不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Verso Caserta

2007-07-18 08:10:25 | 旅行記

寝坊もせず、朝のビリーの散歩も爽快に済ませて
身軽な荷物で出発。
珍しく電車も遅れず、ローマでの乗り継ぎも好調で
ローマからカゼルタ行きの列車に乗り込むと、
古い一等車両が二等車両に格下げになっていたので、
広々としたスペースで快適な列車の旅。

旅の初日はローマの祝日だったこともあり、
ローマからは8時台の列車だったにもかかわらず
結構な人が乗り込んでいました。
座席指定しておいてよかったなぁと思いつつ
車窓を楽しみながらカゼルタへ到着。
フィレンツェ出発6:40、カゼルタ到着は約25分遅れの11:55。
まぁ、イタリア国鉄としては(しかも南線)上出来。

カゼルタの駅はがらんとしていてチケット窓口も二つのみ稼動。
しかも両方とも「地方切符限定販売中」。
わずかにある自動券売機も故障中もしくはツリなし表示。
ローマとかミラノとかに行きたい人は一体どこでチケット買うのだろう??
私は地方限定チケットでよかったので列に並んでいると
やはり「私たちはヴェネツィアに行かなくちゃいけないのよ。
チケット販売してよ、窓口で。」という怒りの声。
窓口「地方限定チケットしか、私は売らないからだめ。
自動券売機がありますよ、あっちに。」
おばさま「故障中じゃない。」
窓口「じゃぁ、あっちに。」
おばさま「あれは最大でもおつりを
6,60ユーロしか出さないって表示されるのよ。」
窓口「じゃぁ動いているじゃない。」
おばさま「小銭がないのよ。じゃぁ両替してくれる?」
窓口「私は両替の仕事はしてません。」

聞いていて「ばかだなぁ」と思いつつ、面白かったり。
ここはイタリアだなぁ、南イタリアだなぁと実感。

結局近くにいる有志を募っておばさまは両替して
6,60ユーロしかおつりをくれない自動券売機で
無事ヴェネツィア行きのチケット購入していました。
窓口の人は意地悪で不親切でも
街の人や周りの人は親切だったのが救いだね。

そんな一連の出来事を眺めながら自分の番を待ち
購入したカゼルタからパリヌーロまでのチケットは
地方限定切符6,6ユーロ。

>>continua

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