月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

2/26 みんなのアーティスト・ コーディネーター養成講座 第5回講義&ワークショップ 「あなたのアートで みんながつながる!?」

2022-02-28 16:11:23 | 参加★舞台 映画 WS等


みんなのアーティスト・
コーディネーター養成講座
第5回講義&ワークショップ
「あなたのアートで
みんながつながる!?」

講師:吉野さつき さん
 (愛知大学文学部教授・
ワークショップコーディネーター)

わたなべなおこ さん
(演出家・ワークショップファシリテーター・劇団あなざーわーくす主宰・NPO法人PAVLIC理事)


日時:2月26日(土)13:00-16:00
場所:マルタス
  (丸亀市市民交流活動センター)
………………………

「アートで人と人を緩やかにつなぐ」体験、文化芸術の新たな価値を学ぶ講座でした。

5回にわたる講座も最終回。
何となくお顔を覚えた方もいて、
勿論、色々お話して
名前を教えてもらった方もいて、
そういう意味でも
実りを感じる講座でした。

初回より回を経て、
より話しやすい雰囲気になったのが
何よりだと思います。

……………………

前半★わたなべなおこさん


●講座内容を参加者同士で共有する

・グループ分け(4つ)
・これまでの講座の内容を振り返る
・思い出の共有


●講座のシーンを短い演劇で再現する
(グループごとに)

・どのシーンを取り上げるか、
 それぞれ何の役割をするか、
 どう表現するかなど話し合う

・つくったものを見てもらう


①グループ→第1回
リモートの様子、
村尾さん…多様性をうどんで表現
今尾さん…ロジックモデル
活動の結果を振り返り
改善点を次に活かす繰り返しが
社会課題の解決に近づく。
(ざっくりした言葉で)

②グループ→第2回
でたらめの自己紹介
面白いやりとり

③グループ→第3回
拍手回しの場面
アイスブレイクって何?で終わり
✻疑問をテーマに
→アイスブレイクは
氷を砕くように、緊張をほぐす、リラックス、あたためるなど…体も心もウォーミングアップ的なこと


④グループ→第4回
ホワイトボードに付箋
それぞれの問題
それぞれの考えを聞いていく場面


演技を通して振り返りができた。

心が動いたところなど
振り返ることで思い出せた。

うそを楽しむのは演劇の醍醐味。
疑問をテーマにするのは面白い。


後半★吉野さつきさん

(わたなべなおこさんとの
トークを交えながら)

演劇は、人との関わりを生む。

わたなべなおこさん
主宰の劇団〈あなざーわーくす〉
実験的な演劇をしている。
観客も参加、巻き込む手法。
セリフを渡して読んでもらったり。


芝居の成り立ちは…

最初は演じる人と観る人と
境目がなかった。
もとはフラットに
出たり入ったりするものだった。
だんだん分断がおきてくる。
作り手が壁を作った。
観客を排除してしまった。

どうやったら風通しが良くなり
交流できるか考えている。


専門性を高めて→分業化
境界を作ってしまった。

役割が固定しない
共同体のあり方を考える。
役割を渡し合いつつ
排除しないやり方を探す。
居場所が出来る。


●コーディネーターの存在

・良いこと

仕事が助かる。
アシスタント等いた場合
日程調整、お金、宿泊手配など
やることは多く幅広い。

クライアントが何を求めているのか
話し合いが必要。
その時にも居ると助かる。

慣れない地域に入る場合
コーディネーターがいると
それだけでも心理的に心強い。
間に立つ人は、
その地域に住みその地域を
知っている人だとやりやすい。


・困ることもある

コーディネーターのこだわりが
強すぎると困る。

アーティスト
↓↑ ←──ここで止まってしまう
コーディネーター
クライアント

そもそも
外部から違うものを
取り入れようと思ったのは何故か?

外部のものは、
普段とは違ったものを引き出せる隙間を生む。
そんな良さがあるのだか
コーディネーターの思いや熱意が強いあまりに、それを止めてしまうことがある。


●演劇の良さは?

他の芸術と違うところは
観る人がいて成立するもの
一人ではできない。

コミュケーションが生まれやすい。

記憶に定着しやすい。
その人の体験になる。

他者理解にもよい。
演じてみることで他者を自分に落とし込む。

(理屈でわかっても、なかなか
感覚でわからないこともあるので、
確かにそうだなと思った)


●質疑応答より

(色々なお話を交えながら
ざっくばらんな雰囲気でしたが
下に書いているのは簡単なメモ程度)

Q.
分断されてるなと感じたのは
どういうことから?

A.
演劇を観ていてつまらなく思ったことがあり。
繋がりを感じにくかった。
→今の活動に繋がる
……………………

Q.
異ジャンルアーティストの
コラボ企画
企画側として無茶振りになってないか不安。また、
これとこれを結びつけたら?と
ひらめく感性はどうしたら?

A.
それぞれの特色を知っておく。
お見合いのようなもの。
……………………

Q.
板挟みになるとは?具体的に。
(以前の講座にて、
コーディネーターの仕事内容
としての話に出ていた内容より)

A.
違うもの同士の間に挟まるのを
前提とした仕事。
それを嫌に思うのではなく
何ができるか?見つける。

主張が全く違う者同士ではない。
思いは同じ。
完全に違うわけではない。
折り合いをつける。
それぞれの〈何を大事にしたいか〉その間に入り
必要なことは何かを探る。

マニュアル化できない。
ケースバイケース。

日常でも
似たようなことはしている。
色々なことを調整している。
諦めないこと。
…………………

Q.
講師は褒め上手。
私たちは何に気をつけたら?

A.
うそは言わないよう
気をつけている。
上辺だけの言葉は伝わってしまう。

評価は、その状況によって
ポジティブなものもあれば
ネガティブなものもある。

例えば
子どもの悪ふざけなどもあるが
“ほめる”も“しかる”も
偏りすぎてはダメ。

色々な見方が大切。
何もやってないと見るか、
そこに居る存在
そのものを認めるか。
…………………………

Q.
言いにくい状況がある時どうすれば? (招いたアーティスト/地元の活動家など)

A.
出てきた不満の声、
どうしてそう思ったのか?
嫌なこと、
不安な要素は何だったのか?
理由はいくつかあるはず。


Q.
誰でも役者になれる?

A.
日本と海外の事情の違いの話

海外は…ドラマスクールなどで
専門的な教育を受けて
免許などを取得→仕事ができる

日本は垣根がない→多様なものが生まれる
フレキシブルで
線引がないところが強み

しかし問題もある。
仕事として
認められているのか?
失業保険など
補償がないことも。

ただ、
ライフワークのひとつとして
他の人のために何かする
人との関わりとして
できることもあるのではないか。

………………

演出家は、その人の特性やクセを
解像度を上げて見る。
私たちも続けていけば
解像度を上げていけるのではないか。
生活にフィードバックできる。

…………………………

▼最後に村尾さんより

●これまでのアンケートより意見を聞く

①社会課題をアートで解決に導くことについて
イメージできますか?

②「あなたののアートでみんながつながる」
イメージできますか?


▼わたなべさん、吉野さん

人と人を繋ぐことができたら、
社会課題は解決できると思う。
社会課題の多くは孤立の問題があるので。


▼その他 参加者も加わって

●文言をわかりやすくしたら伝わりやすいかも

社会課題→困ること、大変なこと

アート→表現


●声をあげられない人には

孤立させないをための場作り

身近な困りごとからだと、
きっかけとして良いかも

●芸術は…

平和な状態で、
文化芸術でより豊かに…
というのもあるが、

切実なもに直面して、
その中から出てくる
祈りのようなもの、
それを共有しようとする側面もある。

…………………………

などなど、
参加者からの発言もたくさん出て、
時間をオーバーするくらい
話し合いが盛り上がりました。

講座の中でも、
聞く、話すことは大事だとありました。

このような話し合いが
自然と活発になること、
そういう場や雰囲気を
作っていくことは大事で

それだけでも、
解決に向かう第一歩かなと
明るい気持ちになりました。

講師の方々、
参加者、関係者の皆さん、
ありがとうございました!

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