不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Carnevale 2005

2005-02-06 20:24:09 | アート・文化
謝肉祭。
日本語にするとすごいな。
昔、中森明菜が歌ってましたよね、確か。

カーニヴァルは、
元々はカトリック教世界の
古いヨーロッパ社会で始まったもので、
キリスト教の布教に伴って世界各地で祝うようになり
その中でも
ブラジル・リオのカーニヴァルは華やかで有名。
向こうはなんといっても真夏のお祭りですからねぇ。
しかし、こちらヨーロッパは真冬の祭り。
あちらのような肌の露出は無茶です。

イエス・キリストが復活した日・Pasqua(パスクワ:復活祭)から
日曜日を除いた40日間を逆算するので(面倒くさい)
毎年移動する移動祝日。
なぜ謝肉祭なのかといえば
イエス・キリストが宣教を前にして
荒野で40日間断食をしたことに由来しています。
まぁ、元々質素でつつましい生活をしていたでしょうけれど
この期間(四旬節)には肉を絶ったわけですね。
なので、その四旬節が始まる前に
思う存分たらふく肉を食べまくるというのが
カーニバルの起源。
2005年は四旬節が2月9日から始まるので
2月8日がMartedi Grassoになり、
この日に盛大に肉料理を食べてその後は慎むと。
で復活祭は3月27日になります。

いわゆる「バカ騒ぎ」のお祭りである
カーニヴァル期間中は
何をしても許される(ような気がする)ので
年齢、性別、階級など全部取っ払って
無礼講で楽しんでいたようです。
その際に「自分を偽る」ため
もしくは「普段の自分を捨てる」ために使われていたのが
「仮面&仮装」。
元々仮装するのはそういう意味があったわけですねぇ。
今はそれよりももっと純粋に「楽しむ」ための手段として
使われていることが多いみたいですけどね。

さて、寒いフィレンツェのカーニヴァル。
14:30に出発して街中を練り歩いた仮装行列。
16:30に市庁舎前に集結予定。
寒いのでお茶をしておしゃべりをして時間に合わせて広場へ。

フィレンツェでは盛り上がりに欠けると感じていたのですが、
日曜日のシニョーリア広場(Piazza Signoria)には
かなりの人が集まっていました。
子供たちは思い思いに着ぐるみや衣装で仮装して
そしてコリアンドロ(紙ふぶき)が広場一面に舞っています。

しかし、風の強い夕方で立って待っている我々は寒い!!
踊っている皆さんは暖かかったのかもしれませんが…。

今日一番のかわいこちゃん(ちょっと疲れ気味)。
car2005_01

と、トリで大盛り上がりになったブラジル軍団(さすが)。
白い衣装で華々しく踊っている彼、知り合いでビックリ。
car2005_02

来年は仮装して参加したいと思ったのでした。