小沢党首ら民主党46人の訪中で、最も問題なのは、これら民主党議員が開会中の国会審議に背を向け、国会議員としての第一の責務を放棄しようとしていることだろうと思う。 おかげで国会は衆参本会議に影響がでるそうである。彼らが国会より大事にするものが中国の意向を聞きに行くことだとは、一体彼らは本当に日本の国会議員なのだろうか。常識で考えてあり得ないことだろうと思う。
ところが、これについて、読売新聞(YOMIURI ONLINE)は、以下のように報じているだけである。(民主党 訪中 12/5 検索)
小沢代表、来月6日から訪中…胡錦濤主席と会談
民主党の小沢代表が12月6日から3日間の日程で中国を訪問し、同7日に北京で胡錦濤国家主席と会談する日程が固まった。
菅代表代行ら同党国会議員約50人と支援者約400人が同行する。
小沢氏の訪中は、昨年10月以来。
小沢・民主代表:あす訪中 国会議員45人が同行 「台湾」など議題に
民主党の小沢一郎代表は6~8日の日程で中国を訪問する。7日には胡錦濤国家主席と会談の予定で、7月の参院選大勝で政権獲得の現実味が増した民主党にとっては、台湾問題、北朝鮮問題など外交面の基本姿勢を問われる訪問となる。
会談では温室効果ガス、人民元の為替相場、東シナ海ガス田開発など幅広いテーマが取り上げられる見通しだ。
台湾問題をめぐっては、シンガポールでの日中首脳会談で温家宝首相が「日本の適切な処理を期待する」と述べるなど、中国は敏感な反応をみせている。小沢氏は台湾の国連加盟問題で中台関係の緊張が高まる可能性を指摘しており、会談でも取り上げられることになりそうだ。
北朝鮮問題をめぐっては、胡主席が核無能力化や拉致問題に言及するかが焦点となる。
小沢氏の訪中は代表就任後2回目で昨年7月以来。今回は国会議員45人、民主党支援者約400人が同行する。
国会は15日の会期末を控えた攻防が激化しており民主党は今回の訪中を政府・与党の外交姿勢との対立軸を強調する機会にしたい考えだ。【渡辺創】
毎日新聞 2007年12月5日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071205ddm005010159000c.html
国会をすっぽかして国会開会中に外国訪問し、外国相手にとせっせと協議に励む民主党とはいったいどこを向いて政治をしているのか。
そして、このような野党民主党をまるで「政府」であるかのように扱い、外国との議題内容を嬉々として網羅、報道する毎日新聞とは、一体どういう報道機関なのだろうか?マスコミの見識、少なくともこの二社の記事に、報道人としての「公平中立」のモラル・見識など、どこを探してもない。