トマトを見てつくづく思うには。桃太郎トマト。完熟した姿は見目麗しく誉れあり。このトマト数ある品種を押しのけて、あるいは、自らも「カイゼン」して、日本の市場を席巻。他のトマトを敗北に追いやり駆逐した。優等生トマト。色つや、腰の強さ、均整の取れた肢体、桃太郎にあらずんばトマトにあらずといわんばかり。
そこで競争で敗北したトマトを作り、集めて、遊んでいるのがトマトフェスタ。これまで賞味したトマトはもう100種類は超えるだろうか。気づくことは、味が千差万別、言い換えればどんなトマトにも個性がある。その個性を料理に活かせば、その先には万華鏡のようにきらびやかな食の文化が・・あり得る。
トマトから人間に飛躍して考える。この社会、一握りの優等生が、『学歴』『偏差値』システム・・競争原理社会の中から生産され、個性がじゃまな官僚社会や企業社会を作っている。今そうして作られた文明社会が疲れてきて、ストレスが溜まっちゃった。 . . . 本文を読む
私は、最近のテレビCMが薬や化粧品、健康食品を連呼しているのがいやで嫌で仕方がありませんでした。CMにあおられて 買わなければひどいことになるという脅迫を受けているように思えるからです。この4-5年で毎日のように耳にすることばは、コンドロイチン、グルコサミン、ヒアグロン酸、コラーゲン・・・これまで耳にしたこともない学術用語が氾濫し、私達の耳朶を攻撃します。『皮膚がすべすべになります』「血液がさらさらになります」「しわが取れます」「疲労が回復します」・・・・こういう系統のコマーシャルには、いかに論拠があるにせよ、売りたい側の人間の立場からは、オーバーとーくとなり誇大広告になる。割引きをして聞けといさめることが出来るが、悩みに出くわしている人にとっては わらをもすがりたい思いだろうか。 そんな折、私は30歳を過ぎたばかりで、4歳の子供を持つある小児科医を紹介され、おつきあいを始めました。この先生は、どんな状況にあってもうろたえずにこどもを正しく見て、お父さん、お母さんの『手』で子どもを守ることの大切さを説いています。 . . . 本文を読む
77年前の日本。
1937年、日本軍は南京に攻め込み、軍民多数を殺した。いわゆる南京事件である。南京入城のニュースを報じる、その頃の日本の言論統制された新聞や世情の一端である。
日本が正義で支那は邪悪、とマスコミは世の中の隅々まで信じ込まされていた。このごろからマスコミに「皇軍」という新語が登場。自衛の戦争を合理化した。憲法学者美濃部達吉(貴族院議員・東京帝国大学教授)の天皇機関説への一斉攻撃が発端。 . . . 本文を読む
いろいろな仕事を経験し、古希を過ぎ、喜寿を過ぎ、青年時代から毎日新聞を読み、それなりに読書もして、いわば活字人間の私であるが、情報の空間が拡がり、必要な知識も多くなった昨今、思う事がある。それは何かと言えば、あることをやるには人生は短すぎるのではないかということである。毎日が極めて短く感じ、やることになかなか達成感が見いだせないということである。これはなぜか。おそらく、年を取ると、常識を疑ったり、これまでを反省した利する機会が増え、知識欲が深くなるからではないかと思う。達成感がないとは、時間不足で得た知識や技術に満足出来ないこということなのだろう。これはどのような分野においても、共通するのではないかと思う。 . . . 本文を読む
暑い夏にくたびれた頭で考えました。そして頑固になりつつある自分にも気付きました。とはいえそれを自覚できているのはまだましか?
安保法制騒ぎにひどくいらついていますが、もう最近は考える能力も減退しています。けれども、私はといえば、とんでもない体験(戦争)をして、故郷が壊滅(原爆)されて、家族が苦吟して、荒れるにまかせた山河と飢餓とのなかを転々と各県に居を変えて、しかしその中に逞しく立ち上がる人々を見続けてきて、いつの間にかたくさんの人と触れあう感動の70年の人生を過ごしてきました。 . . . 本文を読む
もう11回目になります。2005年に世界のトマトを市民のグループでこつこつと集めた小さな趣味の集まりが「来て見て触って」と口コミで行ったのがトマトフェスタでした。「夏が来れば思い出す、世界のトマトのタネを集めてトマトを作り、持ち寄りましょう」ということでした。これで近所の人が協力するようになり、年々拡がり2015年には、蒲田駅前に展開する地域のイベントになりました。「トマトで遊ぼう」という企画で、大人も子供も、男も女も、日本人も外国人も誰でも、いろいろな角度でトマトを語り合う楽しい集いです。トマトフェスタには東京都庁、大田区からも協賛をいただきました。NHKのほっとほっと・・何とかという番組8月27日に取り上げました。 . . . 本文を読む
政府与党が数の力で安保法制を通過させようとしている、これはもう決まったことで抗しようがないという論調がある、。「成立の見込み」という論調である。特にNHKは政府のスポークマンの役割を担い、そう言う。ところで議会の多数を持っているということが果たして国民が反対している案件でも、抗しがたい力なのか?そ政府やNHKニュースはそう思わせたい、あきらめさせたい意図が透けて見いる。間接的世論誘導を行う大マスコミ。だが・・・議会の多数にそんなに力があるの? . . . 本文を読む
私にとって豊かな国とは、食糧を作る農家が幸せに生活できることであると確信しています。ハイテク文明を持っていても、食糧が農村から安定的に運ばれなければ、都会は飢えてしまいます。世界には、多くの国で農村が壊れている、農村では生きていけないという国があります。中国もそうなりつつあるかも知れませし、日本も今危ういところに来ていると思います。日本を豊かな国にするには、農業の大切さを確認するために、都市と農村の人々が直接話合い交流する機会をたくさん作ることです。 . . . 本文を読む