
令和6年度
丸亀市PTA連絡協議会 合同研修会
━ 丸亀市家庭教育セミナー/
丸亀市人権・同和教育研究協議会
児童育成部会 連携事業 ━
『子どもたちの声に耳を傾ける
〜不登校の子ども・若者と
その家族の支援〜』
日時:2025.2.22(土) 10:20-12:00
場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
2階ミュージアムホール
講師:宮武 将大 氏
(一般社団法人 hito.toco代表理事)
━━━━━━━━━
学校の出欠アプリの〈お知らせ〉で
この研修会の案内がありました。
講師の 宮武 将大 さんは
以前参加したシンポジウムなどで
お話を聴いたことがあり、
興味があったので申し込みました。
……………………
■大事にしたいこと
●ワクワク感 忘れてはいけない
・子育ての問題について
ネガティブなことを話す場合が多い
■不登校 ひきこもりを選ぶことは間違いか?
・「友だちがいなくなったとしても」
学校に行かなくていいと思った
・生きる選択肢のひとつになった
・本人に問題があるのでは?
・ひきこもれる環境あってよかったね
……そうだろうか?
■「ひきこもれるなら、ひきこもってみろ」
・8年の引きこもり
・楽をしたいからではない
・今は認知されてきたが
→理解広まってない
・不登校なりやすくなっている
側面ある
・登校刺激→できづらくなってる
無理やり行かせない
・不登校になれない子もいる
・過剰適応 最近気になっている
→うつ状態 二次障害
そのあと 反動でている
.
.
■やってきたこと
(一般社団法人 hito.toco)
・就労移行支援 (障害ある方)
・ひきこもり相談支援
・居場所活動
(オンライン ボードゲーム 瀬戸内サーカス)
・家族会
・支援者育成 サポーター育成
・普及啓発 *県内広報参照
.
.
■今日のはなし
・不登校体験
・不登校について
・不登校支援
・社会支援に関する状況?
.
.
■はじめに
●「お腹いたい」から
・三者の関係
「学校に行けない」子ども
「なんで行かないんだ」親
「私が何とかします」先生
●きっかけ
・小6 学習面のきっかけから
・頑張ろうとする 体調不良
・相談できず 分からない
発熱 物忘れ 早退
・夏休み明け 不登校
何が理由でこうなっているのか…
・置いていかれた 絶望感
*みんなと一緒に
*同じ速度感
.
.
■期待に応えたい
でも応えられない自分
・自分の良さを発揮てきない
・悪いことにしか向き合えない
.
.
■環境が変われば行けるかも…
・中学 変わってない
(学習面つまづき)
・14日間
・「行けない」→母「いいよ」
・何がどういう 心理
.
.
■不登校生活?の始まり
・頑張らないと→何を頑張れば…
・自分はおかしい存在では
→外に出る不安
・死にたいわけではないが
→生きる不安
・昼夜逆転 ゲームPC 漫画 テレビ
ゲーム依存 時間埋めるため
.
.
■担任 訪問
.
■社会とのつながり
・チャット
(コミュニティサイトのチャット)
・会話が楽しいというより
→人の存在を感じる
・文字のやり取りで会話できる
・他者との関わりできる
・取り上げないでほしい
・止まったままのようだけど
何かしら育まれている
例) 独学で英語
( 英語圏の人とやり取り )
.
.
■母 窓口一本化 ( ご自身の例より)
・父と祖母 不登校に否定的
・5000円やるから卒業式行け
→揺らいだ
■身近な理解者 支援者
・家に安心な空間つくる
・自分のペースで過ごせる
・部屋だけで過ごす人
・リビングまで過ごせる人
・外出できる人
*理解度で世界が広がる
・ゲーム 勧めてくれたが
やってみて 面白くない
身近な親
→見ているようで
分かっていないことも
結構あるのだと思った
・エネルギー 回復
料理 外出するようになった
.
.
■卒業 校長先生は…
・卒業させられない
・他の生徒に悪い
・この3年間で何を?教えてほしい
・手紙→わかりました 理解できた
歩み寄り
やろうとしてくれた
■心の変化
・卒業のタイミングで心が晴れた
・高校進学は選択肢になく
・選択肢が広がったと思った
・父→否定しない 何も言われない
・親に自立した姿を見せたい
→感謝の気持ち
・誰かのために
→起点になる人が多い
.
.
■たくさんのハードルはある
・外出→人の視線気になる
・食べると→お腹いたい
・運動不足→動くと膝関節痛くなる
・やらなければいけないこと
分かっているが
その過程には 不安
●母の対応
・風呂しんどい→浸かるだけにしたら
・食べなくていいよ→外出はできる
・車に酔ったら→帰ればいい
帰れると思ったら酔わないように
・ジムに行きたいんだけど 母
→一緒に行く
他者の視線 気になるが
実際 誰も自分見てない
週数回 なじみになる
スタッフから一般の人として声かけられ
意外と会話できる
お客さんになれる
.
.
■客のあまり来ないスーパーで働く
(自分の行っていた近所の)
・仕事として 認知できた
行ったことのある場所 働く
“ゲームよりも面白い” 働くこと
●良かったこと
・親は のんびり構えていた
三世代同居
30まで家にいても
…と思ってたらしい
・スーパーの店長
空白のある履歴書を見ても
とやかく詮索しなかった
・スーパーの
バイトリーダーおばちゃん
神経質そうな子…
だけど大事に育てよう
・4年間働いた
■良かったこと
●否定されなかった
●知ろうとしてくれた
●分かろうとしてくれた
*本人も分からないこと多いはず
★不登校を理解することは難しい
★偏見が0になることも難しい
★その人を分かろうとすることはできる
★その過程に関係性を…
★関係性が回復につながる
.
.
■何を伝えるか( ご自身の体験より )
・自分は支援者に会っていない
・どう支援するかより
どう話を聞くか
・母に対しての支援はあった
・地域社会の理解の方が大きい
・専門性より〈 関係性
■不登校について
定義は…
■実態調査
●きっかけ
・友だち いじめ 先生 勉強
体の不調 わからない
●休んでる時の気持ち
・ほっとした
自由な時間 勉強の遅れ
進路進学の不安 自己嫌悪
同級生がどう思っているか
気になる
●休んでの感想
・もっと登校すれば良かった
( という人も )
・行かなくてもよいが
→背中押して欲しかった きっかけ
★NO刺激 NOタッチでは
きっかけない
.
.
■登校刺激のチャンス
●戻りやすい 対応は?
友だちからの声かけ 有効だと実感
・問題解決
何が問題か言わないことも
・どれが問題?
・ほっとする反面
勉強の不安
取り残される 自己否定
・同級生 どう思ってる?
・行きたいけど 行けない
行けないけど 行きたい
・望まれる対応
友だちからの声かけ
.
.
■「学校に行かない」となると、
まず困るのは…
・家への負担 周りが困る
・低学年の不登校増えている
三世代家庭 減ってる
サポートする人いない
祖父母いない
夫婦でみないといけない
家族の負担多くなる
4人に一人仕事やめてる
■学校の代わりがない
■登校するだけで解決?
色々な問題もある
●環境要因
●個人要因
●引きこもることで
経験 体験不足 関係性減る
「どうせ自分なんて」
あきらめ 孤立の長期化 絶望
例)30年間ひきこもり
両親の死きっかけ
ハローワークきた
日本語 たどたどしい
その人、親戚にも隠されていた
他者とのつながりで
人間らしくなる
.
.
■支援 ありがちなこと…
通信制高校 福祉 医療
などへつなげよう
●目の前の人が
何に困っているのか?
・支援する側にとって
都合のよいサポートしようと
してないか
・本人 どう伝えていいかわからない
・専門性 より 関係性
・できそうなこと
興味を軸に
.
.
■回復プロセス
高松 丸亀 教育委員会
ネットで見られる
目安があったほうがいい 保護者には
.
.
■生きづらさ 減る改善する 理由
●自分のことを話せる相手・場所
●隠さなくてもよい相手・場所
.
.
■おわりに
・人それぞれ 背景ある
求められることも違う
・自分のことを話せる場があるか
・自分でしたい気持ち
できるかもしれないと
…思えることの積み重ね
・生きることの選択肢を
一人でも一つでも 増やしてほしい
・不登校は 通過点のひとつ
不登校のその先が
あることを知ってほしい
━━━━━━━
■感想
まさに人それぞれ、
背景も理由も
求められることも違うのだと、
自分の場合を振り返り改めて感じた。
支援について、
専門性より
(必要な場合もあるかもしれないが)
関係性がまず大事だということ。
誰でもできることはあるのだろう。
他の色々な課題についても
共通することだと思った。
いわゆる
当事者が話せる場も大事だが、
広く多くの人が課題に触れて
語り合える場も必要だと思った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます