不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

L'inno Italiano

2005-11-13 05:59:08 | 日記・エッセイ・コラム
Fratelli d'Italia。
イタリア国歌。
「ふらぁてぇっりぃ・でぃぃたぁりあぁ」
一度聴くと耳についてしばらく離れないこの曲。

イタリア人なら誰でも歌えるし
もちろん世界での晴れ舞台では
堂々国歌として歌われるのに
実は公認ではない。
そう、オフィシャルではない国歌なのだ。

イタリアという国は
「暫定的」であったり「一時的」であったりするものが
実は最も「決定的」なものだったりする国なのだ。

1946年11月12日に閣僚会議にて
ジェノヴァ出身の詩人
Goffredo Mameli(ゴッフレード・マメーリ)の詩を
(楽曲はMichele Novaro:ミケーレ・ノヴァーロ)
「とりあえず、暫定的にイタリア国歌とする」と決定。
それからそのままずっと暫定的な状態。
でもそういう事実を知るイタリア人は少ない。

この閣僚会議の決定から60年を経てようやく
Mameli(マメーリ)の国歌を正式国歌として認定する方向で
法律改正へ動き出したところ。

やっぱりイタリアっぽいなぁ。
こういうユルメのところが好き。


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