村上先生の講演続編。
「柔道・寿司・醤油・津波・・・」など多くの日本語が、世界共通語になっている。
これらは、日本にしか存在しなかったが故に、世界に広まったのである。
先生は、「ありがたい・もったいない」も、世界共通語になるのでは、とおっしゃる。
これらの言葉について、辞書を引いてみた。
ありがたい:
1 人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま。
2 都合よく事が進んでうれしく思うさま。
3 またとないくらい尊い。もったいない。
4 存在しがたい。珍しい。めったにない。
5 むずかしい。困難だ。
6 世に生きることがむずかしい。生活しにくい。
先生は、上記3と4に記載あるような、
“有り難い”=“神・仏 あるいは、なにか偉大なものの力で「ありえないことがおきた」と感謝すること”
という概念の言葉は、英語など外国語にはないとおっしゃる。
辞書によると、次のように書いてある。(よく判らんので、一部省略)
1〔感謝する〕[appreciate]、[thankful]、[grateful][ be very much obliged to ]
2〔幸せ・幸運である〕[good luck]
3〔喜ばしい〕[welcome]、 [Thank God]
4〔尊い,もったいない〕[edifying] 、[merciful] 、[gracious]、[bountiful]
なるほど、ピッタリの英語は、探せなかった。
小生の乏しい英語力では判断できないが、少なくとも「めったにない・ありえない」という概念を持つ言葉は無いのかなと思うのであるが、いまだ釈然とはしていない。
こんな理由からであろう、「ありがたい」は日本固有の概念であると、お考えのようである。
また、詳細は略すが、同様な理由で「もったいない」も、日本固有の概念であると、おっしゃるのである。
多言語に詳しい学者が研究してくれ、素人わかりのする解説でもしてくれないものかと、思っているのである。
しかし、どうであれ「有り難い・もったいない」に、ぜひとも世界共通語になって欲しいものである。