど
それを抜けて車内へ。
しまった、席番号を見てなかった。後から入るお客さんの邪魔にならぬように
デッキへ避けて、そこで席を確認。
12号車10列E席、あった、あそこだ。

荷物を荷棚へ置いて、席に腰を下ろすと列車はゆっくりと動き出します。
新神戸を出ると、新幹線はすぐに六甲トンネルに入ります。

さよなら神戸、また来ます。



列車はすぐに新大阪へ着きます。
けっこう車内のお客さんが入れ替わります。これは大変だ…。
いつもはここから乗っているんだなと思うとちょっと不思議。

京都までは右の席が空いたので、いまのうちにとリュックを荷棚から降ろし
読み物をひっぱり出しておきます。
そうさく畑のパンフ。日が落ちて車窓が黒く塗りつぶされる頃になったら
読んでいきましょ…。
京都でさらに多くのお客さんが乗り込み、右の席も当然の様に新しい主が。
日曜夜の新幹線は混んでいます。

京都を出ると、次は名古屋です。
名古屋でもお客の動きはほとんど無く、ほとんどが東京までのお客さんであるよう。
ここまでは比較的こまめに停まってきた新幹線ですが、ここからは一気に東を
目指していきます。
浜名湖付近を通過する頃には日は落ちて、車窓は流れる明かりのみになりました。


ちょっと蒸し暑かった車内もほど良く涼しくなり、混んではいるけれど快適。
この500系電車も今夏には新型車に道を譲って東京へは来なくなるそうです。
500系電車に乗るのも、もしかしたら今回が最後かもしれません。
鮮烈なデビューはつい昨日のことのようですが、時の流れは早いものです。


今回の旅は去り行くものと、時の流れを強く感じさせる旅だったように感じます。
時は無限ではない。だからこそ一分一秒を大切に生きていきたいと
暗い車窓を眺めながら思いました。


新横浜を過ぎて多摩川を渡ります。いよいよ東京都です。
列車の行く先に大都会のネオンが見えてきました。
東京へは定刻通りの19時30分に到着。

何となく急ぐ気にはなれず、ゆっくりと荷物をまとめて
列の後ろについて列車を出ます。
デッキを出て東京駅のホームへ。46時間前にいた場所へ戻ってきました。


今乗ってきた列車は回送列車となり、ドアが閉じて程なく室内灯も消えました。
隣のホームから岡山行きのひかり号が出て行きます。

旅の始まりの場所は、旅の終わりの場所。
一昨日の夜旅立ったホームの電光掲示板に目をやり
私は中央線のホームへ向かって歩いていきました。

さぁ、帰ろう。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 4月1日 (4)

2007年04月04日 22時02分49秒 | なべ旅行記

■中央線から西武新宿線へ 狭山市駅21時40分着■
ここからのこまかな時刻はあまり覚えていません。

相変わらず奇妙な中央線ホームへのエスカレーターを上がると
そこにはおなじみのオレンジ色の電車。
この列車もそろそろ引退で、周りには新車も増えたのですが
私が中央線に乗ると必ず来るのはこのおなじみの電車です。
縁があるのかな?

東京からなら山手線内回りで池袋経由でも良かったけれど
この時期の上野駅は通りたくなかったのでパス。
新宿も十分に賑やかだけれど。

雑踏を抜けて西武新宿へ。
ここから我が家の最寄の狭山市駅までは一本です。

急行に揺られて最後は約40分の旅。
東村山を過ぎたあたりでもうれつにお腹が空いてきた…。
もうじき家です。がまんがまん。

こうなると家が恋しくなるのだからげんきんなものです。


今回は久し振りの旅行だったけれど、
すごくいろいろ思うところがあったように思います。

それぞれの経験がすごく新鮮で、
心の中に爽やかな風が吹きぬけたような気分です。

また旅行がしたいな。
心の底からそう願っています。



狭山市着21時40分。
49時間と3分の旅、全行程終了です。

改札を抜けて我が町へ、日常へ戻っていきます。
今回も旅は、私の心に強い余韻を残して…。


ただいま。楽しく旅して帰ってきました。

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さあ寝なくっちゃ

2007年04月04日 00時10分54秒 | なべ日記(雑記)

旅日記をまとめていたら、もうこんな時間…。
早く寝なくっちゃ…(^^;)
文章は大体できました。後は変な所が無いかチェックして
写真を添えたらUPできます。
明日にはブログとミクシと同内容で上げますので、
良かったら見てやってください。


昨日から眠る時に形状なんちゃら枕ってのを試用してみてます。
頭を乗せても「ぼふっ」といかないのが奇妙な感じ。
慣れるかどうか、しばらく試してみますです。


今週末はオフ会。
クルマの手入れもしなくっちゃ。
週末は暖かくなって欲しいです。

いきなり寒さが戻りましたけれど、皆様身体の調子には
気をつけてください。
私もちょっと厚手のパジャマで寝ます。


★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

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旅先から…

2007年04月02日 21時53分06秒 | なべ日記(雑記)

え~、無事旅先から帰ってまいりました。
一人旅…って言うには旅先で多くのお方にお会いした訳ですが
こういう旅行は何年ぶりかだったので
非常に自分にとって新鮮でした。

こうやって普段とは異なる環境の中に身を置くのは
一人旅でないとなかなかに難しいとも思うのですが
その中であらためて自分ってのが幸せな人間であることを感じました。

失恋の思い出があること。
めぐり合いやふれ合いみたいな経験がちゃんとできること。
喜びや悲しみを分かち合える仲間がいること。
情熱を捧げられるものがあること。
僅かであっても自分のことを忘れずに覚えてくれている人がいること。
その他いろいろ。
普段はなかなか気付きにくいことです。


良いエネルギーをたくさん貰って帰ってきました。
いろいろ頑張れそうな気がします。


今日は撮ってきた写真を整理したり、
旅先であった出来事を文章にまとめたりしていました。
駄文と駄写真ではありますが、
まとめられ次第ブログとミクシィでUPしてみたく思っております。
いろいろ思うところもあったし、嬉しいこともいい経験もあったのだ…。
だから多くの人にも聞いてもらえたらいいなと素直に思うのです。


また山陰や三宮、姫路や大阪にも行きたいな。
こんどこそ「そうさく畑」にもサークルで出たいな。

そのためにも今自分ができることを一個一個しっかりと
こなしていきたいです。

メールは無いでしょうけれど、ミクシィの方はまた少しづつ
ご挨拶にお伺いします。
またよろしくお願いいたします…。

★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/

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家路へ

2007年04月01日 20時42分18秒 | なべ日記(雑記)

そうさく畑に一般参加し終え、
いよいよ今回の旅も終着駅に向かっています。

旅して、鉄道を満喫して、写真を撮って…。
創作意欲をかきたてられた、
とても得るものの多い旅でした。


新幹線は定刻通りに東京駅に着きました。
今は最終ランナーとなる西武新宿線の急行電車に揺られております。
この旅もあと僅かです。


旅先でお会いした方々、
お付き合いいただいた方々、
本当にありがとうございました。

また楽しく旅ができるように、
そして今度来る時はサークルとして参加できるように、
いろいろなことに努力していきたいと思います。


旅先での出来事や写真は
また改めてお伝えできれば…と思います。

それでは…。


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