晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

武士の日本語

2008年01月08日 | 
お正月気分もすっかり消え去り・・日常が戻ってきました

「道を究める!」・・
なんて、大みえをはってしまいました。実は、抱負なんて、大それたことは何にも考えてなかったのです。
ただ・・今年も健康で楽しく暮らしたいなぁ・・と。少しばかし訂正しておきますね。

さて、おもしろい本を見つけました。
使ってみたい 武士の日本語」 野火迅 著

新聞にも広告が出ていたらしく、何冊か、注文を受けました。

「大儀である」「ちょこざいなり」「それは重畳」・・また武家社会の言葉で
「平侍」「部屋住み」「ご新造」「裏店住まい」「武士の一分」・・
など、時代小説や、TV、映画のなかでも自然と耳にしてきた言葉ですが、いざ、本当の意味は?と訊かれたら、難解なものもありますね。

たった150年前まで日本中で使われていた日本語が、今ではすっかり消え去ってしまいました。文化の消滅です。

でも、お茶の間で今でもかわらぬ人気の、「水戸黄門」や年末時代劇の十八番、「忠臣蔵」は何度見てもあきません。日本人の心のよりどころ・・と感じるものがあるのかもしれません。

筆者の軽快な語り口と、藤沢周平や池波正太郎などの時代小説から引用しての、解説は楽しく読めました。

あとがき~やせ我慢と品格

「腹が減ってはいくさはできぬ」の実践論に対し、
「武士は食わねど高楊枝」の精神論をあげ、武家社会の「やせ我慢」を表した言葉である・・。

そうか~
やせ我慢がしっかりできていた江戸時代の武士は現代人より、成熟した、品格ある人々、だったんですね・・