一日遅れの古寺巡礼「室生寺」と「長谷寺」を写真で
記録しておきたい
室生川にかかる太鼓橋が見えてきた
太鼓橋をわたって女人高野の室生寺へ
「女人高野」といわれている室生寺はいつ訪れても
参拝客は女性が圧倒的に多い
女人高野とは同じ真言宗の高野山が女性禁制だった
のに対して室生寺が広く女性を受け入れいたことで
そう呼ばれるようになった
室生寺は階段式に伽藍が配置されており奥の院まで
階段をのぼりつめていく、往復で1400段もあるらしい
階段の両脇にシャクナゲが咲いている最初の階段が
鎧坂でここが最初の撮影スポットだ
のぼりつめると正面に国宝の金堂があり本尊
国宝釈迦如来像が迎えてくれる
左手の弥勒堂には重文の弥勒菩薩像がある
さらに階段を上がると次は国宝の本堂へ
本尊の如意輪観音像と対面
朱印帳は持ってきていたが受付で朱印の練習をしていた
若い男性の熱心さに話しかけたことからここで室生寺の
朱印帳を買うことにした
朱印はベテランの女性が書いてくれたがその男性には
いつか"あなたに書いていただくので頑張って"と約束
これも出会いだな・・・秋にも来てみよう
また百寺巡礼を始めるか !
さらにすすむと室生寺最大の撮影スポットの五重塔
が階段に上に見えてくる
ここはみんなカメラマンになるところ
昨日、興福寺で見た五重塔は日本で二番目に高いが
こちらは日本で一番小さな五重塔で16.1メートルしか
ない、しかし国宝に指定されている
ここから深い木々の静寂の道を奥の院へ向かう
スローウォーク いやしの時間だな
これから始まる階段は自分が知るお寺の階段で特に
急で緊張するところ
奥の院手前になると手すりをもたないと怖い!
年配の人は杖を使って登る
苦しくてぜいぜいと息しながら、そして途中で立ち
止まりながら登っていく
ありがたいことに自分は手すり持ちだが止まること
もなく往復できて脚に感謝!
こんなところで普段からしてきた運動の積み重ねが
体を難なく動かしてくれるんだ
↑ 階段から奥の院が見えてきた、ここを登る ↓
時間は予定通り、ここ奥の院の裏側で20分ほど
休憩した
こういうところにも自分の命が存在する場所がある
んだなあ・・・
こういうのんびりと心の休養する場を大切にしたい
そうしないとそのうち息切れしてしまうような気が
してきたのは歳のせいか?
東京のる息子と家内に撮ったばかりのシャクナゲ
の画像を送信した
さて登ってきた道を戻って行く
下山?して一軒の古い喫茶店に入っておやじさんと
話していたら連休中で今日が一番人が少ないと日だ
といっていた
左に見える橋本屋は大和の写真集で有名な土門拳さん
が雪の室生寺を撮るために泊まり込んだという旅館で
この本に書かれている
雪の室生もすばらしいらしい
↓
それでも観光バスからご婦人の団体客がどんどん
と下りて太鼓橋を渡っていた
出発予定の13時半になったので近鉄室生口大野駅
まで7キロウォークを始めたがバス停から長谷寺行き
のバスが出ると呼び込みが聞こえてきたので慌てて
引き返してバスに飛び乗った
ウォークと電車を乗り継ぎ15時半くらいに長谷寺
着と予定していたが何があるかわからないから早く
行くことにしたのが正解だった
想定外のこともあった
借りてきた家内のデジカメのバッテリーが切れた
自分のバッテリーを用意していたが同じキャノン製
でもバッテリーが違っていた
さあ大変!
頼りはスマホだけ、こちらもバッテリーは半分しか
残っていない、わーえらいことや!
長谷寺は室生寺よりもかなり人が多かった
ここは西国観音霊場の第8番で花の寺としても有名
春夏秋冬 季節ごとに境内は花が咲き乱れてここも
女性に人気のあるお寺だ
観音信仰が流行した平安時代にはとくに女性たちが
競って参詣したというのが石山寺とここ長谷寺らしい
源氏物語の紫式部、枕草子の清少納言も参詣して
いるし松尾芭蕉や与謝蕪村、高浜虚子などの多くの
文人たちが訪れたほどで歌碑や句碑もある
伊勢信仰が流行った頃は伊勢街道を行く参詣者で
にぎわったらしい
仁王門からはいるとおなじみの階段状の登廊を両側
のボタンを見ながらすすんでいく
この登廊は本堂まで399段続く
人が切れるのを待たないととても写真にはならない
登ってきた登廊を見ると
満開のボタン集
登りつめて国宝の本堂へ
そして高い舞台から広がる周辺の景色に癒される
ここの舞台は清水寺の次に大きいらしい
舞台からこれから行く五重塔が見える
正面に「大悲閣」と古い文字でかけられている
この本堂は三代将軍家光公が寄進したそうだ
ご本尊は十一面観世音菩薩、見上げるくらい大きな
観音さんで約10メートルの高さらしい
右手に大きな錫杖を持っているのがめずらしい
ラッキーなことに御影堂が開帳されていて講話が
聞かれるというので寄ってみた
講話が終わると「お授け」というらしく一人一人
に観音さんの慈悲を伝える様を授けてもらった
本長谷寺、五重塔にくると陽が山に隠れて日暮れの
様相になってきたので急ぐ
最終コースのボタン園は満開のボタンで圧巻だった
五重塔を過ぎたあたりでスマホのバッテリーが切れ
て一番きれいなボタンを撮ることができなかった
これも想定外のことで悔やまれた
本堂が見える
あんなに遠く、高く
のんびりと長い参道の店をのぞきながら長谷寺の駅
についたら電車は出たばかり・・・日曜日で本数も
少なく途中まで各停の準急にのった
途中の桜井駅で大勢が乗り込んできたが多分山の辺
あたりへ行った人なんだろうか
作家の五木寛之さんの本をよく読むが・・・
五木さんの百寺巡礼の一番と二番が室生寺と長谷寺
できっと五木さんも室生寺と長谷寺にひかれるものを
もたれているのだと思う
その本を読んで3年前の3ケ年計画で「百寺巡礼」を
目標に掲げた
その証に朱印をもらうことで薬師寺の朱印から始めた
が貰ったり貰えなかったり(朱印のないところがある)
正確には数えていないが二年で六十寺は巡っていた
ので百寺は回ったはずだが記録は途中で途絶えた
五木寛之さんのスタートされた同じ両寺からの出発
したのも何かのきっかけ、五木さんと同じお寺には
行けないので自分なりの巡礼を新しく始めてみたく
なったがさあ・・・どうか
とてもいい一日だった。
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