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☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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「4月28日 つげ〜かぶと村〜津〜櫛田の紅葉屋へ」

2020-04-28 08:12:40 | 『都見物日記』

 昨日は「近江の湖水 又は むかで山、勢田の唐橋色々と眺め、つげ(柘植)と申所へ夜八時に」着き、亀屋という宿屋へついてご飯を食べて10時ごろにご就寝。

明けて今日は宿屋を車で発ち、途中馬車に乗換え、津を経由して伊勢へ向かいます。

 前項ではこの「つげ(柘植)」の場所がわからなかったのですが、FBで上げたら教えてくださる方がありました。

「「つげ」は伊賀でしょう」とのことで、桐野先生、ありがとうございました

 

『都見物日記』(三)‥‥ ④

 四・二八  「つげ」より車にて。今日は六時に起き 顔洗い、七時過に此宿より立出で 大きな岡の下を通りかぶと村という所にて一寸茶のみ 直(スグ)車へ又のり、九時過 せきの地蔵さんの脇にておいり(※「降り」の意)、此(ココ)にて一ぷく煙草。大よだれかけなされた地蔵の参詣などいたし、又此所(ココ)にて車もかわり、三十銭にて車もきまり、「むくえ」にて昼飯たべ、夫(ソレ)から馬車に乗かえ津にて又馬車にのりかえ櫛田迄乗つづき候。

 櫛田の紅葉屋と申す宿屋へつき くれぐれ(※「夕方」の意)にて候、風呂に入り 飯たべ 酒ゆるゆるちんとのみ候。今日途中にては大きな汽車通出来る所を眺め、実に実におどろき 鈴鹿山あたり感心々々々々。 つげより二十五銭にて、むくえより三人にて四十銭、櫛田迄十五銭 三人金はらい候。家より出る時のつもりにては 少し宿屋の所が金銭が違い候也。

 

 旅の途中の交通費のチェックなどもメモされてて、なかなか興味深い内容です

「大きな岡の下」とは「せきの地蔵さん」「おおよだれかけなされた地蔵」なども気になる所ですが、先を急ぎましょう。

明日は伊勢参詣が待っています。


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