不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

L'impianto solare piu' grande d'Europa

2009-04-28 13:24:14 | アート・文化

ヴァチカン市国は
イタリアに寄生しているようでやはり歴とした独立国。
ルネッサンス時代ほどとはいわないまでも、
今でも豊かな財産を蓄えています。
そのヴァチカンがヨーロッパ最大級の
ソーラーパワー発電システムを導入することを決定。
プロジェクトは既に最終研究段階にあり、
最終調整が問題なく進めば2-3ヶ月以内に工事着工、
工期は約4年を予定しています。
工事全体にかかる費用は5億ユーロといわれています。

小さな敷地の中ですが、
ヴァチカンには普通の国家と同じ機能を持つ施設が
ほぼすべて備わっています。
新しいソーラーパワー発電設備は
現在ヴァチカンのラジオ放送局
Radio Vaticana(ラディオ・ヴァチカーナ)のある
Santa Maria Galeria(サンタ・マリア・ガレリア)に
設置される予定。

工事はイタリアの企業ではなく
ドイツの専門企業Solarworld AGが
請け負うことになっています。
このあたり、ヴァチカンもよく心得ています(笑)。
工事が遅れることなく順調に進めば
2014年にはラジオ局で必要とされる電力を
十分にカバーしたうえに
約40000人のヴァチカン市国住民の生活電力も
賄うことができるようになります。

もちろん余剰電力をイタリアに売ることで
ヴァチカンの財政はより安定したものになると
よいことだらけ。

小さい国だからこそ、
こうした新技術の導入もスムーズなのでしょうか。

イタリア本国では
こんなに豊富な太陽の恵みを活かしきれず
電力の自給自足もまだまだ先の話。
ちょっとはヴァチカンや他の国を見習ってほしいなぁ。