昨日の卒業式まっただ中3・14集会・デモにご参加いただきありがとうございました。
メインスピーカーの根津公子さんさんは、「『君が代』不起立の闘いは終わらない」と題して、昨年の八王子のける「天皇奉迎」にあろうことか子どもたちを動員するという動きに対して、それに反対する市民の会を結成しての取り組みについてご報告いただきました。当日配布した詳細なレジュメを2回に分けて掲載します。
根津公子
■処分を受け続ける中で体験し見てきたこと
・処分対象の教育行為は「日の丸・君が代」、従軍慰安婦問題(「君が代」不起立訴訟の判決はこれらを「積極的妨害」という)
・天皇制容認が多い今←「日の丸・君が代」反対の闘いを広げられなかった
■■都教育委員会の傍聴や都教委への働きかけ
■■■「天皇奉迎」に子どもを動員することに反対する八王子市民の会の行動
1.2019年4月23日に天皇夫妻が昭和天皇の墓に退位の報告に来た際に「天皇奉迎」に八王子市の3小学校が子どもを動員。
市教委は以下のメール文を天皇夫妻の車が通る沿道の二小、横山二小、陵南中に出した(4月15日18:59)。陵南中は沿道に立たせなかった。市教委からの「情報」ではなく、町会自治会からの「情報」で立たせたのが、浅川小。
また、「幼稚園が5園、保育園が9園、園児を沿道に立たせた」と市議会一般質問で答弁。
指導部担当部長が当該校に出したメール文
「天王皇后両陛下 武蔵陵昭和天皇山陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎(沿道お迎え)対応について」
上記の件について情報提供させていただいたところですが、4月23日(火)の行幸に関する八王子奉迎実行委員会からの資料を入手しましたので、添付にてお送りします。
学校用の小旗が70本事前に準備されているとのことです。(中略)
なお、子どもは優先して前列にしてくださるようです。小旗の対応について検討しますので、お手数ですが、4月18日(木)までに以下の内容についてお知らせ願います。
1.参加の可否
2.参加の場合の人数
3.小旗についての希望(複数校が希望される場合は70本をお渡しできない場合があります)
2.9月、「天皇奉迎」に子どもを動員することに反対する八王子市民の会を結成
・市教委、八王子奉迎会実行委員会(奉迎会実行委員会)・町会自治会連合会(町自連)、3校の校長への申し入れ及び3校教職員へのチラシまき。
その過程で、事実経過について、奉迎会実行委員会の代表であり町自連の会長である秋間氏の発言と市教委の発言に齟齬が出た。
市教委:「『何時にどこを通る』という情報を4月15日に奉迎会実行委員会からもらった。小旗は町自連が用意してくれた。」(5月末~10月2日)
秋間氏:「町自連としては市教委に要望や要請、強制は一切していない。それはしてはならないことだ(と認識している)。」 冒頭、「手帳に書いてあったのでそこに行ったが、何の会なのかも、いつだったかも覚えていない。誰かが推薦して、私が代表になってしまった。」(10月4日)
・秋間氏は小旗についても虚偽発言。事実は、奉迎会実行委員会が申請して小旗を調達した。
日本文化興隆財団のHPに「国旗小旗頒布事業 平成30年度上半期助成団体一覧(平成30年7月~令和元年6月)に「66 天皇皇后両陛下八王子奉迎会 昭和天皇山稜親謁の儀 奉迎」 2500(申請本数) 2500(頒布本数)」と記載。
「町自連として市教委に渡したり必要数を聞いたりしてはいない。」(事務局員 10月4日)
・それ以降、市教委は秋間氏の発言に沿ったものに修正。 「奉迎会実行委員会→市教委」を取り消し、「町会自治会連合会→市協働推進課→市教委」という迂回ルートからの「情報」提供だとして、奉迎会実行委員会・町会自治連合会とも教育への介入はしていないとした。
・萩生田文科大臣の指令であることが判明。
萩生田議員のブログ、永田町見聞録の4月26日の欄には、
「天皇皇后両陛下は、昭和天皇への退位のご報告の為、八王子の武蔵陵を訪問されました。警備の関係もあり、いつもはギリギリまで日程が公表されないのですが、今回は宮内庁から3週間ほど前に内示があり、町自連、安協、八王子まつりやいちょう祭りの実行委員会にも呼びかけ、『両陛下をお迎えする会』を組織し準備をしました。八王子インターから浅川大橋、追分から御陵まで、沿道にはかつてないほどの市民が出迎え、両陛下は長い道のりを窓を開け、手を振り続けてくださいました。日の丸の小旗4000本はたちまち無くなり、沿道の小学校、幼稚園、保育園の子供たちは手づくりの小旗で集まってくれました。」とある。
4月12日の欄には、
「4月23日11:00頃八王子インター着で両陛下の『今上天皇としては最後の武蔵陵参拝』が決まりました。浅川大橋を渡り、バイパスで追分→武蔵陵の予定です。片道だけですが、いちょう並木を通って平成最後の来王となります。いつもは直前まで日程を公表しないのですが、今度ばかりは最後という事で、宮内庁も早めに連絡をくれました。」「『両陛下 武蔵陵行幸啓』は、今上天皇として最後となりますので、各町会を通じて通行予定をお知らせする事となりました。是非沿道へお出かけいただき、お迎えいただければと思います。」とある。
なお2018年3月16日のブログには、秋間氏について、「秋間家は私にとっては身内以上の間柄」と書く。
3.12月3日に天皇夫妻が即位の報告に昭和天皇・大正天皇の墓に来た際には子どもたちは動員されなかった。
萩生田ブログにも一切の記述なし。 「奉迎会実行委員会は解散した」
当日、私たちは沿道で監視。制服や公安から暴力と尾行。