月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

8/3 文化振興講演会 「都城市立図書館 なぜ9ヶ月半で入館者100万人を達成できたのか」

2019-08-05 18:11:50 | 参加★舞台 映画 WS等



8/3
丸亀市文化振興講演会
「都城市立図書館
なぜ9ヶ月半で入館者100万人を達成できたのか」
講師:都城市立図書館 館長 井上康志

図書館について
気になるお話も聞けて良かった。
これからのことを色々考えさせられた。
………………………

ブラタモリがお好きという井上館長。
町を歩いて分かることもあるのだと。
もちろん事前に
地域のことも調べておられて
地理や地質などの資料から分かることも
併せて話してくれた。

初めに、都城市の地形の話より。
そして
人口減の連鎖に悩む地方都市の課題。
中心市街地の活性化の取り組み。
小さいエリアに集中するまちづくり事例。

子育て支援施設、屋根付き広場、駐車場、
そして図書館を屋根でつなぐ。
図書館は大型商業施設をリノベーション。

子育て支援施設は、
保健所や別の階には大型遊具、
1階には街中キッチン、有料だが
持ち込み食材で料理ができて
子連れで食事できる場所。
等々、その一帯で滞留できる複合施設。
その効果もあって
図書館に賑わいが増えたとか。

これまで少なかった
ベビーカーを押しての子連れ利用者や
勉強しにくる中高生も。
これまでの図書館のイメージとは違う
利用の仕方も受け入れているようだった。

コンセプトや方向性を作るのは大事。
しかし、
実際の現場でどう回していくのかを
考えておく必要もある。

勿論これまでにない課題もあるそうで。
週1回、できる限りのメンバーで集まり
課題を出し合い、その場で解決に向けて
動けるように、色々試行錯誤されている。

色々な事例を聞き、
現実的なことも考えさせられた。

……………………

図書館やそこでの活動は、
市民に文化的な良い影響を
もたらしてくれると思う。
しかし広い意味で考えると
その一つ一つのことが
生活全般にも影響し
生き方にも関わってくるのでは
ないだろうか。

乳幼児に始まり、あらゆる年齢層、
障害者、最近増えている外国人など
ひとくくりに出来ない
色々な人たちがいる。

図書館は、誰をも受け入れてくれる
場所であってほしい。
図書館に限らず
公共の場所ならどこであっても。
しかし一人一人の求めるものは様々で
多様な課題の解決が必要となる。

きっとそれは、
受け身では難しいものかもしれない。
だとすれば、
お互いに手を伸ばし合えるような
場や機会が必要なのだろう。
そのための ささやかなきっかけが
日常の中に散りばめられたら。
それがセーフティーネットのように
どこからもこぼれ落ちる人を
救えたらいいのにと思った。

お話の中で聞いた、
困っていた親子のために
席を譲った学生さんのように、
そこで過ごす全く違った人同士が
気負いなく気遣えたら。
誰もが居心地のいい場所になりそう。
それだけでも、
どれだけ気持ちが上向くことか。
確かにそこに至るのは
とても難しいことだとは思うが、
色々な人が過ごせる場所は大切にしたい。

楽しさ、という話を思い出したが
楽しさは楽をすることではなく
与えられるものでもないはず。

自分の気持ちが動き関わることで
なにかしら手応えが感じられる。
そこに楽しさがあるのかもしれない。
幼児の成長過程で、そういう体験が
大事だと学んだことがあったが
案外、基本的なことは大人になっても
同じなのかもしれない。

“楽しみたいように楽しめる”
話の中に出てきた言葉に自由を感じた。
自由は、好き勝手することではなく
本来の楽しさを感じるために
必要なことなのだろう。

“明確な答えがない”ように
結局 正解のもないのだろう。
もちろん専門性をもった人材や
その育成は必要。
ただ、今、待ったなしなら
その時、その場に応じて変えていき
それがダメならまた別のやり方…
というふうに、複数で知恵を出し合う
ことしかないのかなと思った。

ただそれも、
成果を出さねばと思うと苦痛でしかない。
分からないことも楽しめる人の集まりが
次へ進める力になりそうだ。

そういう意味では、低年齢の子どもは
分からないことも楽しめるように思える。
大人の常識や日常生活から考えると、
とんちんかんな言動や
発想をぶつけてきて
うんざりさせられることも
多いのだが(笑)。

もっと気楽に構えてもいいのかなと
毎日を振り返ってみた。

何だか考えは、図書館から始まって
違うところへ行き着いた感はあるが
何にでも通じることかもしれない。

講演会に参加できて良かった!
コメント
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