月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

2/22 宮武将大 氏 講演「子どもたちの声に耳を傾ける 〜不登校の子ども・若者とその家族の支援〜」

2025-02-24 17:16:23 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等

令和6年度
丸亀市PTA連絡協議会 合同研修会

━ 丸亀市家庭教育セミナー/
  丸亀市人権・同和教育研究協議会
  児童育成部会 連携事業 ━

『子どもたちの声に耳を傾ける
〜不登校の子ども・若者と
 その家族の支援〜』


日時:2025.2.22(土) 10:20-12:00

場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
   2階ミュージアムホール

講師:宮武 将大 氏 
(一般社団法人 hito.toco代表理事)

━━━━━━━━━

学校の出欠アプリの〈お知らせ〉で
この研修会の案内がありました。

講師の 宮武 将大 さんは
以前参加したシンポジウムなどで
お話を聴いたことがあり、
興味があったので申し込みました。

……………………

■大事にしたいこと

 ●ワクワク感 忘れてはいけない
 ・子育ての問題について
  ネガティブなことを話す場合が多い

■不登校 ひきこもりを選ぶことは間違いか?

 ・「友だちがいなくなったとしても」
  学校に行かなくていいと思った

 ・生きる選択肢のひとつになった

 ・本人に問題があるのでは?
 ・ひきこもれる環境あってよかったね
  ……そうだろうか?

■「ひきこもれるなら、ひきこもってみろ」
 ・8年の引きこもり
 ・楽をしたいからではない

 ・今は認知されてきたが
   →理解広まってない
 ・不登校なりやすくなっている
  側面ある
 ・登校刺激→できづらくなってる
       無理やり行かせない

 ・不登校になれない子もいる
 ・過剰適応 最近気になっている
  →うつ状態 二次障害
   そのあと 反動でている
.
.
■やってきたこと
(一般社団法人 hito.toco)

 ・就労移行支援 (障害ある方)
 ・ひきこもり相談支援
 ・居場所活動 
  (オンライン ボードゲーム 瀬戸内サーカス)
 ・家族会
 ・支援者育成 サポーター育成
 ・普及啓発 *県内広報参照
.
.
■今日のはなし

 ・不登校体験
 ・不登校について
 ・不登校支援
 ・社会支援に関する状況?
.
.
■はじめに

 ●「お腹いたい」から
  ・三者の関係
   「学校に行けない」子ども
   「なんで行かないんだ」親
   「私が何とかします」先生

 ●きっかけ
  ・小6 学習面のきっかけから
  ・頑張ろうとする 体調不良
  ・相談できず 分からない 
    発熱 物忘れ 早退
  ・夏休み明け 不登校 
    何が理由でこうなっているのか…

  ・置いていかれた 絶望感
   *みんなと一緒に
   *同じ速度感
.
.
■期待に応えたい 
 でも応えられない自分
 
 ・自分の良さを発揮てきない
 ・悪いことにしか向き合えない
.
.
■環境が変われば行けるかも…

 ・中学 変わってない
  (学習面つまづき)
 ・14日間
 ・「行けない」→母「いいよ」
 ・何がどういう 心理
.
.
■不登校生活?の始まり
 
 ・頑張らないと→何を頑張れば…
 ・自分はおかしい存在では
   →外に出る不安
 ・死にたいわけではないが
   →生きる不安
 ・昼夜逆転 ゲームPC 漫画 テレビ
   ゲーム依存 時間埋めるため
.
.
■担任 訪問
.
■社会とのつながり

 ・チャット
  (コミュニティサイトのチャット)
 ・会話が楽しいというより
   →人の存在を感じる
 ・文字のやり取りで会話できる
 ・他者との関わりできる
 ・取り上げないでほしい
 ・止まったままのようだけど
  何かしら育まれている
   例) 独学で英語
     ( 英語圏の人とやり取り )
.
.
■母 窓口一本化 ( ご自身の例より)

 ・父と祖母 不登校に否定的
 ・5000円やるから卒業式行け
   →揺らいだ
 
■身近な理解者 支援者
 
 ・家に安心な空間つくる
 ・自分のペースで過ごせる

 ・部屋だけで過ごす人
 ・リビングまで過ごせる人
 ・外出できる人
   *理解度で世界が広がる

 ・ゲーム 勧めてくれたが
   やってみて 面白くない
   身近な親 
   →見ているようで
    分かっていないことも
    結構あるのだと思った

 ・エネルギー 回復
   料理 外出するようになった
.
.
■卒業 校長先生は…

 ・卒業させられない
 ・他の生徒に悪い
 ・この3年間で何を?教えてほしい
 ・手紙→わかりました 理解できた 
     歩み寄り 
     やろうとしてくれた

■心の変化

 ・卒業のタイミングで心が晴れた
 ・高校進学は選択肢になく
 ・選択肢が広がったと思った

 ・父→否定しない 何も言われない
 ・親に自立した姿を見せたい
   →感謝の気持ち
 ・誰かのために
   →起点になる人が多い
.
.
■たくさんのハードルはある

 ・外出→人の視線気になる
 ・食べると→お腹いたい
 ・運動不足→動くと膝関節痛くなる
 
 ・やらなければいけないこと
  分かっているが
  その過程には 不安 

 ●母の対応

 ・風呂しんどい→浸かるだけにしたら
 ・食べなくていいよ→外出はできる
 ・車に酔ったら→帰ればいい
   帰れると思ったら酔わないように
 ・ジムに行きたいんだけど 母
  →一緒に行く
   他者の視線 気になるが
   実際 誰も自分見てない
   週数回 なじみになる 
   スタッフから一般の人として声かけられ
   意外と会話できる
   お客さんになれる
.
.
■客のあまり来ないスーパーで働く
 (自分の行っていた近所の)

 ・仕事として 認知できた
  行ったことのある場所 働く
  “ゲームよりも面白い” 働くこと
  
 ●良かったこと
  ・親は のんびり構えていた
   三世代同居 
   30まで家にいても
   …と思ってたらしい

  ・スーパーの店長
   空白のある履歴書を見ても
   とやかく詮索しなかった

  ・スーパーの
   バイトリーダーおばちゃん
   神経質そうな子…
   だけど大事に育てよう

  ・4年間働いた

■良かったこと

  ●否定されなかった
  ●知ろうとしてくれた
  ●分かろうとしてくれた

  *本人も分からないこと多いはず

 ★不登校を理解することは難しい
 ★偏見が0になることも難しい
 ★その人を分かろうとすることはできる
 ★その過程に関係性を…
 ★関係性が回復につながる
.
.
■何を伝えるか( ご自身の体験より )

 ・自分は支援者に会っていない
 ・どう支援するかより 
  どう話を聞くか
 ・母に対しての支援はあった
 ・地域社会の理解の方が大きい
 ・専門性より〈 関係性
  
■不登校について
 定義は…

■実態調査

 ●きっかけ
  ・友だち いじめ 先生 勉強
   体の不調 わからない 
 
 ●休んでる時の気持ち
  ・ほっとした 
   自由な時間 勉強の遅れ
   進路進学の不安 自己嫌悪
   同級生がどう思っているか
   気になる

 ●休んでの感想
  ・もっと登校すれば良かった
   ( という人も )
  ・行かなくてもよいが
  →背中押して欲しかった きっかけ

  ★NO刺激 NOタッチでは 
   きっかけない
.
.
■登校刺激のチャンス

 ●戻りやすい 対応は?
  友だちからの声かけ 有効だと実感

  ・問題解決 
    何が問題か言わないことも
  ・どれが問題?
  ・ほっとする反面 
    勉強の不安
    取り残される 自己否定
  ・同級生 どう思ってる?
  ・行きたいけど 行けない
   行けないけど 行きたい
  ・望まれる対応 
    友だちからの声かけ
.
.
■「学校に行かない」となると、
  まず困るのは…
 
 ・家への負担 周りが困る
 ・低学年の不登校増えている
   三世代家庭 減ってる
   サポートする人いない
   祖父母いない 
   夫婦でみないといけない
   家族の負担多くなる
   4人に一人仕事やめてる

■学校の代わりがない

■登校するだけで解決?
 色々な問題もある

 ●環境要因 
 ●個人要因

 ●引きこもることで
   経験 体験不足 関係性減る
   「どうせ自分なんて」
   あきらめ 孤立の長期化 絶望

 例)30年間ひきこもり 
   両親の死きっかけ
   ハローワークきた
   日本語 たどたどしい
   その人、親戚にも隠されていた
   他者とのつながりで 
   人間らしくなる
.
.
■支援 ありがちなこと…

 通信制高校 福祉 医療 
  などへつなげよう

 ●目の前の人が 
  何に困っているのか?
  
 ・支援する側にとって
  都合のよいサポートしようと
  してないか

 ・本人 どう伝えていいかわからない

 ・専門性 より 関係性

 ・できそうなこと
  興味を軸に
.
.
■回復プロセス 

高松 丸亀 教育委員会 
 ネットで見られる
目安があったほうがいい 保護者には
.
.
■生きづらさ 減る改善する 理由

 ●自分のことを話せる相手・場所
 ●隠さなくてもよい相手・場所
.
.
■おわりに

 ・人それぞれ 背景ある
  求められることも違う

 ・自分のことを話せる場があるか

 ・自分でしたい気持ち
  できるかもしれないと 
   …思えることの積み重ね

 ・生きることの選択肢を
  一人でも一つでも 増やしてほしい

 ・不登校は 通過点のひとつ
  不登校のその先が
  あることを知ってほしい

━━━━━━━

■感想
 まさに人それぞれ、
 背景も理由も
 求められることも違うのだと、
 自分の場合を振り返り改めて感じた。

 支援について、
 専門性より
 (必要な場合もあるかもしれないが)
 関係性がまず大事だということ。
 誰でもできることはあるのだろう。

 他の色々な課題についても
 共通することだと思った。

 いわゆる
 当事者が話せる場も大事だが、
 広く多くの人が課題に触れて
 語り合える場も必要だと思った。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2/19 四国学院大学 演劇コー... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等」カテゴリの最新記事