2022年度グループZAZA連続講座の講師をお願いした丁章さんから新年の詩「月に兎がいない」が届きました。丁章さんの御了承のもと、掲載させていただきます。
丁章さんより
伝染病への恐怖、戦争や核攻撃への恐怖が、今、世界を覆っています。これらの恐怖は、今世紀には人類は必ず克服できるはずだという期待と希望を、前世紀末に若かりし私は抱いていました。しかしその期待は、2001年9・11以来、次々と裏切られつづけ、いまや克服どころか、前世紀の歴史をそっくりなぞっているかのような世界情勢です。
しかしながら、期待は裏切られつづけても、絶えず希望は自己の側にあります。希望が奪われたなら、自ら創り出すしかありません。今年も諦めることなく、希望の実現のために詩人として行動してゆきたいとおもいます。