不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Anticalcare

2005-02-19 23:55:24 | 日記・エッセイ・コラム
イタリアの水は手強い。
硬水。かたい。
石鹸が泡立ちにくいとか、
汚れが落ちにくいとか、色落ちするとか。
でも一番手強いのは「カルシウム分」かもしれない。

イタリアに来たばかりの頃
友人がまじめな顔で、
「イタリアの水のせいでイタリア人にはハゲが多い」
と言っていたのを今でも思い出す。
曰く
「カルシウム分が毛穴に詰まってしまうから」らしい。
そんな馬鹿な話はもちろん「嘘」である。

しかし、ハゲとカルシウム分の関係はないとしても
カルシウム分が付着して色々問題が起こるのは確かだ。

昨年洗濯機が壊れたのは
結局はカルシウム分が
洗濯機のドラムの内側にこびりついていたかららしい。
スーパーマーケットにいくと
「カルシウム除去」作用のある粉が
洗濯洗剤の横に置かれていて
これを一緒に投入しないとだめだという類の
脅しのCMが存在したりする。

そして、先日、我が家のシャワーヘッドが爆発した。
火を噴いたわけではなく、
蛇口をひねった瞬間に
シャワーヘッドのぼちぼちと穴の開いた部分が
水圧に押されて外れて落下してきた。
カルシウムがぼちぼちの穴の部分に詰まって
水圧が異様に高くなった結果。

びっくり。

今まで使っていたシャワーヘッドは
お気に入りだったのだ。
Bossini社のもの。
フォルムが可愛いからとかマッサージ効果があるとか
そういう理由でお気に入りだったわけではなく
1000Miglia」のスポンサーであるBossini社が
数年前の1000Migliaレースの参加記念品として
レース参加者に配布したもので
レースのアシスタントで参加した友人から譲り受けた貴重な品。
d_vecchio
だからお気に入りだったのに。
もう使えそうにない…。

仕方ないので、新しいのを購入した。
スーパーマーケットで買った、何の変哲もないシャワーヘッド。
17,25ユーロ。
d_nuovo
イタリアは「規格外」のパーツが色々あるので
ちゃんとサイズを調べてからものを買わないといけない。
実はちゃんと調べていなかったけれど、
ざっとみたところ、接続部分がどれも同じ大きさに見えたので
とりあえず、手ごろなものを購入。

これは、ちゃんと「アンチ・カルシウム」効能があるシャワーヘッド。
何がどうなってカルシウム対策なのかはわからないけれど
不安なので、ちゃんと明記してあるタイプを買ってみた。
anticalcare
因みにカルシウム対策のないシャワーヘッドは
めちゃめちゃ安くて4,50ユーロからあった。
きっとこの差が「アンチ・カルシウム」なのだ。
おまけに私が買ってきたのは
30%節水効果も謳われている。

使ってみてなんとなく水圧が弱い気がするのだけれど、
とりあえず今のところはこれでオーケー。

次に購入するときには
もうワンランク上(28,50ユーロ)の
「アンチ・カルシウム」「30%節水」
「三段階切り替えマッサージ」つきシャワーヘッドにしようと思った。




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