74歳にしてまだまだやり足りないことが山ほどあります。
創作では短編映画のプランがあって、4年前から構想を練っていて未だ実現せず。
その映画は16ミリモノクロを予定しています。
でもこのご時勢、シネフィルムでの撮影が実際可能なものか。
撮影機材は揃っているんですが。
で、考えました。第一段階はビデオで撮影してもいいんじゃないか。
Ikegami HL-79E/BVU-150 又は HL-95/BVV-5 なら面白い味が出そうです。
それで編集してビデオ版として仕上げて、別途16ミリに挑戦してシネ版ってどうでしょう。
先日買った古本2冊は作ろうとしている作品の理論的根拠になりそうです。
ロケハンで撮ってきた写真はアルバムに貼ってあります。
以下、写真によるコンテです。
トップシーンはこれ。歩道の短いトンネルから初老の男が現れます。登場人物は彼だけ。
俯瞰カットで歩く男。
脇の鉄階段の下に現れた男が一瞬上を見て足を止めます。
男の主観。右手要壁の上を画面外へ歩く男。それは過去の男なのか未来の男なのか。
男、階段を上がってくる。
階段を上がっていく男。
要壁の先から階段の方向を見ている男、向こうへ歩き出す。
要壁の上、狭い歩道を歩いて来る男。脇の草むらに入って行く。
山道。男が登って行く。
低い木立の横に男が来て立ち止まる。
男の視線の先。歩道の先に短いトンネルが見える。これはつい先ほど通ったトンネルか?
横から。男、短いトンネルに入る。
トンネルの壁。落書きがある。男が横切って行く。
外への階段。男が現れ、上がって行く。なんで短いトンネルがこうなるんだ!
階段の出口。男が出てくる。
トンネルの先に出口。男、出て行く。
最初のカット。男、トンネルを出て来る。これは最初のカットをそのまま使います。
基本構成はこれだけです。
これを様々に加工、デジャブ現象、メビウスの輪、その他を利用して肉付けします。
クラインの壷も活用しましょう。
時間と空間も超越する構成で、男は歩いたり階段を上がったり振り向いたり。
もちろん結論なんていうものはありませんし教訓なんか完全否定。
根拠の無い映像文法に馴らされた視聴者は訳がわからなくなるでしょう。
そんな映像作品があってもいいと思うのです。