陶器の街として知られるエミリア・ロマーニャのファエンツァで
仕事の話で会わなくてはならない人がいて出かけてきました。
まさにイタリア中がヴァカンスに入りますよ
という7月最終土曜日の午後。
アポイントメントは夕食だったのだけれど、
初めて訪れる街なので、
せめてちょっとだけ自分の足で歩いてみたいと思って
会合の時間よりも2時間前に街について散策できるように出発。
それなのに、途中乗換駅のボローニャで
乗り換え列車が1時間15分遅れ。
何のためにフィレンツェを早く出たのだか意味なし(泣)。
文句いってもここはイタリア、列車が遅れることなんて日常茶飯事。
さすがに私ももう慣れたとはいうものの、
暑い日中だったので1時間を有効に使って
ボローニャの街を歩こうという気にもなれず
駅でボーっと列車時刻表を眺めて過ごしてしまいました。
列車が遅れていることに怒る人もいれば、
返金手続きについて私に質問する人もいるし
待ちくたびれてその辺で眠り始める若者もいたりで結構面白い。
とにかく1時間15分遅れで列車に乗り込んでファエンツァへ。
降り立った駅は灼熱の暑さでくらっとしたけれど、
約束の時間までの約1時間を有効に使うべしということで
早速街中まで歩いていってみることに。
さすがに陶器の街として有名なだけあって
街のあちこちに陶器が溢れていて可愛らしい。
街角の通りの名を示すプレートももちろん陶器製。
そしていたずら書きもアートな陶器。
リバティー風の建築物が多くてフィレンツェとは違った趣。
建物の装飾にも陶器。
もちろん職人さんの手作りの陶器類を売るショップもたくさん。
そのショップの軒先にはこんな登録プレートがついています。
街角の薬局の看板も豪華な陶器製。
そして、街の中心地は二つの並んだ小さな広場。
時計塔のあるポポロ広場。
カテドラーレのあるリベルタ広場。
当日は結婚式が二つもあってどっちの広場も大賑わい。
カテドラーレはフィレンツェルネッサンスの影響を大いに受けた造り。
Giuliano da Maianoの手によるもの。
残念ながら大理石の正面ファサードは未完成のまま。
内部にも面白い作品がいくつかあるのですが
とにかく時間がなかったのとミサが始まってしまったので見学断念。
また訪れなさいということなのでしょう。
しかし約1時間でぐるりと主要な部分を
歩いてしまえる手ごろな広さの街。
暮らす人ものんびりとしていて、良い感じでした。
帰りの列車は遅れることもなく、無事帰宅。