夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2015年 3月29日(日)「戦後秩序の維持と崩壊そして日本」

2015年03月29日 11時09分06秒 | 「思うこと」
アメリカとソビエトの冷戦体制の中で世界秩序の維持が守られようとしていた。経済的優位に立ったアメリカを中心としたG7の経済秩序が勝利をし、アメリカを中心とした軍事秩序も優位となった。しかし皮肉にも冷戦体制での軍事バランスや経済秩序がアメリカの勝利となった瞬間から勝利したはずのアメリカの経済的軍事的秩序が自壊を始めた。
すでに世界の憲兵という位置づけは経済面でも維持をできずに中東政策を見てもその軍事行動は矛盾を深めるだけとなっている。経済はアメリカ中心としての集金力も衰え始め、どうにか金融政策によるドルの世界通貨維持をするほかはなくなっている。
アメリカがアメリカ中心の戦後秩序を守ろうとするものが自壊をはじめている。その中で中国はその立場から戦後秩序を中国を中心としたもので維持しようとしている。それは軍事的にも作り上げようとしてきたし、今では経済面でも作り上げようとしている。アメリカ中心から中国中心の戦後秩序の維持である。
ヨーロッパもアメリカ離れを始める。
そこで日本はどういう形で行動をしはじめているのだろうか?
一面ではアメリカ中心の戦後秩序の維持を行っているようだが、実は日本もアメリカの衰えの中で日本独自の戦後秩序を打ち立てようとしているのが現実でしょう。
その日本型の戦後秩序は、安倍首相の唱える戦後レジームからの脱却である。
その戦後レジームからの脱却とは、戦前の日本の名誉回復を世界が認めろというものである。
これはアメリカにも求めている。その中でのアメリカ中心の世界秩序の新たな形をを模索している。戦後レジームからの脱却の中で日本の銀磁力と軍事行動をアメリカ議会も認めろという事である。その中でアメリカも世界の中心であることを維持するためにこの日本の軍事力のカードを切ろうとしているのである。しかし戦後レジームからの脱却は戦前の日本の名誉回復であることからアメリカもそうは簡単にそれを認めるわけにはいかない。
同じ敗戦国であるドイツは発展性の中でヨーロッパの中に身を置く。日本とは全く違う戦後秩序の維持を求めようとするでしょう。それは戦前のドイツの名誉回復ではありえない。
日本は世界の中でももっとも次元の違う戦後秩序作りを求めているという事だろう。
本来は日本の経済システムや経済力を生かして平和主義のもとに世界をリードする力があるのであるが、その力が安倍内閣の戦後レジームからの脱却という形で表れてしまった。日本国民が戦後において何を誇りとして築き上げてきたのか、それをもう位置で日本の政治という形にしなくてはならないだろう。
戦後秩序の維持はそれぞれの国によってその思惑はあるだろうが、戦前に戻ろうという形での今の矛盾を解決しよう党はせずに、大枠の中での戦後秩序の維持は共通項として維持されていくだろう。日本は言葉だけで実際の行動とのかい離を埋めることはできないだろう。それは経済の当世的支配が無理であるのと同じである。
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