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4/4 約束のネバーランド原作を読む
『約束のネバーランド』遅ればせながら、次女から原作借りて読んでいる(貸していた友達からかえって来たということなので)。物語の中の子どもたち。大人が思うよりずっとたくましい。その潜在能力に驚かされる。
ふと集団の怖さと良さを思った。幼児教育の中で、思い知らさせたことがある。偏った大人の考えや価値観が集団に蔓延する。自分の大きな反省。しかしその逆もある。個での育ち以上に、集団の中での育ち合いが、全体を底上げするようなことも。大人一人が関わる限界を超えて、子ども同士の相乗効果。特別な賢い子、だけじゃない、意欲や自信や思いなど…人を動かす大きな力があることも。
物語の切迫した状況にあって、動き出す子どもたち。これは極端な世界どけど、現実に通じる要素はないだろうか。可能性を信じたくなる。
次女は初版でコミックを買っている。読んでいたであろう時期、家の大人達は大変な頃、私も谷底で、姉も同じ。次女は学校で、苦境にあって、この物語は何かの支えだったかもしれない。彼女がどんな思いでこれを読んでいたのか……それを思うと、今更だけど胸が痛くなる。結局次女はその頃、親に相談することはなかったから。
けれど諦めず、抗って、考えて、立ち回った次女の底力に感服。そして、窮地にあっても次女に手を貸してくれた子も存在したことに感謝。現実もある意味、命懸け。一見、目には見えない場所で闘っている子どもたちもいるだろう。立場や年齢や境遇は全く違うけど、それぞれの置かれた場所で懸命に生きる人たちを思い、胸が熱くなった。
これで最後と思った先にもきっと道がある。自分だけなら、諦めて楽になりたいと思うくらいの絶望の淵。けれどそれでは共倒れになってしまう仲間がいる。そして無念にも生を全うできなかった仲間の為にも、何とか踏みとどまりたいと思うのだろう。自分が生きることで得られるものがあると感じられれば、奮い立つことができる。少なくとも心動かされた物語には、そんな力や命が宿っているような気がする。