今週のお軸は
町春草さんの書 北極
町春草さんは女性書家のかたで
あの ひよこ饅頭の やわらかい仮名 ひよこの字を書いた方です
九州の吉野堂さんが ひよこ饅頭を東京で売り出すのに
いろんな方の書を検討し 最終的に春草さんにきまったそうですが
やわらかな ロゴのような字がうけて 大成功だったようです
書いてある用紙は
JALの北極通過記念証の無地の用紙
何故 こんなものが 外に出たのかは不明ですが
多分 世界に一つのお軸です
東西冷戦時代は
ソビエト上空を通過できないので 北極周りでヨーロッパに飛んだそうです
その時の 乗客の方に 日時と便名とお名前を書いて渡された用紙です
昔の出来事で もうこんなことはないだろうなんて 平和ボケしておりましたけれど
これから 世の中がどう変わっていくのか 想像がつきません
表具の裂地も なかなか いい裂地です
花は クガイソウ ホタルブクロ 常山アジサイ
何故 南極がないかといえば
赤道を中心として 北極側が北回帰線
南極側が南回帰線
南回帰線が通過する場所は 国が少ないからでしょうね
ヨーロッパは北回帰線ですね 日本もですよ
文字から 涼を感じるのも お茶席の楽しみかもしれません
この時期 瀧 とか 雪 とか
お茶杓の名前にも 氷室 とか 雪室 使えますね
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