シネカメラ、特に16ミリは眺めても持っても手応えがあります。これを出してきました。
今日は BOLEX H16 。無骨さと繊細さが同居する物々しいカメラですが本来アマチュア用です。
実際に使う場合はこうなります。レンズは Angeneux 10x12 カビ、曇りはありません。
MADE IN SWITELAND アイカップは後に手に入れた物です。
アマチュア用ですからフェーダーが装備されていて F・I F・O 巻き戻して O・L も出来ます。
ではダミーのフィルムを入れてみましょう。ここで先端をカット。
ゼンマイはこのハンドルで巻き上げます。
フィルムのセットはセミオート。このレバーを下げて
フィルムの先端を上のスプロケットに差し込んでシャッターを押すと下のスプロケットから出てきます。
ボタンを押すとガイドがオープンになります。これでフィルムのループは完成。
巻き取りリールにフィルム先端を入れてセット、シャッターを押して確認。
正常です。
これはシャッター開角度設定部です。通常は赤いマーク位置にします。
自動フェードイン/フェードアウトをやる場合はこうします。問題なし。
この際はシャッター開角度設定のツマミを引き出しておかないとまずい事になります。
ついでにフィルターホルダも点検しました。Bell&Hwell 70DR と同じでここにゼラチンフィルターを挟みます。
実はこのカメラが手元に来た時レフレックスファインダー内部がホコリでひどい状態でした。
調べたらこれが開く構造になっていてこのマットを掃除したらすっきりくっきり。
もちろん今回もブロワーでお掃除。
ざっと動作確認しましたが難点はゼンマイが弱っていて速度が徐々に落ちる事。
実際に撮影する機会があればワンカット10秒以内にすれば問題ないと思いますけど。
このカメラは貴重で高価な Angeneux レンズがしっかりしたホルダー付属で装着してありますが、
3本ターレットに広角、標準、望遠を付けた方が似合うと思うのは贅沢でしょうね。
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