岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

夏秋いちご団地を見学してきました。

2011年06月18日 | 百姓
平成23年6月17日(金)晴れ

青森県黒石市の夏秋いちご団地を見学してきました。

ここのイチゴ栽培経営は凄いと聞いていたので、飛び込みで見学してきました。

ここのエリアは旧農事試験場の跡地を借りて団地を形成しているようです。

説明してくれた方は、20代の若者で、飛び込みなのに嫌な顔もせず、丁寧に説明していただき、質問にも全て回答していただき、感謝です。

農業経営にもしっかりした理念をお持ちで、素晴らしい、若者でした。

立派なハウスですね。水耕栽培をやっています。


 

全景ではないんですが、ハウスは25棟程あります。





こちらが説明してくれた若者が栽培、経営しているハウス群です。
大小あります。中古のハウスを買ってきて利用している部分と補助金で建てたハウスもあるとのこと。




彼氏曰く、収穫は決まっているので如何にコストをかけないかが、農業の極意だそうです。
その通りだよね!中古の資材って有りだよね!





小型のハウスは2条植えです。大型は4条植えでした。
病気を付けないことや、虫対策が大変ということでした。





ここの団地にはつがる苺組合の3名の組合員と研修生8名で運営しているようです。
青森市や田舎館村、大鰐町にも組合員がいるそうです。




この方は、高設栽培はしていなくて、土培栽培でしたね。
イチゴは手間暇のかかる作物で、手間暇を惜しまず手入れすると収入に大きく影響するということでした。
大きいハウスは4間×25間のハウスで、手入れの仕方で20万円から200万円までの差が出るようです。
手をかけた分、収益も上がるということでした。枯れた葉や、不良の株芽を取り除き、風通しをよくしてあげるなど3日も手を掛けないということは無いそうです。
大変な仕事ですね。
小さいハウスは、もともとはトマト用のハウスのようですが、強風対策の補強が不要で風通しが良いのでコスト削減と温度管理がしやすいとのことでした。




井戸の周りです。
団地を組む利点は、設備が共用できるためコスト削減になるメリットがあるそうです。
井戸も共用できますもんね!




このようなハウスを10棟もあったら、安定した農業経営ができるかもね。
欲しいね!



若者が説明してくれたことを若干、整理しておくと
①如何にコストをかけない経営をするかが、農業経営の秘訣。
②販路を確保してから栽培すること。栽培してから販路を探すのは経営的に大変なこと。
 この組合は、作付前に価格や提供収量を契約してから生産するので販路の心配しなくてすむし生産だけに注力すればいいとのことでした。素晴らしい!
 販路の確保が難しんだよ!
③仲間を求めている。来年、研修生8名が独立して組合になれば組合も拡大できるが、もっと、組合員がいた方が、ユーザーに安定供給できる。
④組合員は青森県にこだわらず、他県でも良いそうです。一寸、期待感あり!
 ただ、安易な気持ではできない作物なのでそこが難しい。
⑤ある程度の規模があれば、高収入が得られるようですが、投資して規模を大きくしてやっても積極的にやっていけるかが心配。休みがないんだよ!
 でも、作業は3月から12月までで、1月、2月は完全冬休みだそうですよ。
 夏場は暑いハウスの中の仕事なので体力的にキツイそうですよ!
⑥ちなみにイチゴの品種は銘柄品種ではなく「サマールビー」「なつあかり」の2種類でした。

今日はこんなとこで!

良い話を聞けましたね。自分の息子のような方に教えられました。



頑張っているんで、プチットお願いします。
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コメント (6)
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