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S2000と茶の湯 日々是好日

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2023-12-21 12:15:21 | 茶事 茶会



三千家の流祖 宗旦
 
なくなられたのが 1658年 12月19日
お家元さんでは (万治元年11月19日)の旧暦で
毎年11月に行われています
 
我が家は クリスマス茶会に合わせて 12月
 

 
ちゃんと草取りをして
 

 

筧も青竹 湯桶も出しました
 

 
床は 流祖宗旦
 

 
こんなお顔だったのかな ?
 
本来 遠忌茶会だと 三つ具足がよいかもしれませんが
 

 
宗旦狐 ?
いえいえ 白蔵主です
 
同じ狐という事で 12月は宗旦狐に化けていただきました
 
宗旦狐は 黄狐
白蔵主は 白狐
 
お着物着てるから 分りませんね
 
お話しは色々あるのですが ・・・
 
永徳元年に、和泉にある耕雲庵の住侶に白蔵主という僧がいた。
白蔵主は稲荷大明神を常に信仰して、毎日法施を怠らなかった。
ある時、竹林にて片足を失った三本足の白狐に出会い、連れて帰って慈育した。この狐には霊性があり、
吉凶を告げたり、盗難を防いだりした。
その狐の子孫も三本足であり、寺内に住んでいたという。
白蔵主には狩猟が好きな甥がいたが、白狐はこの甥を恐れ、
白蔵主に化けてその甥の家に行き、殺生の罪について語り、戒めた。
しかし、この甥は、狐が白蔵主に化けていることに気付き、
鼠の天ぷらで引き寄せ猟してしまうが、狐は最後はなんとか罠を外して逃げる。
 
狂言にもなっているようですが
 
 

 
花入れは 丹場市野雅彦さんの線紋
 

 
棚は尚歌棚 
棚板が 短冊・色紙・筆になっています
天板が色紙で
 

 
棗は 歌棗
 
漆壺齊さんの 松風棗
 
不昧公は 松の字を上下に分けて書かれましたので
 
すむひとも とうひともなど かたおかの
山松風と誰のときくらむ
 
と歌が描かれています
 
歴代 漆壺齊さんが作られますので
形は何種類かありますけれど
サイズは中棗
私のは 蓋が面取りしてあります




今年最後のお稽古 お軸は 他流ですが 遠州訓示

2023-12-21 11:05:39 | 床・軸

 
利休の孫弟子で、三代将軍徳川家光の茶湯指南役だった小堀遠州が、
茶の湯の道のありようを説明した言葉。

 
 
夫れ茶の湯の道とても外にはなく 君父に忠孝を尽し 家々の業を懈怠せず 殊には朋友の交を失う事なかれ
春は霞、夏は青葉がくれの郭公 秋はいとゞ淋しさまさる夕の空、冬は雪の曉 いづれも茶の湯の風情ぞかし
道具とても、さして珍器によるべからず、名物とても異りたる事もなく
古き道具とてもその昔は新し 唯先達より伝りたる道具こそ名物ぞかし
旧きとても形いやしきは用いず
新しきとても形よろしきは捨つべからず
数多きをうらやまず、少きをいとはず
一品の道具なりとも幾度も もてはやしてこそ、子孫に伝ふる道もあるべし
一飯をすゝむるにも志を厚く 多味なりとも志うすき時は早瀬の鮎、水底の鯉とても味もあるべからず
籬の露、山路の蔦かずら、明暮れてこぬ人を 松の葉風の釜のにえる音たゆる事なかれ
 
これを 現代語に訳すと
 
そもそも、茶の湯の道といっても、特別なことは何もない。両親を大切にし、
家庭内の仕事を疎かにせず、そして、友達との親交を絶やすことなく。
春は霞、夏は葉陰のホトトギス、秋には寂しさが増す夕暮れの空、
冬は雪の夜明け。そんな景色こそが、茶の湯の風情なのです。
道具も、奇抜なものを選べば良いというものではない。
名物ばかりを使うこともないでしょう。今古く見える道具も昔は新しく、
先人達に大切に扱われ、今まで無事に残ってきたから、名物になったのです。
古いからと言って品がない物は使わない。新しくても美しければ積極的に使った方が良い。
沢山の道具を持っている人を羨む必要はなく、
道具が少ないからといって恥ずかしがる必要もない。
ひとつの道具を、幾度も大切に使い続けることで、
歴史を超える名物になることだって有り得る。
貧しい食卓でも十分に心を込めれば良い。
贅沢な食事であっても、心がこもっていなければ、
新鮮な鮎も泥臭い鯉も、味に変わりはなくなってしまう。
垣根の露、山道に紅く染まった蔦。
朝も夜も、風に揺れる松葉のような、
釜の煮える音を絶やさず、ただ来ぬ人を待とう。
 
釜をかけて ただ来ぬ人を待とう。
いいじゃないですか
 
お道具に関するお話も 
納得

裏千家の私たちが 言葉を唱和するように
 
遠州流の方たちは
遠州公のかき捨ての文を唱和されるのでしょうか
長文で 覚えるのが 大変そうです
 

 
花は犬枇杷と 椿は不明
花が開いたら 調べてみます
 
他流のお軸は掛けないほうがよろしいという事ですが
遠州公は数多の茶人に 多大な影響を及ぼした方ですし
綺麗さびと言われる お茶も素敵だと思います
 
不昧さんも たくさんの影響を受けて
尊敬されていた方ですから。

頭を垂れても 問題ないでしょう

そもそも お軸に対して一礼するのは
その書いた方に対する 一礼ですから

他流を掛けるなと言っても
お家元様のお軸は と~~~ても高価ですから
他流のお家元様のお軸を買うことはないと思いますよ


12月の第2週のお軸 

2023-12-21 11:01:52 | 床・軸



なんとなく 雑用が多く 先週の軸も出していませんでした
 
先週は 内容が面白いお軸でした
 
 

 

 

 
車夫は御客人に語る この寒天に引く車は 火の車
乗ってくださるお客様は 如来様と思います
 
運は運ぶと ・・・
乗ってくださるお客様も36才なら 私も36才
同じ年でも 天地の違い
何が何やら 訳が分からぬ その次第
正直を 十六盤とみると
お前は 四九三十六 私は六六三十六
 
十六盤は二一天作というから
自念に訳る
 
同じ年でも人それぞれ
運命は 天地の差という事でしょう
十六盤は すごろくのことで
二一天作 というのは算盤のこと
 
すごろく・算盤 色々と
数字がかかわっているようです
同じ年のお客様に対して
自分の立場からの
車夫の愚痴のようなものかな ?
 

 
山ニシキギと楼蘭椿
 

 
山ニシキギは照葉が鮮やかです
 

 


楼蘭は 大輪の椿です
豪雪でも折れず 花がたくさんつきます