夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

シュールリアリズム映画を作る ⑭

2021-07-27 16:29:57 | Weblog
いったい自分は何をしようとしているのか、コンテを作りながら考えちゃいますが一歩でも進めます。


昨日もあの場所へ行ってロケハンをしてきましたが、これで何度目でしょう。
鉄の階段のステップにグラスを置いて一枚。


グラスを「クラインの壷」に見立てているんですが、思考回路も堂々巡りに陥ります。


先日、ビニールホースを半ひねりしてパイプで接続、空間のあるメビウスの輪を作ってみましたが、これも小道具になるんじゃないかと今度は撮影に使えるよう瞬間接着剤で繋いでみたらうまく接着できました。

このホースの中の空間って、どういうことになっているのかな。

もうひとつ思いついたことがあります。
登場人物である初老の男はバッグを肩に架ける予定ですが、メビウスの輪を象徴してベルトを半ひねりしてみたらどうだろう。


あれやこれやで考えていますが、緻密じゃない頭で順を追ってコンテを作るより撮影項目をカメラ位置毎にまとめた方が効率が良さそうです。

カメラ位置とアングルはほとんど決まっているので明るく悩むのは撮影したフィルムをテレシネでデジタル化し編集するときにします。
思えば故松本俊夫氏の「Atman(アートマン)1975」は数千枚の赤外線写真で成り立っていますが編集作業は膨大な手間を要したでしょう。
今はデジタル時代で、昔のフィルムで苦労したことが机の上で簡単に可能、なのがアナログ人間には気に入りませんが便利なので活用します。

撮影は秋になりそうですが、この作品は完成して YouTube にアップしても「訳がわからない」とか「意味不明」、「映像文法を無視している」なんて評価でしょうが、私の狙いはまさにそこです。
完成するのはいつになるかわからないので前段階でロケハンで撮った写真を使ってスライドショー構成の映像作品を試作したらそれはそれでアートマンの孫みたいで面白いかな。
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