京都市風致審 指定の61地区告示へ・ ・・風致地区における建築物の高さやデザイン規制を各地区ごとにきめ細かく設定できる「特別修景地域」として六十一地区を指定する案が、原案通り了承された。
との報道を知った。
このように、日本でも景観保護の動きが活発化しているようである。
ガイドさんからの受け売り、どこまでがスイスで、どこまでがドイツなのか正確には聞き取っていないが、
1. 花の件:ホテルなどでは、花で飾ることを義務付けられている。
日常的に公的検査官が巡回し、万一ホテルや商店などで、痛んだ花を検査官が見つけると、
検査官が新しい花を購入し生け代え、その代金は公的機関から後日請求されるという。
このためであろう、早朝から花の更新に忙しくしている光景を目にした。
2. 住宅の統一:住宅の壁と屋根の色を統制しているが、形は不問だとのこと。 ただし、家屋の高さは、教会より高くすることは出来ないという。
本当にこれだけの法的拘束で、これほどまでに花一杯になり、まとまりのある集落の光景になるのかどうか良く判らなかったが、その成果は、写真の如くである。
3. カンバンの件:一番上の花に関する写真を再度ご覧頂きたい。自転車に乗る女性の遥か上に「HOTEL」とかいたカンバンがある。この町では、この種のカンバンはいたるところにあったが、それ以外のカンバンは見当たらなかった。
カンバンとしては判りにくいのであるが、この種のカンバンは景観を向上させる効果もあるように感じた。
カンバンに関する規制については、ガイドさんに聞き漏らしたが、
殆んど日本風のごちゃごちゃしたカンバンというものが、目に付かない。
道路沿いの道で、 3日間でわずか数件のカンバンらしき物を見たくらいだったと記憶している。
確かに、景観では日本は後進国だと感じた。
京都市の条例が、功を奏することを願うのである。