Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

友の慟哭

2016-05-28 01:00:00 | 雪3年4部(虚勢の裏側~魔法の言葉)


雪は河村亮とのことを考えながら、一人教室へ向かって歩いていた。

するとその道中で、大きな声が雪に掛かる。

「雪っ!」「!」



声の主は伊吹聡美だった。

聡美は大声を上げ慟哭しながら、雪の肩に縋り始める。

「ゆきぃぃぃぃ!!」

「??!えっ?!どしたの?!アンタここで授業じゃないでしょ?!」



「ゆきぃぃぃぃ!!」「どうしたの?!何かあった?!」

「太一が‥」「太一が何?!」



そして聡美の口から語られた真実は、何も知らない雪を驚愕させた。

「う、うちら‥付き合うことになったのに‥」「へっ?!」



「軍隊に行くってぇぇぇ!」「はぁぁ?!」



聡美は涙をポロポロ零しながら、がっくりと肩を落とす。

「あたしとはもう終わったんだと思って、

ヤケクソで軍隊に申し込んだんだって‥」


「ちょ‥待って何が何だか‥」



「もう取り消しも出来ないってぇぇ‥!」



聡美の目からブワッと涙が溢れ出した。

「取り消しの期間も終わっちゃってて‥」と力なく呟く聡美に、雪は何も言葉を掛けてあげられない。



混乱の最中で、こう叫ぶのがせいぜいだった。

「な‥何がどうなっちゃってんの?!?!」



季節の移ろいと共に変化して行くそれぞれの関係。

冷たい秋風はただ静かに、彼らのその間を吹き抜けて行く‥。






次の授業が始まっても、雪は先程の衝撃から依然として立ち直れていなかった。

手元のノートには、「聡美」と「太一」の名が延々と書かれている。



先ほどの衝撃の告白の後、泣き続ける聡美を宥めるのは一苦労だった。

「雪ぃ‥あたしもうどうしたら‥」

「とりあえずアンタ授業あるんでしょ?落ち着いて、ね?

泣くの止めて、後でちゃんと話しよ。分かった?」
「ん‥」



涙ながらに唇を噛み締め、頷く聡美。

彼女が握った携帯電話が、何度も震えていた。きっと太一からなのだろう。

この二人は、一体どうなってしまうんだろう‥。



雪は後ろ髪を引かれる思いで、とりあえず授業を受けに教室へと向かった。

出席に厳しいと評判の教授の講義だ。休むことは出来なかった。

「おはようございます」「皆さんおはよう」



「授業を始めます」



痛む頭を庇いながら、教室へと入って来た教授をぼんやりと見ていた雪。

その視線の先に、先程までは確認できなかった人物の背中を見つけて目を見開く。



柳瀬健太‥。



雪の胸中がムカムカと憤る。

滑り込みで入って来たってわけね



雪から一番遠いと思われる席に、おそらくコソコソと就いたであろう健太。

苛立ちは隠せないが、とりあえず授業に集中せねばならない。

雪は目を閉じ、一度大きく深呼吸をする。



健太への対応をどうするか、未だ結論は出ていない。

無鉄砲に向かって行ったら、また思わぬ所に余波が押し寄せてしまうかもしれないから。



雪は授業に集中しようとノートを取り始めた。

頭の中には無数の考えが、次から次へと浮かんでは消えて行くけれど。



静かに授業を聴き、黙々とノートを取る。

今の場面だけ切り取れば、何てことのない日常の一片だろう。

けれど周りの環境や人間関係は常に変化し続け、それは少なからず雪に影響を与えて行く。



教授の声が広い教室に反響し、やがて消えて行った。

雪はぼやけていくその記録を、忘れないようにノートに書き留めて行く‥。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<友の慟哭>でした。

あちゃー‥太一‥。


クール◯コ再び‥

軍隊に申し込んだのはやけっぱちだったんですね‥。

あのピアスをお別れにしようと思っていたのかな。。うう‥(T T)
二人‥どうなるんだろう‥。

次回は<彼、突然の来校>です。

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