両親とその兄弟たちが次々と亡くなり、血がつながった叔父叔母で生きているのは叔父(母の弟)、そして叔母一人(父の妹)の二人のみ。
昨日は10年振りにその叔父に会った。千葉在住だけど、京都出張の帰りにホテルランチのお誘いが姉と私にあったもの。
ドキドキワクワクで姉とロビーで待っていると、Gパン姿の叔父が手を振りながらこちらに歩いてきた。会わない間に祖父と激似に変身していた叔父、DNAおそるべし!!
おいしい中華ランチを頂きながら、近況報告や昔話に花が咲いた。私の幼い記憶の中の叔父はひたすら勉強をしていた。年末、食後に居間で皆が紅白歌合戦を楽しんでいる中、ひとり立ち上がって2階の勉強部屋に戻る叔父。歌合戦の続きが気になったのだろう、フスマを閉める前にそっと廊下から画面を見る叔父。祖母が「冬休みなのにテレビぐらい見てもいいじゃないの。こっちにおいで」と声をかけた。その声がきっかけで「いや勉強してくる」と廊下から姿を消した叔父。勉強ってそんなに厳しくて辛いものなんだと知った私は、なるべく辛くないように手抜きで頑張りました。
今は一人暮らしをしている叔父、今月で仕事を引退して、その後は旅行するつもりらしい。大動脈解離と前立腺の手術を経てもなおエネルギッシュな叔父にほっと安堵し、こちらも元気をもらった。
顧みると、叔父よりも私たち姉妹の方が隠居老人のような毎日を送っている。叔父に会えたことで、人間やはり心の持ち方次第で生き方が大きく変わるんだなぁと勉強になった(勉強にはなったが、それを即生活に反映させられないのが私のいけないところ)。
おねちゃん、叔父様に会えてよかったね。
ボクも行きたかったな!(また今度ね)