不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Museo bardini e cielo primaverile

2009-04-06 13:56:34 | 日記・エッセイ・コラム

ちょっと色々考えるところもあり、
ひきこもりになってました。
というかネット徘徊をしていなかっただけで
普通に生活して街中散策もしていましたが、
ブログの更新をサボりました。

日曜日、リニューアルオープンになった
Museo Bardiniにいってきました。
再オープンになったとはいえ
開館は土・日・月の11:0017:00のみ。

日曜日は10年ぶりの再オープンを記念して
入場無料ということもあり、非常に混み合ってました。

昔の入り口はこちら。
Dscf6355

新しい入り口はこちらの殺風景なほう。
Dscf6356

入場者の8割方は地元フィレンツェの
ちょっと文化博識のあるご婦人という感じでした。
5日から10日まではみにコンサートや講演会などの
イベントも企画されているので、
こうしたフィレンツェのちょっと上流階級のご婦人が
こぞって参加することと思われ。

美術館はすっかりきれいになって、
10数年前の薄暗い記憶を払拭。
自然光を上手に取り入れる形になっているので
特にエントランスから1階の展示部分は
非常に明るくて広々した感じになりました。
2階部分は光が届かずちょっと暗め、
3階は窓から自然光が入って明るめになってます。

ここの目玉といえる芸術作品は数点しかないのですが、
実はすごくプリミティブな中世の彫刻などがわんさかあり
そういうものを一つ一つ見ていくのがすごく楽しい。
小さなブロンズのコレクションも
ドアノブなんかの結構面白い形のものを集めていたりして
こういうところへの細かな芸術的浸透も感じられてよいです。

しかし、いくら無名の作品がほとんどだとはいっても
いくらStefano Bardiniが古物商であったとはいっても
これだけのコレクションを一人で
個人資産で集めた事実には敬服します。

今くだらないと思われても、
体裁も気にせずコレクションして、大事にしていると
着眼点が正しければ、
後の世代に評価されるかもしれません。

春の青空。
天気がめまぐるしく変わります。
Dscf6353
こんな日差しかと思えば。

Dscf6357
アルノ川の上流はどんより。
アルノ川の水位が例年よりも上昇しています。
Dscf6359
ポンテヴェキオの向こうには入道雲。

今年の春は不安定。
変な天気がまだ続きそうです。