ルツェルンはスイスのほぼ中央に位置し,北はチューリッヒ,南はアルプスを抜けてイタリア方面へ、西は首都ベルンやインターラーケンへと交通の要所.
フィーアヴァルトシュテッテ湖を中心にリギ山やピラトゥス山等のスイス観光の黎明期から親しまれた景色があり,まさに,街・湖・山が一体となったスイスをコンパクトにまとめたような昔からスイスを代表する観光地.
スイスにはアルプスの町あるいは村が多いが、ルッツェルンは川と湖に沿って発達した水辺の町である。
山にこだわらない観光客には、美しい街並みや8月から9月にかけて開かれるルッツェルン音楽祭など、スイスでも特異な観光都市である。
スイスの建国の父・救国の人と言えばウイリアム・テルである。
悪代官の難題で息子の頭にリンゴを載せ、これを弓で射抜けば罪を許すといわれ、見事にリンゴを射落とした話しは有名。
しかし、この人物は実在の人ではない。それにもかかわらず彼の活躍した町はルッツェルンということになっている。
ルッツェルンの顔は何と言ってもカペル(Kapell)橋。1333年に完成したロイス川にかかる屋根のある橋で、長さは約200メートルである。
中央やや左の赤い屋根の建物は、八角形をした貯水塔。 木造の橋としては世界で最古を誇ったが、惜しいことに1994年に火災で全焼した。現在の橋は復元されたもの。
この町を訪れた観光客の殆んどはカペル橋を渡る。橋の上流・下流には、花、食料品、土産物などを売る屋台が並んでいて、ぶらつきながら見物するのも旅の楽しい思い出になる。
このカペル橋の下流にもう一つのシュプロイヤー橋があるが、人気ではカペル橋に及ばないようだ。
参考:観光地図